韓国グリ市で、4日間に渡って行われた
『グリ国際9ボール選手権』。
記念すべき初代チャンピオンの座に就いたのは、
男子:劉政杰(台湾。リュウチェンチー)
女子:ルビレン・アミット(フィリピン)
でした。
韓国勢も男女ともに一人ずつ表彰台に登り、
開催国の面目を保っています。
…………
欧米の選手は少なかったですが、
アジアのトップ達が集まっていた男子の部。
劉政杰は、ベスト16から、
R・チナホフ(ロシア)、
吉岡正登、
クウォン・ホジュン(韓国)という
選手達を破ってファイナルへ。
そこで、J・チュア(フィリピン)を
8-10のビハインドからヒルヒルに追い付き、
11-10で逆転勝利を収めてタイトルを手にしました。
優勝:劉政杰(台湾) ……左2
2位:J・チュア(フィリピン) ……左
3位:櫂莫俊(韓国。クウォン・ホジュン) ……右2
J・イグナシオ(フィリピン) ……右
劉政杰は、今年の夏の
『ユニバーシアード in 台北』では銀メダルでした。
2ヶ月経たないうちに海外で優勝できて、
喜びもひとしおだったのではないでしょうか。
日本の大井直幸と吉岡正登は5位タイでした。
こちらへ。
…………
世界選手権やアムウェイカップとさほど
遜色ないメンバーが集っていた女子の部。
アミットは、ベスト16から、
郭思延(台湾)
陳佳樺(台湾)
パク・ウンジ(韓国)を倒してファイナルへ。
最後は台湾の魏子茜に
9-2で快勝して優勝を飾りました。
優勝:R・アミット(フィリピン) ……左2
2位:魏子茜(台湾) ……左
3位:朴恩智(パク・ウンジ。韓国) ……右2
周捷妤(台湾) ……右
アミットはWPA公認の9ボールイベントで
勝ったのは意外にも今回が初めてだったそうです。
最近は後輩のC・センテノが
話題に登ることが多いですが、
存在の大きさをフィリピン内外に
アピールできたのではないでしょうか。
日本の河原千尋は5位タイでした。
こちらへ。
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レフェリーやスタッフのほとんどが
ポケットビリヤードイベントに
関わるのが初めてだったため、
競技上の問題はいくつかありましたが、
最終的には無事に閉幕したグリ国際9ボール。
「99%キャロムの国」韓国で、
9ボールイベントを自発的に楽しんだという
TV視聴者やネットライブ視聴者が
どれだけいたかは定かではありませんが
(会場のギャラリーはだいぶ少なかったですが)、
会場、システム、イクイップメント面は
しっかりしており、TVコンテンツ的にも
メジャー感の感じられる良い大会でした。
現在のところ、
確実に来年も行われるとは言えません。
もともと何らかの事情で、
グリ市でキャロムのイベントが
今年は開催出来なくなり(しないことになり)、
会場と予算はあるので、
ポケットのイベントを行ったというのが、
開催の経緯だとのこと。
インフォメーションが遅かったのも
そういう理由からのようです。
ですので、またキャロム路線に戻るという
可能性も否定できません。
そんな背景がある本イベントですが、
来年も行われることになったら、
海外志向のあるプレイヤーには
ステージ1に挑戦することをお勧めします。
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