韓国グリ市で行われた『グリ国際9ボール』。
取材していて『いいなぁ』と思ったのが、
このデジタルスコアモニター。
何が良いって、これ、タッチパネルなんです。
どちらかのプレイヤーが9番を入れたら、
レフェリーがモニターをタッチ。↓
そうすると点が入るだけでなく、
オンラインでライブスコア(Billizone)に
繋がっていました。
キーボードやリモコン、テンキーなどで操作するより
手早く扱えて人為的ミスも減りそうですね。
キャロムビリヤードのTVイベントなどが
たくさん行われている韓国だけに、
おそらく元になるシステムやノウハウが
既に存在していて、
それをプール(ポケットビリヤード)に
転用しているのでしょう
(他の国でも使われてたらすみません)。
と、いいつつ、
レフェリーが誤タッチしてしまい、
一気に2点入ったり、点が減ったりという
プチトラブルも度々ありましたが……、
日本のある選手は、
「画面の下側のショットクロック(残り時間)が
見やすくて良かった」とのことでした。
…………
全く同じものではないですが、
タッチパネル式のスコアモニターは、
街のビリヤード場にも導入されていました。
ここはBDが泊まったホテルから
徒歩5分ぐらいの所にあった、
キャロムがメインのビリヤード場ですが……
各テーブルにこんなスコアモニター(3C用)が。↓
これもタッチパネル。
これが非常に扱いやすくて便利。
日本に持ち帰りたくなったほどです。
「+」ボタンを押さなくても、
大きな数字の所を触れば、どこでも1点が入ります。
ランが出た時は下の「+3」などを
押せば一発でその点数が入ります。
韓国修行をしていた森雄介プロによると、
「昔、僕が知っている良いお店は大半が
いわゆる『黒板』だったんですけど、
ここ3年ぐらいでだんだんと
タッチパネル化が進みました。
今では良いお店、
1時間1,000円以上するようなお店は
ほとんどがタッチパネルです。
日本よりかなり進んでると思います」
とのこと。
IT大国とも言われる韓国。
ビリヤード×デジタルなアイテムは、
他国の追随を許さないレベルにありますね。
…………
余談ですが、このビリヤード場は、
『DS Billiard Club』、すなわち
ダニエル・サンチェスの店を名乗っていましたが、
少なくとも、DSの直営店ではないようでした。
DSの直営クラブは韓国に「1つだけ」で、
その場所はグリから少し離れた地域にあります。
ここは緩いフランチャイズか、
勝手に名乗っているお店ではないかと推測されます。
そんなお店が数十はあるのだとか。
僕らは「ニセサンチェスの店」などと
呼んでいましたが、
直営店だろうがそうでなかろうが、
立派なお店であったのは事実です。
キャロムテーブルが10数台に
ポケットテーブルが3台。
内装もきれいでしたし
(オープンして間もないらしい)、
日本では考えられない規模と環境でした。
日本との違いということで言えば、
基本的に「店内では飲酒不可」というのが
韓国のビリヤード場の特徴でしょう。
一説によると、韓国の国内には、
届け出があるビリヤード場だけで、
15,000軒以上が存在するそうです。
これは日本の約10倍です。
ちなみに、韓国で最も多いお店は、
「唐揚げなどの鶏料理のお店だ」と
韓国の方から教わりました。
その数、約25,000軒。
鶏肉を食べてビリヤードをすれば、
韓国通を名乗れるかも……!? しれません。