先週末、福井・石川の各ビリヤード場で
行われていたアマ全国タイトル戦、
A級で初優勝を飾った、地元・福井の
伊東寿将(いとうとしゆき)選手の
談話をお届けします。
…………
生年月日:1982年9月30日
出身・在住:福井県
所属:FPBC(福井ポケットビリヤードクラブ)
ビリヤード場:『キャロム』(福井県福井市)、『マッチボックス』(福井県坂井市)
プレー歴:約20年
プレーキュー:EXCEED
主なタイトル:特になし。今年北陸OH(オフィシャルハンデ)「9」に昇格
職業:会社員
決勝戦試合映像↓ 撮影:On the hill !
――優勝の感想を。
「まさか自分が優勝出来るとは思ってませんでした。
準決勝も決勝も、試合中に
『勝てる』なんて思うことは全くなくて、
気付いたらスコアが上がっていて
いつのまにかリーチをかけていた、
みたいな感覚がありました。
優勝できたのは、
すごく運勢があったからだと思います」
――会場は、普段撞きに行っておられるという
『キャロム』でした。ホームアドバンテージは
あったと思いますか?
「はい、ありました。
やはり見慣れた景色や、
知ってるテーブルでプレー出来たことは
大きかったです。
会場で応援してくださった方も
よく知ってる顔が多かったですし、
そのおかげで、県外の選手達よりも、
落ち着いてプレーできて
いたんじゃないかと思います」
――「地元で初の全国タイトル」は
狙っていましたか?
「いや、それはもう全く(笑)。
頑張って2日目に残ること。
それが出来たらベスト8ぐらいまで
行けたら良いかなぐらいでした。
初日も同じ組に優勝候補と
呼ばれる選手達がいましたし、
決勝ラウンド(ベスト16~)も、
顔ぶれを見ると、
自分の実力は下の方だったと思います。
僕以外にも福井の選手達が出ていて、
皆さん僕より力が上なので、
皆に上を目指してもらって、
僕は僕で出来ることをやろうと
思っていたぐらいだったので」
――ファイナルは逆転勝利でした。
「序盤で相手にリードされてしまい、
『このまま負けるのかな』という思いも
頭をよぎったんですけど、
たとえ負けるにしても、
自分らしいプレーをして終わりたい
という気持ちが出てきて。
それで開き直って撞けたと思います。
自分のスタイルで
しっかりキューを出していこうという意識が
良い方向に転がったかなと思います」
――ファイナルは緊張感はありましたか?
「いや、そこまででもなくて、
割と落ち着いていたと思います。
たぶんそれは、
福井出身の栗林達プロ(JPBA)が、
たまに地元に戻って来た時に、
『キャロム』で対戦させていただいたり
することがあるんですけど、
そのおかげもあると思います。
大会であそこまでの人はまずいないですから、
そう思えば精神的にどこかしら
少し冷静になれるところがあります」
――大会で得た課題は何かありますか?
「僕はセーフティがすごく苦手で、
試合の展開を冷静に見て
判断する力も足りないです。
攻撃力だけではどうしても勝ち上がっては
いけないと思うので、その辺りでしょうか。
いつもお世話になっている道川(浩)さんとか、
河合(啓盛)さんとかは
そういう部分もとても上手いですし、
自分ももっと見習わないといけないと思います」
――今後の目標は?
「僕は『球聖戦』、『名人戦』、
『アマローテ』など、
割と公式戦に出ている方ですが、
なかなか結果はともなってませんでした。
やっぱりそういった大きな試合で、
もっとコンスタントに上位に行けるような
選手になりたいと思っています。
まずは今月の『アマローテ』です」
――応援してくれた福井の方への
メッセージなどあればどうぞ。
「地元の方には若い時からお世話に
なっているので、本当に感謝していますし、
今回こういった形で少しは
恩返しが出来たのかなと思っています。
FPBCの皆さんには、
よく練習を付き合っていただいたり、
日頃からアドバイスをいただいていますし、
今回はたくさん応援をしていただいて
嬉しく思っています。
この先も福井の皆と一緒に頑張って
福井や北陸のビリヤードを盛り上げて
いけたらと思っています。
ありがとうございました」
(了)