先日の『韓国グリ国際9ボール』では
日本勢最高位タイの5位タイという
健闘を見せた吉岡正登プロ。
その吉岡プロの、
先日掲載した『PREDATOR REVOを語る』の
続編となるインタビューです。
これまでのシャフト遍歴や、
注目の新ブレイクキュー、
『BK RUSH』などについて語っていただきました。
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Masato Yoshioka
1985年10月2日生
JPBA43期生(2009年プロ入り)
京都府出身・大阪府在住
2012年『8ボールオープン』優勝
2014年『全日本14-1』優勝
他、上位入賞多数
ビリヤードレッスン場『Poche』(ポッシュ。大阪)代表
2017年からプレデタープロスタッフ
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※前編:吉岡正登プロの
REVOインプレッションはこちら
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中央:ブレイクキュー PREDATOR BK RUSH
右:ジャンプキュー PREDATOR AIR 2
左:プレーキュー PREDATOR IKON 3-5
(REVOシャフト12.9。KAMUIオリジナルSタップ。
エクステンションを付けっぱなしにしてプレーしている)
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語り手:吉岡正登プロ
聞き手:BD
取材場所:Poche(大阪)
――前編で吉岡プロは
「ノーマルシャフトで球を覚えた」と
語っていましたが、どのぐらいの年数、
ノーマルシャフトを使っていたんですか?
「年数で言えばトータル5年ぐらいです。
僕は13歳からビリヤードをしていて、
一番初めは安いキューを使ってました。
シャフトはもちろんノーマル。
その次はプロダクトメーカーのキューで、
初めはノーマルシャフトだったけど、
途中からハイテクシャフトを使いました。
その後にTAD(カスタムキュー)になり、
またノーマルシャフトに戻って。
TADは19歳で使い始めて、
プロになってからも数年は使ってました。
だから、自分が一番伸びた時期は
ノーマルシャフトで撞いてた時だと思います」
――当時のハイテクシャフトに対する印象は?
「『貼り合わせタイプ』の
ハイテクシャフトにはどうも違和感があって、
僕には合わなかったですね。
ただ単に的球を入れるだけなら、
入れやすいのかもしれないですけど、
なんというか、
機械で撞いているような感覚があって、
球を撞いているような感じはしなかった。
ところが、REVOに対しては、
もはや木のシャフトではないのに、
不思議とほとんど違和感がなかったです。
前回お話しした通りですが、
むしろ木のシャフトとの打感の違いが
あまりないことにまず驚きました。
そして、それ以上に、
『これはビリヤードが簡単になるな』
という衝撃が大きかったです」
――そのREVOを標準装備したブレイクキュー、
『BK RUSH』が10月に日本でも発売開始。
発売前から使っていたと思いますが、
どうですか?
「はい、(9月下旬の取材の時点で)
1ヶ月ちょっと使っています。
REVOシャフトの特性はわかっていたので
ある程度想像通りでしたけど、
『すごいパワーだな』というのが第一印象です。
やっぱりパワーの伝わり方が良いんでしょうね。
実際にブレイクをしても
的球の散り方とか動きが違うなと思いました。
抑え気味に打っても十分なパワーがあります。
BK3からこんなに進化したのかと。
さすがプレデターだなと思いました」
――手球のコントロール性はどうでしょうか?
「あくまで現段階の僕の話になりますが、
少しスピードを抑えて、手球コントロール重視で
打つのがしっくり来ています。
“9オンフットラック”のブレイクに代表される、
『撞点と厚み重視で打つカットブレイク』には
かなり良いです。すぐ使えました。
軽く打ってるつもりでも、
よくラックは割れるし、的球が散るので、
手球のコントロールに集中しやすいですね。
ハードに打った場合のコントロール性も
間違いなく良いはずですが、
僕はまだ完全に合わせられているとは言えません。
BK RUSHのタップは革ですけど、
革っぽくなくて樹脂のような感触があり、
僕はもう少し慣れが必要だと思いました
(※特殊な加工を施した
『BKハイブリッドタップ』を標準装備)。
ポテンシャルは申し分ないですし、
日に日に合ってきている実感があるので、
そこは単に慣れの問題だと思います」
――わかりました。ジャンプキューは
『AIR 2』ですが、こちらはどうですか?
「抜群に良いです。
AIRは初代から『2』になって
だいぶ高い評価を得ているみたいで、
それも頷ける性能の良さです。
僕はもともとジャンプショットを多用する方ですし、
得意でもあるんですけど、
AIR 2は飛ばしやすいしコントロール性も良い。
すぐに使えました。
『今まで試合でこんだけジャンプ入ってたかな?』
っていうぐらいです(笑)。
すごく信頼してます」
――最後に吉岡プロの、プレデターという
メーカーに対するイメージをお聞かせください。
「たしか僕が初めてのマイキューを買おうと
していた頃に『314シャフト』が日本でも
知られるようになってきたと思います。
当時は『314って何?』って感じでしたけど、
今思えば、当時から時代の先端を走っている
メーカーだったんだなと。
その姿勢に僕はApple社と似たものを感じます。
先進的な姿勢と商品力で固定観念を覆してくれる
会社じゃないかと思います。
シャフトは、
『将来的には木ではない方向に行くんだろう』と
僕も思ってはいましたけど、
プレデターは想像以上に早くそれを届けてくれた。
そして、REVOを実際に使ってみて
かなり良いものだったことに
二重の衝撃を受けました。
まだ今は『木じゃないシャフトは……』と
抵抗感を持つ方もおられると思います。
見た目からして明らかに違う感じがしますから。
でも、使ってみてもらえたら
性能の高さは伝わるでしょうし、
ビリヤード界がこの方向へ進んでいくだろうと
実感してもらえると思います。
プレデターのことなので、
REVOを出したからといって
アイディアが枯渇することはないはずです。
きっと既に新しい何かが企画されて
いると思うので、今後も期待したいですね」
(了)
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