数日前に今年の『USオープン』(9ボール)の
スーパーショット集をご紹介しましたが、
その続編と言える動画がアップされました。
ラッキーショット集です。3分。↓
編集したのは同じくgenipool14。
ショットは全てTVテーブルから拾われています。
9ボールなので、
フロック(まぐれ)でもなんでも入れば有効。
また、外れたけれども、
手球(的球)がバッチリ隠れて
キツイセーフティになってしまった、
という例も取り上げられています。
興味深いのは映像の後半。
「ブレイクエース」の映像が続くのですが、
一口に「ラッキー」では片付けられない
蓋然性(見込み)の高さを感じます。
USオープンのラックは
「9オンフットラック」で、エースは「有効」。
多くのプレイヤーがラックの真正面から見て、
手球5個分ぐらい横に動かした所から
ブレイクしています。
そして、1番には100%の厚みには当てず、
少し左右にズラして当てています。
撞点は引きとヒネリ少々。
手球は左右どちらかの長クッションに入るのですが、
その時、跳ね戻って来てから
9番にヒットすることがあります。
そして、叩かれた9番がコーナー、
あるいはサイドポケットに向かうという流れです。
毎回狙って出来る芸当ではないでしょうが、
この動画に出ているエースはほぼ同じパターン。
撞き手、特に4回も登場していた
J・ショウは「エース、有り得る」と思って
打っていたフシがあります。
ボーニングも2度登場しますが、
解説者は彼のブレイクを見て
「ハローナインボール」とコメント。
こういうブレイクを続けていれば、
「そうなることもあるよね」
ぐらいの感じじゃないでしょうか。
大きく言えば、
これはブレイクに限ったことではなく、
ラッキーに見える空クッションや
バンクショット、コンビ・キャノン、
ミスショットからのラッキーインなど、
ラッキーショット全般に同じ事が言えます。
優れたプレイヤーほど、
「確率」として数字には表せない、
あるいはかなり確率は低いと知っているけど、
「ああ撞くと(ああ外れると)、
そうなることもあるよね」と
ラッキーショットのメカニズムが見えている
(蓋然性があると思っている)
ケースは多いです。
……と考えると、正真正銘の(?)
フロックは結構少なくなるのですが、
「ああなることも想定していたんじゃないか」
と考えながら
試合を観戦するのもまた一興です。
そう思って、試合後にプロに問うと、
「えっ、狙ってない狙ってない。
あれはただのラッキーだよ」
と言われることも割とありますが(笑)。
いずれラッキーショットを意図的に
再現する企画もやってみたいと思います。