パット・ディヴィニーが代表を務める
アメリカンカスタムキューメーカー、
『Diveney』（ディヴィニー）。
プレーアビリティ第一主義を貫いた
質実剛健なキュー作りを続け、
フィリピントップ選手、
リー・バン・コルテッザが使っている
ことでも知られるディヴィニー。
その2017年モデルが
ビリヤード用品取り扱い国内大手、
NEW ARTに入って来たということで、
見せていただきました。
※NEW ARTサイトのディヴィニーのページ
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■ Diveney #2156
「Old School Propeller」
バーズアイメイプルをベースに、
エボニーの4剣ハギを入れた
クラシカルスタイル。
フォアアームのハギを縁取っているベニア材は、
内側からメイプル・オレンジ・緑・黒。
ハギの根本にはプロペラデザインの
インレイが入れられています。
スリーブはエボニーをベースにして、
大ぶりなプロペラをインレイしています。
近年、日本に入って来るディヴィニーは
この後にご紹介するような
「バタフライ」（タケノコハギ）タイプが
多い印象ですが、
こういうトラディショナルなデザインも
端正に凛々しく仕上げて来ます。
シャフトはオリジナルの
ノーマルシャフトが2本付属。
ジョイントは3/8-10山のオリジナルジョイント。
グリップは牛革の型押しです。
※商品ページはこちら
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■ Diveney #2146
「360 Style Butterfly」
まるでマーブル模様のチョコレートのような、
ブラック&ホワイトのバタフライが目を引く、
独創性の高いデザインです。
エボニーをベース材とし、
ハギ部にはブラックウッドを採用。
白・黒・白・黒・白と、
ベニア材を連ねています。
「Rounceville Woodworks」という
ブランク（キューパーツ）メーカーの
素材を用いたこのキューには、
「360 Style Butterfly」という
名前が付けられています。
その名の通り、どこから見ても
バタフライ（タケノコハギ）が堪能でき、
モノトーンデザインだけれども、
非常に表情豊かなモデルと言えるでしょう。
グリップはノーラップ（ウッドグリップ）。
シャフトはオリジナルの
ノーマルシャフトが2本付属。
ジョイントは3/8-10山のオリジナルジョイント。
※商品ページはこちら
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■ Diveney #2145
「Double Butterfly」
近年のディヴィニーキューで
良く見るデザインと言えばこれ。
シャープな剣ハギと
優美なカーブを持つタケノコハギが
巧みに組み合わされたモデルです。
フォアアームもスリーブも、
チューリップウッドをベースに、
エボニーのハギを入れており、
ベニア材は黄・オレンジ・赤です。
ディヴィニーの一連の
バタフライモデル群にあって、
これはとても
情熱的で力強さを感じる1本です。
チューリップウッドの、明るいようでいて
深みのある色味と木目は、
ずっと眺めていても飽きません。
グリップは牛革トカゲ型押し。
シャフトはオリジナルのノーマルシャフトが
2本付属。
※商品ページはこちら
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3本とも確かな工作技術が感じられ、
特に2本のバタフライモデルは、
優美かつオリジナリティ溢れる
デザインと言って良いでしょう。
ディヴィニー、これからも要チェックです。
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……と、
本来ならここでおしまいなのですが、
たまたま、
ディヴィニーの新シャフトのサンプルが
ショールームにあったので、
そちらも見せていただきました。
■ディヴィニーブラウンシャフト（仮）
新品なのに、
かなり茶色（飴色）がかっています。
そして、顔を近付けてみると、
なんとほのかにメイプルシロップのような
あまーい香りが……!!
これはディヴィニーが作った
「スモーク圧縮メイプルシャフト」
なのだとか。
NEW ARTスタッフさんの説明によると、
「メイプルをチップスモークさせる事により、
材料の水分を極限まで抜き、
始めから硬く締まった打感を実現しています」
とのこと。
先角の形状などに手を加えて先端を軽くし、
独自のテーパー調整も施してあり、
「パワーショットでは『割る球』も
可能でありながら、
ディフレクション
（ヒネった時の横ズレ。見越しとも）は
最小限に抑えられているので、
ショートストロークの球では
ほとんどトビが出ない仕様となっています」
ということです。
アメリカンカスタムメーカーで、
ここまで意欲的に新シャフトを
研究開発したメーカーも
最近はなかなかないのではないでしょうか。
まだ国内発売はしていないそうですが、
気になる方はNEW ARTの
ショールームでサンプルを見てみてください。
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