先週末(11/25~11/26)に、
愛知で行われたアマ公式戦、『アマローテ』
(『全日本アマチュアポケットビリヤード選手権大会』)。
女子級で4度目の優勝を3連覇で飾った
西野早苗選手(大阪)の談話をお届けします。
※西野選手の昨年の談話はこちら。
※A級優勝の今村哲也選手の談話はこちら。
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Sanae Nishino
生年月日:1974年1月18日
所属ビリヤード場:吹田中央ビリヤード(大阪府吹田市)
ビリヤード歴:約18年
使用プレーキュー:ADAM MUSASHI
主な全国タイトル(優勝・準優勝):
2012年、2015年、2016年、2017年
『アマローテ』優勝4回(3連覇含む)、
2014年『プレ国体・和歌山』準優勝
アマローテ出場回数:6回(2012年に初出場で初優勝)
職業:販売業
↓ 女子級プレーオフ試合映像 撮影:On the hill !
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――3連覇で通算4回目の優勝を飾りました。
まずはその感想からお願いします。
「とっても嬉しかったです。
ホッとした感じですかね。
でも、まさか3連覇出来るとは思わなかったです。
『もうあかんやろな』と思ってたんで」
――今年も「3連覇」は意識せずに
大会に臨んだのでしょうか?
「自分で意識することはなかったんですけど、
やっぱり周りから言われることがあったので、
少しは頭にありました。
自分では『無理だろう』と思ってましたけど(笑)。
特に今回は、
直前の『全日本選手権』(兵庫)が
ボロボロで全然ダメだったし、
『優勝なんて出来ることないわ~』と
思ってたんですよ」
――しかし、優勝しました。
ご自身では勝因はなんだと思いますか?
「基本的なことが
ちゃんと出来たかなと思います。
真っ直ぐ撞くこと。
真っ直ぐ撞くように努力すること。
ちゃんとボールを真っ直ぐ見て、
構えて、狙って、撞く。
そして、ヘッドアップせずに
最後までボールを見るようにする。
そういう基本的なことを心掛けながら
撞くことが出来たと思います。
実は今年の初めからずっと、
構えた時の感じがしっくりきてなかったんです。
ヘッドアップもしてたんで、
どうやったら直るんかなって
ずっと考えてました。
で、大会の3日前かな。
14-1の練習をしてた時に、
『あ、これやったら、
ひょっとしたら球が入るかな。
ちょっとぐらいは戦えるかもしれない』
というのが見付かったんです」
――大会直前だったんですね。
「そう。『あぁ、良かったぁ』でした(笑)。
それと、全日本選手権の1試合目で私は
陳思明(中国。優勝)に負けたんですけど、
試合後に、陳さんがストロークの練習を
教えてくれたんですよ。会場のロビーの台で。
それも良い影響があったと思います。
私だけじゃなく、女子プロの方々や
中村舞子選手(長崎。現女流球聖)を
巻き込むような形になったんですけど(笑)、
聞いて良かったです」
――今年は4試合目で一度負けて、
敗者側で7連勝しました。計11試合しましたが、
昨年と同じく、しんどかったですか?
「今年もしんどいのはしんどかったですけど、
去年よりはちょっとマシでした。
敗者側に回った時は、
『もうダメかな』なんて少し思いましたけど、
やるしかなかったですから。
なんとか最後まで、
さっきの基本を心掛けながら
持ちこたえられたという感じです」
――プレーオフは6番から6球取り切って
上がりました。あの時の心理状況は?
「心理状況ですか……う~ん。
私は基本的にゲームボールまでを
きっちり計算して撞く人じゃないんですよ。
これを入れたらこうなって、
次にこう繋がるな……というだけ。
あの時も頭にあったのは、
『この球をこなそう』だけで、
他にいらんことは考えてなかったですね。
目の前の球を入れてこなして、
それの繰り返しで良いと。
そこに集中出来たということが
良かったんじゃないでしょうか」
――最後、ゲームボール(11番)は
意識しましたか?
「『これ入れたら勝てるんや』
というのは思いました。
球を見て『入る』と思ったんですよ。
なので、心の中で自分に
『ちゃんと狙ってしっかり撞いたら
入るから、落ち着いて構えましょう』
って言ってました。
そしたら、ちゃんと入ってくれた。
あの瞬間は『本当に良かった~』
と思いました(笑)」
――昨年お話をお聞きした時、
ローテーションは「好きか嫌いかで
言ったら嫌い」とのことでしたが、
3連覇していますし、
少なくとも不得意ではないと
言って良いと思うのですが……。
「うーん、そういうことになるんでしょうね。
得意じゃないはずなんですけどねぇ(笑)。
でも、私が頑張りたいのは9ボールです。
それがなかなか難しいんですけどね(笑)」
――最後に、応援してくださった方々へ
メッセージがありましたらどうぞ。
「『吹田中央』のマスター(井上淳介氏)、
そして、学さん(代表の井上学氏)には
いつもとてもよくしてもらっていますし、
常連の皆さんからも応援してもらっています。
自分一人だけでは、
絶対にここまで来られないので、
皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです。
いつもありがとう。
そして、9ボールも頑張ります(笑)」
(了)