先週日曜日(12/3)に、
東京・池袋『ロサ』で行われた
(※12/2の予選会場は、
東京『スヌーカークラブ』、
群馬『G-SPeC』を併用)
大会初優勝を飾った
神箸渓心選手の談話をお届けします。
今年(2017年)、16歳で
『全日本選手権』&『ジャパンオープン』の
国内2大タイトルを制覇。
言うまでもなく、
これは最年少記録です。
そして、全日本選手権(6月)からの
半年の間でも、さらに逞しくなり、
競争力を付けている印象がありました。
決勝戦の内容は本人も認めるように
ベストパフォーマンスではなかったですが、
最後まで落ち着きは失わず
最善を尽くしていたと思います。
以前から国際大会に足繁く出向いている
渓心選手、2018年は世界の舞台での
上位入賞の期待がますます高まります。
…………
――優勝の感想をお願いします。
「決勝戦は苦しい戦いになりましたけど、
勝てて良かったです。
6月の『全日本選手権』に続いて、
このジャパンオープンでも優勝ができて、
日本の2大タイトルを獲ることが出来ました。
本当に嬉しいです」
――決勝戦の相手は父・神箸久貴プロでした。
やりづらくなかったですか?
「そうですね、
正直やりにくいところはありました(笑)。
特に序盤から中盤は上手く
集中できていなかったです。
プレッシャーを感じて球が入らなかったですし、
プレー内容はあまり良くなかったです。
ただ、フレームカウント0-3で
リーチをかけられた時には、
もう気持ち的にはしっかり割り切れてました。
最後の4フレームは開き直って撞けたと思います」
――決勝戦のプレー内容を自己採点すると
何点ぐらいでしょうか?
「低いですね~。40点とか50点とか(笑)。
でも、準決勝までは、
良かった所も悪かった所もありますが、
全体的には良かったと思います。
大会初日もまあまあ良くて、
94点ブレイクも出ました。
最後はキューミスでブレイクが終わったのが
残念でしたけど……」
――今年も精力的に海外の試合に
チャレンジしてきました。
振り返るとどんな一年でしたか?
「この秋は、
ロシアの『U16世界選手権』(10月)と
カタールの『世界選手権』
(アマの世界選手権。11月)に出て、
ロシアはベスト16、
カタールはベスト64でした。
ロシアのU16は、
本当に状態が良くなかったんですけど、
110点ブレイクが出て、
それが大会ハイエストになりました。
良かったのはそれだけというか(笑)。
カタールの方は、
結果はベスト64でしたけど、
内容的にはだいぶ良くて
ハーフセンチュリーも8回ぐらい出たかな。
プレッシャーがかかっている中でも
良い球が撞けたと思います。
今年は他に、マレーシア・インド・
中国・イギリスでも試合に出て、
だいたいグループラウンドは通過するけど、
ノックアウトステージの1試合目とかで
負けることが多かったです。
やっぱりそこからレベルが高くなるので、
優勝するのは簡単ではないです。
でも、だんだんとそこでも戦える
レベルになってきたかなと思いますし、
国際大会でプレーする自信も出来てきました」
――具体的に、あと一歩上に行くための
課題を挙げるならばなんでしょうか?
「ブレイクビルディングの組み立ては、
レベルが上がってきて良い感じなんですけど、
ロングポットのスキルを今以上に上げて、
細かい戦術やちょっとした工夫とかを
もっと勉強していく必要があると思います。
世界選手権でも、
もったいないことをして負けてしまった
という場面が何度もありましたので。
その辺りを磨いて、
『入れるプレイヤー』よりも、
『上手いプレイヤー・強いプレイヤー』に
なっていきたいと思います」
――来年も海外へ挑戦しますか?
「はい、出られる海外戦には
出来るだけ出たいと思っています。
国内の試合も、
2大タイトルは出たいと思っています。
来年こそ、海外でもっと良い成績を
出せるように頑張ります」
(了)
…………
Keishin Kamihashi
2000年12月29日生まれ
愛知県出身
日本での主な戦績は
2017年『第16回全日本スヌーカー選手権』優勝
2017年『第17回スヌーカージャパンオープン』
2014年『第3回全日本6-redスヌーカー選手権』優勝
海外での主な戦績は
2015年『IBSF World Under-18 Snooker Championship』(U18世界選手権)9位
2016年『Hong Kong International Snooker Tournament』(U21)3位
2017年『IBSF World Under-16 Snooker Championship』(U16世界選手権)9位
2016年4月よりCBSA世界スヌーカー学院に在校
『公益財団法人ヤマハ発動機スポーツ振興財団・スポーツチャレンジNEXT』助成対象者