活躍する河原千尋プロ(JPBA)。
今年(2017年)も、
JPBA女子ランキング1位に輝きました
(5年連続7回目)。
10月に掲載したインタビュー前編では、
現在のプレーキュー、
『2代目河原千尋モデル EXC161CKSP』と
そのシャフト、『EX Pro』のことを
中心に話を聞きましたが、
後編ではキュー遍歴や、
ブレイクキュー、ジャンプキューについての
こだわりをうかがいました。
…………
↑ 河原千尋プロ使用キュー、右から:
プレーキュー:2代目河原千尋モデル EXC161CKSP
(シャフトは『EX Pro』。タップは『斬』)
ブレイクキュー:POWER BREAK Kai PBKG-T
ジャンプキュー:Airdrive AD-K
…………
語り手:河原千尋
聞き手:BD
取材場所:アンセーズ(大阪)
――後編の今回は、
まずシャフト遍歴からうかがいます。
今は『EX Pro』ですが、MEZZのシャフトは
これまで何を使ってきましたか?
「一番初めは『Hybrid ProⅡ』で、
結構長く使っていました。
次が『WD700』でしたけど、
それを使ってた期間は短くて、
『WX900』が出てすぐ乗り換えました。
そして、今はEX Proになって2年以上経ちます
(※EX Proの特徴は前回参照)」
――MEZZプレイヤーになってからは
ずっと「ハイテクシャフト」ですね。それ以前は?
「私がアマ時代に使っていたキューは2本で、
1本目は姉のお下がりで、
ビリヤードを始めて間もない頃から
2、3年ぐらい使ってました。
シャフトはノーマルです。
ズレ具合とかは覚えてないなぁ(笑)。
周りからは『当たりのシャフト』と言われてたし、
その頃はほとんどヒネリを使ってなかったので、
そこまでズレを意識してなかったと思います。
2本目は、
プロ選手からいただいた国産カスタムキューで、
アマ時代の後半からプロ1年目にかけて
3年ぐらい使ってました。
そのキューには、ある程度ズレが出る
ハイテクシャフトが付いてました。
なので多分、どちらのキューでも
ヒネる時は『ちょっとズレを見越して狙う』
ということをしてたと思います。
その後、MEZZプレイヤーになって、
4種類のシャフトを使って来ていますが、
自分の中ではアマ時代のキューも含めて
徐々にズレが少ないシャフトに
移ってきているような感じがあります。
ガラッと変わったという記憶もないですし、
そんなに違和感もなく移行出来たと思います」
――河原プロは以前より今の方が
ヒネリを使う頻度が多いですか?
「はい、昔に比べるとヒネってますね。
出来るだけ手球の中心に近い撞点で
取って行きたいという考えは変わらないけど、
使う時は使ってます。
『ああ、これ、昔は下の撞点だけで取ってたな』
とか思う球、ありますよ。
当時はかたくなにヒネらなかった球がある(笑)。
でも、あとから
『あ~、ヒネった方が全然楽だったんだー』って
気付いたというか。
今は、ヒネる量はやっぱり最小限にしていますけど、
そういう球で自然にヒネリを選べるようになったかな。
それは、前回もお話したように、
EX Proならテーブルコンディションが変わっても、
ズレ具合がほとんど変わらないという
ことも大きいと思います」
――わかりました。
次にブレイクキューについてうかがいます。
今は『POWER BREAK Kai(魁)』です。
「MEZZのパワーブレイクシリーズは、
『2』以外、『初代』(2002年誕生)から
全て使ってきたと思います。
パワーブレイク用のシャフトも一通り使って、
今は『DEEP IMPACT 2』です
(Kaiの純正装備シャフト)。
パワーブレイクシリーズは
一貫してとにかく性能が良いですし、
振りやすいところが気に入ってます。
私は軽いブレイクキューが合っているので、
いつもウェイトボルトを抜くなりして、
より軽くして振り抜くような撞き方を
心掛けていますが、
Kaiは元々のバランスが
歴代のモデルよりも良いように感じました。
実際のところは大きく
変わってないのかもしれないですけど、
自分の感覚的にはKaiはよりバランスが良くなって、
すごく振りやすくなったと思います」
――河原プロが思う
『Kai』の性能面の特徴とは?
「『手球の跳ねにくさ』です。
わざと跳ねさせに行っても
なかなか跳ねないぐらい跳ねにくい。
だから、暴れることが少ないし、
場外に飛び出すこともまずない。
ものすごく効率良く的球にパワーが
伝わっているんだろうなって思いますし、
実際、的球は綺麗に散ってくれます。
この跳ねにくさは、
手球のコントロールのしやすさにも
つながっていると思います。
最近は9ボールだと、
1オンフットでも9オンフットでも、
ヒネってブレイクをしていますけど、
その時にそんなに大きくズレることもないので、
厚みが狂ってしまうことも少ないです。
Kaiは振り抜いて強く打っても良いし、
コントロール重視のブレイクもやりやすいので、
多くの人にオススメ出来る
ブレイクキューだと思います」
――Kaiのグリップは『スポーツグリップ』を
選んでいますが、ノーラップではない理由は?
「私は前からブレイクキューのグリップは
滑らないのが良くて、中でもKaiのこの
スポーツグリップはとても気に入ってます。
今までは手汗をかいた時に、
『ツルッ』と滑ってしまうこともありましたけど、
スポーツグリップは凹凸もしっかりあって
ちゃんと手に引っかかってくれるので、
安心してブレイクが打てます」
――ジャンプキューは『AIR DRIVE』です。
「とにかく飛ばしやすく、
方向性も良いジャンプキューです。
『飛ぶかな……』と不安に思うことが全くないので、
多少の押し引きなどポジションに集中出来ます。
これ1本あれば、めっちゃ近いとか
めっちゃ遠いという極端な状況を除けば、
ほぼ全てのジャンプショットに対応出来ると思います。
というか、私自身、試合では
無理めなジャンプには行かないので、
自分が使う範囲では十分に期待に応えてくれています」
――最後に、MEZZ / EXCEEDという
ブランドについて、河原プロはどう思っていますか?
「それはもう、キャッチコピーの通り、
『High Technology, High Performance』な
キューを作り続けているメーカーだと思います。
プロプレイヤーとしては、
いつどこでも安心して違和感なく使える
道具だということがまず大事になってきますが、
以前からずっと、国内でも海外でも、
何の不安もなく使っています。
契約プレイヤーとしては、
上級者・プロ向けなど高級なモデルの性能が
優れているというのは当たり前のことだと思うんですが、
MEZZは抑えた価格帯のキューでも
十分なクオリティがあるのが良い所だと思います。
デザインやシリーズの選択肢も豊富にあるので、
初心者やCクラスぐらいの人にも
オススメしやすいのが良いですね。
実際、私もこれからキューを持つという人に、
『MEZZは安心して長く使えますよ』
とよく言っています」
(了)
※前編はこちら。
…………
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