海外ではトーナメントの種目に
めったになることのない「ローテーション」。
海外トップ勢が撞いている
ローテーションの試合映像となると
きわめてレアなのですが、
こんな映像がアップされていました。
2009年6月にフィリピンで行われた
『Challenge of the Legend』という、
ABS CBNスポーツで放映された
エキシビションマッチ。
E・レイズ vs R・アルカノ戦です。
約1時間30分。
後半の2ラックほど割愛されてます
(※ラストラックとラス前はあります)。↓
ルールは「フィリピン式」で、
日本のローテーションとは少し異なります。
1番から番号順に入れていくことや、
ボールの番号がそのまま点数になり、
加算していくところは同じですが、
フィリピン式は先に61点を取った方が
1ラックを獲得
(このエキシビションマッチは
なぜか「60点」でやっていますが)。
台上にボールが残っているのに
1ラックが終わっているのはそういう訳です。
で、このエキシビションマッチは
その9ラック先取で競っています。
その他、
プッシュアウトなし。
ジャンプキュー使用不可。
非コールショット(フロック有効)。
……でやっています。
どんな種目も上手い「神」レイズですが、
この日はらしからぬポジションミスが頻発。
全く波に乗れていません。
とはいえ、
1時間2分頃の前クッションセーフティや
1時間20分頃の空クッションからの4番サイドキスインなど、
「マジック」を見せて会場を沸かせます。
一方のアルカノは、
9ボールと8ボールの世界チャンピオンですが、
フィリピン式ローテーションの名手として知られ、
国内で一目置かれる存在です。
そんな両者が激突したこの試合、
内容的には少々物足りないところはありますが、
会場の雰囲気が明るく暖かくて、
レフェリーはゆるくて(的球に触ってしまう事案発生)、
フィリピンらしさ漂う試合映像になっています。
この会場のSMシティ・ノースエドサという所、
たぶん10年ぐらい前に
『ギネスアジアン9ボールツアー』か何かの取材で
行った所だと思います……懐かしい。