2週間前の記事の続きです。
昨秋の『全日本選手権』で撮った、
ワールドトップ達のブレイク動画、いきます。
まず、どんな種目も撞けて、
どんなショットも上手い
アレックス・パグラヤン(カナダ)。
小兵ながら、体全体を上手く使って
ブレイクをします。
テイクバックの頂点まではゆったりめ。
タメも少しあります。
そこから程よく重心を前方にシフトさせながら、
正確なキュー出しで手球を刺すように
フォロースルーへ。
爆発的なハードブレイカーでなくとも、
ショットの正確さと再現性で
十分にブレイクで勝負が出来ることを
示してくれています。
パグラヤンのブレイク動画と言えば、
最も有名なのはこれですね。↓
9ボールで6個イン!
さて、マスワリは……!?
…………
続いては、
天才肌プレイヤーの呉珈慶(中国)。
恵まれたキュースピードを持っている彼は、
ナチュラルボーンハードブレイカーでもあります。
音もデカイし、的球のスピードが速い。
このぐらいしっかり打ってくれると
見ている方としては楽しいです。
無理矢理キューを振ったり、
身体で突っ込んでる印象はないのですが、
腕の振りが速いのでしょう。
ブレイクスクラッチするスピードも速いです。↓
呉珈慶のブレイクショットは
…………
最後は、
最強世界女王・陳思明(中国)の
9ボールブレイク。
1オンフット、ラックシート使用ということもあり、
スピードよりもコントロール(手球)重視の印象です。
特徴は、テイクバック時、
キューを引き切った所でいったん止まってから、
さらにグイッとキュー尻を上げる
“二段階テイクバック”。
真横からの動画だと
それがよりわかりやすいでしょうか。↓
男女問わず、こういうテイクバックの人は
一定数います。
最もタイミングが取りやすい、
あるいは最もキューを引きやすい形として
身に付いたのがこれだったのでしょう。
重心移動のメカニズムを
分解して習得したいという人には
参考になるテイクバックかもしれません。
陳思明のブレイクはこちらでも記事にしています。