先日、「ストローク」について語ってくださった
森雄介プロ（JPBF）。
ある時、一緒にビリヤード場に行く機会がありました。
（一緒に行ったのは『バグース新宿店』。
森プロが普段いるのは『アレナ』です）。
ゲームは、せっかくなのでカイルン
（ポケット台でプレーする台湾式四ツ球）を
リクエスト。
キャロムビリヤードのプロが
ポケット台でキャロムゲームをやったら
上手いのだろうか……という下心あり（笑）。
森プロは過去に2回ほどカイルン経験があり、
この時が3回目だったそうです。
サシで45分ぐらいやって、
森プロの当たり（カイルン成功）は3回。
そのうち2回を動画に収めました。↓
↑「赤-赤」を当てた後、
さっとキューを左手に持ち替えて「全部当て」。
↑「全部当て」シーンだけの映像。
赤に薄く当てて、クッションで逆ヒネリを効かせて
落として来る。お見事。
惜しい！ シーンも動画で。↓
…………
当たりの回数自体は3回と、
ご本人的にも少なかったようですが、
惜しいトライがたくさんありました。
また、判断も早ければ撞くのも早い。
さすがキャロムプロ、
ラインや当て方で迷うことがあまりないようです
（森プロは3Cでも撞くのが早い）。
キャロムプロが、ポケットテーブルで
キャロムゲームをやるのは難しいのかと
聞いてみると、
「難しいと思います。
ラシャ（ラシャ自体の性質、ヒーターの有り無し）と
クッションの性質が違いますし、
ボールの大きさも違う。
ボールの転がり方がまず違います。
そして、ポケット台には
6つ穴があるのも大きな違いです」（森）
とのお答え。
大きく言って、
キャロムテーブルはボールがよく転がり、
クッションでスピンがなくなりにくいけど、
ポケットテーブルでは
ボールはキャロムテーブルほどには転がらず、
クッションでスピンがなくなりやすい。
その違いに慣れているかどうか、
すぐ対応出来るかどうか、というところのようです。
また、この時はハウスキューでプレーしましたが、
森プロが仮にマイキューで1時間やったとしたら、
「5、6点は行くと思います」（森）
とのこと。
では、キャロムテーブル（大台）でカイルンを
1時間やったら？ と尋ねると、
「真剣にやれば10点以上は当たると思います」（森）
というお答えでした。
それはそれで見てみたいですね。
キャロムプロの観点からのカイルン攻略法は、
「僕もあまりやったことがないので、
教えてもらいたいぐらいですけど（笑）、
たくさん当てるには最初の『黄赤（赤黃）』から、
ポジションを考えると思いますよ」（森）
ということでした。
ちなみに、韓国には、
最初から赤、赤、黄の3つに当てる
「マオシ」というゲームがあり、
韓国修行時代に森プロもやったことがあるのだとか。
カイルンでいう、最終段階（第3段階）の
「全部当て」だけをやり続けるゲームです。
このゲームでは「寄せる」という発想が
活かしにくい（全力で当てイチに行く）ため、
連続得点はなかなか難しく、
森プロは「マオシでは奇跡で
ハイラン5点があります。
もうフルショットばっかり（笑）」
と語っていました。
…………
余談ついでにもう一つ。
森プロと9ボールもやったのですが、
ブレイクショット、上手かった。↓
タイミングバッチリでパワーもあり、
この時は手球が横に流れてますが、
5回中3回、テーブルセンターで止まってました。
……という訳で、
BDはカイルンでも9ボールでも
森プロにさくっと敗れたというお話でした……。
森プロ、動画使用に快諾いただき
ありがとうございました。
