〈BD〉「日頃練習していることが活かせた」――関西レディースオープン優勝・河原千尋の談話

Chihiro Kawahara won 2018 Kansai Open in Osaka.
Chihiro Kawahara won 2018 Kansai Open in Osaka.

 

先週日曜の『関西レディースオープン』で、

5度目の優勝を飾った、

河原千尋プロの談話をお届けします。

 

伸び盛りの後輩、平口結貴との接戦を制して、

約半年ぶりの国内での優勝。

 

表彰式直後、いつものように

ハキハキと答えてくれました。

 

…………

 

Chihiro Kawahara

1985年1月5日生 

JPBA39期生

JPBA女子年間ランキング1位・7回

(2010年、2011年、2013年、2014年、2015年、2016年、2017年)

『ジャパンオープン』優勝2回(2013年、2015年)

『全日本女子プロツアー』優勝7回

『関西オープン』優勝5回

『東海グランプリ』優勝3回

『全日本女子ナインボールオープン』優勝3回(3連覇)

『セントラルレディースオープン』優勝2回

『北陸オープン』優勝1回

『関東レディースオープン』優勝2回

『大阪クイーンズオープン』優勝2回

『全日本選手権』準優勝3回

アジアンインドアゲームズ銀メダル2回、銅メダル1回

2015年『女子9ボール世界選手権』4位

2016年『アムウェイカップ』3位

2016年『女子9ボール世界選手権』準優勝

その他、優勝・入賞多数

『アンセーズ』(大阪)所属

使用キューはEXCEED & MEZZ

※キューについてのインタビューはこちら

 

…………

 

↓優勝のラストラック、残り4球の動画。

 

 

――まずは優勝の感想を。

 

「はい、嬉しいです。

 

まだまだ足りない所はたくさんありますが、

日頃練習していることが活かせたのが嬉しいです」

 

――具体的には?

 

「シュートですね。

今、特に強化しているのがシュートなんです。

この2日間、その成果は出せたなと思っています」

 

――ファイナルの中盤は平口プロペースでしたが、

焦りや気持ちの揺れはなかったですか?

 

「それはなかったです。

 

彼女がよく球を入れるのはわかってることですし、

とても状態も良さそうだったので、

『入れたくられるだろうな』という

覚悟はしてました。

 

なので、ああいう展開になっても

心理的なダメージは少なかったです。

 

それと、自分の状態も

そんなに悪くはなかったですし、

ターンは回って来るだろうとは思ってたので、

そこで何が出来るかというところでした」

 

――2日間全体を振り返って、自己評価は?

 

「うーん、そうですね……

『まあまあ良かった』というところでしょうか。

 

もっともっと良い状態になっていけるはず

というのは自分でもわかっていますが、

今回はそこまで行けなかったので、

『まあまあ』ぐらい。

 

80点ぐらいは付けてあげても

良いのかなとは思います。

 

ベスト16は結構良かったですし、

100点に近い瞬間もありましたけど、

一方で70点ぐらいの試合もしていたので、

トータルするとやっぱり80点ぐらいかな」

 

――逆に、課題は?

 

「課題ですか。

ありすぎてわからないぐらい(笑)。

 

ただ、この『80点』というのも、

以前より100点の基準が上がっての80点なので。

 

3~4年前の自分の基準で見ると、

今回のこの内容ならば

90点とか95点は付けられるんじゃないでしょうか。

『100点に近いです』と当時の自分なら

答えていたと思います。

 

その意味では、基準もちゃんと上がって行ってるし、

いつも伸びしろはあると感じています」

 

――優勝は昨年6月の『関東レディース』から

7ヶ月ぶり。「空いてしまったな」という感覚は?

 

「いや、それはなかったですね。

毎回のようにベスト16とかベスト8どまりで、

惜しいところにも絡んでなかったので(苦笑)。

 

もちろんその時その時で

全力を出して戦っていたつもりだったんですけど、

でもやっぱり、練習方法や取り組み方などが

悪かったんでしょうね、今思えばですけど。

 

それと、ちょっと気持ちの面で

緩んでた部分もあったと思います」

 

――わかりました。2018シーズンが始まった

ばかりです。目標や達成したいことを教えてください。

 

「昨年(2017年)も国内女子ランキング1位を

獲ることが出来ましたけど、

海外ポイントにかなり助けられたところがありました

(※国内では1勝のみ)。

 

なので、今年は海外ポイントがなくても

文句なしの1位になれるように、

国内でぶっちぎって勝ちたいですね。

 

それと、ワールドランキング(WPA)が

ガクッと下がってしまったので(※取材時で13位)、

それをまたひと桁まで持って行きたいです」

 

(了)

 

 

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