昨年末の『モスコーニカップ』にも出場し、
欧州チームの優勝に貢献した
オランダを代表するトップ選手、
ニック・バンデンバーグが、
競技活動から身を引き、
国内のカジノでフルタイムのディーラーとして
再出発したという情報が流れています。
本人はまだ口を開いていませんが、
Facebookで流れたこの情報には、
ディーラー姿のバンデンバーグの
写真が載せられおり、
寄せられたコメントなどを読む限り、
引退および転身は既定の事実のようです
(S・V・ボーニングやK・ボイズからの
メッセージも見られます)。
バンデンバーグはこれまでオランダ国内で
「A」ステータスのプロ選手として、
国からの活動支援(金銭的なサポート)を
受けていましたが、
最近その「A」ステータスを失ってしまい、
国からの支援を受けられなくなったことが
引退の理由のようです。
(※そういった支援制度のある国・自治体は
珍しくはありません)
現在37歳で家庭のあるバンデンバーグ。
安定的な収入の得られる仕事に就くため、
競技生活をストップせざるを得なかった
ということでしょうか。
Facebookでは多くの人が彼のこれまでの功績を労い、
新たな門出を応援しつつも、
「彼ほどのプレイヤーでも経済的に苦しいということなのか」
「才能ある人が道半ばでリタイアしていくのを
見ることほどつらいことはない」
「なんて報われないスポーツなんだ。悲しすぎる現実だ」
「オランダにはそんな仕組みがあったのか、
そのことに驚きだ。アメリカにはないのに」
……といった感想を述べています。
BDが知る限り、バンデンバーグは
世界のトッププレイヤーたちの中でも指折りの
「優しく紳士的な人」で、
国際大会では彼の穏やかな佇まいとスマイルに
癒やされたことが何度かあります。
未だに誤報であって欲しい、
真実だとしてもいつか復帰して欲しいと思いますが……
ひとまず今はお疲れ様でしたと言うしかありません。
ちなみに、
『ワールドカップオブプール』で
バンデンバーグとコンビを組むなど、
長年行動をともにしてきたオランダの
N・フェイエン(2014年世界チャンピオン)は、
テニス肘による肘の痛みに悩まされていて、
現在は治療を続けながら
トーナメント活動をしています
(それでも11月の『フレンチオープン』で勝つなど、
コンディションは戻して来ているようです)。
早く完全に治して、
またバリバリ活動して欲しいですね。