先日、川崎市立東橘中学校で、
40人がビリヤード体験をしたことを報告しました
(※こちらの記事)。
こういった会を開催したいと考えている側、
教えたいと思っている側双方の参考になれば……
という思いも込めて、
当日の様子をもう少し詳しくお届けします。
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2/19(金)、今年もやってまいりました。
川崎市立東橘中学校。
年に1度の『地域ふれあい体験学習』。
34ある講座の一つとして、
昨年に引き続きビリヤードが採用。
講師を務める3名とともに
BDも校内へ向かいます。
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講師控室にて、校長先生よりご挨拶。
「生徒たちが様々なスポーツや文化・芸能に
接すること、それ自体も大事ですが、
その道に通じた講師の皆様方と触れ合うことで、
生徒たちの世界がより広がりを持つようになる。
大人との交流が将来を考える上で大きな糧となる。
それが地域ふれあい体験学習の狙いです」
昨年お世話になった美術の坂倉先生にもお会いし、
講師陣の心の準備はOK。
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今年のビリヤード講師は、川崎市ゆかりの3名。
ビリヤード場『MECCA Kawasaki』に勤務する
府川真理プロは昨年に続き2度目の登場。
そのMECCA代表の銘苅朝樹・元プロも
2度目の登場(左)。
学校から最も近いビリヤード場『スミヨシ』に
勤務する早瀬優治プロ(右)は初登場。
なんと早瀬プロは同校の卒業生でもあります。
「校舎もきれいになり、昔の面影はほぼありません。
何もかも変わりましたね、ジャージ以外(笑)」
(早瀬)
ちなみに、元女流球聖の米田理沙選手も
東橘中学校の卒業生です。
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こんな講座も。
扉を閉めていてもドンドコドンドコ♪
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さて、90分の体験学習開始。
まずは講師陣の自己紹介から始まります。
今年も40名の生徒が参加(一人欠席で正確には39名)。
2、3年生が多かったです。
生徒は事前に参加したい講座の希望を出すのですが、
ビリヤードはトップ3に入る人気だったとか。
ただ、「ビリヤード、やったことのある人~?」
という問いに手を挙げたのは3、4名のみ。
大多数が遊び方もルールも知らない状態です。
だからこそ、「学んでみたかった」
「出来たらかっこいいと思って」という
生徒が多かったようです。
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今年も講習のメインテーマは、
「しっかりとした土台を作り、
手球の真ん中を捉えること」。
すなわち、ブリッジ(オープンブリッジ)、
フォーム、ストロークを固め、
キューを真っ直ぐ振ることです。
ビリヤードの基本動作を早瀬プロが実演し、
「かっこよいフォームだけでも覚えて帰ってね」
と銘苅さんが解説します。
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3台のテーブルに別れて、
基本フォームを個別指導。
そして、手球を真っ直ぐクッションで
往復させる練習に時間を割きます。
キューの本数とスペースに限りがあるため、
順番待ちになるのはいたしかたないところですが、
生徒たちの飲み込みの早さには
講師陣もBDも驚くばかり。
同じように教えても個人差が出て来るのが
フォームというものですが、
「肘から下で振る感覚」と
「撞き終わっても身体を残すこと」が
徹底できていれば成功率アップは間違いなく、
見栄えも良くなります。これポイント。
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講座の後半は、
「手球を撞き、的球を入れる」練習です。
講師陣は「イメージボール」という概念を
説明しながら狙い方を指導。
「イメージボール」という単語は
生徒たちの印象に残っていたようで、
複数名の感想文に登場していました。
的球がポケット出来るようになると、
生徒たちの目の色が変わり、
場が一気に盛り上がってきます。
それは目に見える「達成」だから。
何事も成功体験があれば楽しいもの。
講師陣も、体験学習といえど
そこまでは導きたいという思いがあります。
…………
今年は昨年以上に元気な男子生徒が多く、
ちょっと撞けるようになると
我先にと課題配置に挑み、
ショットの結果に皆で一喜一憂する姿も。
思いっきりカメラ目線の生徒もいましたが(笑)、
楽しんでもらえたのならなによりです。
…………
最後は、講師陣がトリックショットや、
引き球、ジャンプ、カーブなど、
プロのスゴワザを立て続けに披露。
さっき自分達が教わったものとは
だいぶ様子の異なるショットを目の当たりにして、
驚きの声を上げる生徒たち。
これもインパクトがあったようで、
「プロの技術を間近で見られて良かった」
という感想が多数寄せられました。
何名かの生徒もトリックショットに挑戦し、
見事に成功。↓
今年もビリヤード講座は、
笑顔と歓声いっぱいの中で閉講しました。
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最後は皆で記念撮影をし、
生徒代表から講師陣へ御礼の言葉が。
講師陣からは受講の記念にと、
ビリヤードの基礎がわかる小冊子と
くまモンwithビリヤードな特注ステッカーを
プレゼント(ともにBCJ作成)。
くまモンビリヤードステッカーを手にした
ある生徒が、しげしげと銘苅講師を見て、
「くまモンに似てますね!」と
シャープなラストショットを放ち、
先生方と講師陣を笑わせてお開きとなりました。
ビリヤード講座担当の先生(芦谷先生)と
ビリヤード講師陣のコメントは
4月発売のCUE'S誌にて掲載予定です。
ぜひまた
来年も開催されることを期待しています!