ジブラルタルで開催されていた
16名限定9ボールメジャーイベント、
『World Pool Masters』。
テニス肘から回復し、
久しぶりにメジャーイベントに参戦した
ニルス・フェイエン(オランダ)が
決勝戦で、ボーニングを8-4で破り、
2013年以来2度目の優勝を飾りました。
フェイエンは、
ベスト16から、
R・フンダルを8-2
D・オルコロを8-6
K・ボイズを8-3で破っています。
トーナメント表はこちら
(※今年は日本選手は参戦なし)。
優勝:ニルス・フェイエン(オランダ。2度目)
2位:シェーン・バン・ボーニング(アメリカ)
3位:カール・ボイズ(イングランド)
ジェイソン・ショウ(スコットランド)
深刻なテニス肘の痛みに
悩まされていたフェイエン。
昨年手術をし、半年間は療養に専念。
昨年末の『モスコーニカップ』への参加も
見送っていました。
そして、復帰一発目となる
このマスターズで見事に優勝。
表彰式後のインタビューでは涙をこらえています。
フェイエンは優勝賞金の2万ドルと
来年度大会の出場権を得ています。
決勝戦の試合映像
(インタビューもあり)。↓
オープニングラックはボーニングが取りますが、
そこからフェイエンが4連取。
今大会はレフェリーラックで、
ブレイクは割れにくい(的球が入りにくい)のですが、
フェイエンのブレイクはよく決まってました。
7-2とリーチをかけた第10ラックで
フェイエンは5番をミスして上がりそこね、
ボーニングに2点取られますが、
最後はボーニングのブレイクノーインから
1-9コンビを決めて上がりました。
フェイエンの談話:
「言葉もないほど感激している。
肘の故障があり、ここまで長い道のりだった。
支えてくれた全ての人、特に妻には感謝している。
常に集中出来ていたのが勝因だと思う。
ベスト8の相手、D・オルコロには、
8~10連敗ぐらいしていたんだ。
だからベスト8にはより力が入っていた。
準決勝で当たったボイズとは
これまで何度も熱い勝負をしてきた仲で、
今回も良いゲームになったけど、
今回は僕のブレイクがハマっていて、
『これが続けば行ける』って思ったよ。
決勝戦のシェーンは際立って素晴らしい選手で、
すでにこの大会で2度の勝利があり、
3勝目がかかっていたけど、
今回は僕もすごくチャンスだなと思っていた。
しばらく表舞台から遠ざかっていたけど、
ここをものに出来れば、自分にとって
大きなものになろうだろと思っていたよ」
…………
ちなみに……、
今大会の準決勝では、
ボーニングvsショウ戦が実現。
この2人、
今年1月の『ダービーシティクラシック』の
9ボール部門でトラブルがありました
(一方的にショウが突っかかっていった
というのが正しいかもしれません)。
ボーニングのラック(セルフラック)に対して、
「隙間を空けて組むな!」「チートラックだ」と
ショウが噛みつき(隙間が本当にあったのか、真偽不明)、
遺恨を残して以来の対戦でした
(その試合映像はこちら。38分頃)。
で、今回は……。
試合前のインタビューは大人の対応ですね。
しかし、ショウはオープニングブレイクで、
スーパーハードに割りに行って、
ド派手な1番場外……^^;
そこからボーニングは
取り切り&マスワリ3連発。
これで大勢が決したか。
ショウは色々なことを意識するあまり、
ついつい肩に力が入りすぎてしまったのでしょう。