少し遅くなりましたが、
4/8に開催されたJPBA東日本男子プロツアー
(GPE-2)で優勝した、
大井直幸プロの談話をお届けします。
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大井プロはGPE-2の後、
フィリピンに渡り、
現地トッププレイヤー達と
キューを交えていました。
今週末(4/21~4/22)は
『北海道オープン』に出場します
(呉珈慶&陳思明、参戦!)。
その後は、5月中旬に中国で開催される
今年の日本チームは大井直幸&栗林達。
このペアは2015年に3位入賞しています。
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Naoyuki Oi
JPBA40期生
1983年1月10日生 東京都出身
JPBA年間ランキング1位・5回('06年、'12年、'14年、’15年、’17年)
2012年『ナインボール世界選手権』3位
『全日本選手権』準優勝1回
『ジャパンオープン』準優勝1回
『関西オープン』優勝1回
『全日本ローテーション』優勝3回
『北陸オープン』優勝5回
『北海道オープン』優勝3回
『東海ナインボールグランプリ』優勝3回
『グランプリイースト』(GPE)優勝2回
『グランプリウエスト』(GPW)では通算16勝
『ワールドカップオブプール』3位・2回
2017『ワールドゲームズ・ヴロツワフ大会』銅メダル
2017『USオープン』5-6位
他、優勝・入賞多数
使用プレーキューはEXCEED
使用グローブはOWL
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――GPE-1に続き、GPE開幕2連勝です。
「しんどかったですね。
組み合わせ的にもキツかったし、
ゲーム自体もしんどかった。
ミスもしてたし、結果的に
ギリギリセーフになっただけです」
――決勝日一日を通して競り合う場面が多く、
緊張を強いられていたのでは?
「いや、緊張感から出た
ミスというのはなかったかな。
なんでミスってたのかわからないんだけど、
たぶん、ちょっとぬるく撞いて
しまってたんでしょう。
もっと集中出来てたら、
たぶん外してなかっただろうし、
もうちょっと良い形で勝ち上がって
行けてたとは思います。
でも、そういうのは
試合ではよくあることなんで、
許容範囲内ですけどね」
――今回はいわゆる「普通の9ボール」
(1オンフットラック)の交互ブレイク、
10ラック先取というフォーマットでした。
「まあまあ面白かったですよ。
ただ、やってる側とすると、
普通の9ボールにするなら、
もうちょっと長いレースでも良いかな。
見てる方はつまらないかもしれないけど、
やってる方としたら
10ラック先取でもまだ短いかなぁ。
それと僕自身は、9ボールなら
9オンフットラックの方が好きですね。
試合でやる種目としては、
9オンフットがベターだと思います。
WPAの試合(世界選手権など)は
普通の9ボールが多いけど、
今ヨーロッパや中国では
9オンフットが主流でしょう。
だから力を付ける意味でも、
9オンフットの方が良いと僕は思ってます」
――今回は初めての会場で行われました
(自遊空間アクティブ西浦和店)。
「良いお店でしたねぇ。
撞く側としても環境が良かったし、
きっとお客さんも見やすかったと思います。
実際、お客さん、結構入ってましたよね。
居心地も良さそうだったしね。
ぜひまた開催していただきたいですね」
――初めて行く会場では、どうやって
テーブルコンディションを読み、
適応していくんですか?
「特別なことはないですよ。
というか、
初めてのお店でばっかり撞いてるからね。
自然に身体が適応するようになっている
ところはあると思う。
今回の会場のテーブルは、
基本的には簡単だったけど、
少しだけクセがあるなと感じました。
たぶんちょっとワックスが付いていたのかな。
試合中も『この感じはなんだろう』って
ずっと考えてて、
それを確かめるようなショットもして、
結局わからないまま帰って来たんですけど(笑)」
――難しい球があったんですか?
「逆ヒネリを撞くとすごく
外れやすかったんです、どのテーブルも。
僕の考えでは、順と逆、どちらか一方の
ヒネリだけ球が外れるという
コンディション(ラシャ)はないと思ってて。
なのに、あのお店のテーブルは
逆ヒネリだけが外れやすかったから、
これはどういうことだろうと。
ということで……
原因を解明したくなって、決勝戦でわざと
思いっきり逆ヒネリを使ってみました。
まあ、飛んだ(外れた)けど(笑)。
だって、それをクリアしないと、
テーブルが攻略出来ないままになっちゃうからね。
試したくもなる訳ですよ。
『やっぱりとんだやーん』って、
栗ちゃん(栗林達プロ)にも
喋った気がします(笑)」
――そんなGPE-2を終えてすぐ
フィリピンに行っていたようですね。
「熱いゲームを楽しんで来ました。
調子は良かったですよ。
名前は忘れちゃったんだけど、
今、来てると評判の22~23歳ぐらいの
若い子とも撞きました。
その子はすごく良かったですね。
C・ビアドとJ・チュアをくっつけたような感じで。
やっぱりフィリピンは皆研究熱心だし、
そういう子がどんどん出て来る。
あそこまでの子が日本にいないのは
ちょっと寂しいよね。
フィリピンのことは、
『ゼロワンの旅』でもお届けするので
ぜひ見てください」
――来月、栗林達プロとペアを組んで、
中国で『ワールドカップオブプール』を戦います。
「かなり状態の良い2人なんで、
僕自身楽しみにしています。
始まったら、歯を食いしばって
頑張るだけですけどね」
――大井プロがワールドカップオブプールに
出るのは8回目。日本選手最多です。
改めて大会の魅力を教えてください。
「全員が国旗を背負って集まって、
7ラック先取という短いレースを戦う。
勝負の難しさが凝縮されている大会です。
だから、やってる側としては
かなり緊張もするし、
ものすごいエキサイトするんですよね。
試合に入り込んで行って
どんどんテンションが上がってしまう。
ペアだからなおさらね。
その感じが、映像から
ちょっとでも伝わったら良いなと思います。
マッチルーム(プロモーター/イベンター)の
やることなんで、臨場感ある試合中継に
なるのは間違いないですけどね。
時差も1時間しかないので、中継を見て、
日本から応援してもらえたら嬉しいです」
(了)
(※BD註:近年のマッチルームスポーツの
ビリヤードイベントは日本ではDAZNで配信〈有料〉。
まだ公式アナウンスはないですが、
今回もDAZNで配信されると思います)
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