私はDetective K。
ビリヤードキューの調査を引き受ける探偵だ。
周囲からは”K”と呼ばれている。
『スーパービリヤードエキスポ』調査その4。
これでラストだ。
エキスポが先ほど終了し、
後は無事に帰れば任務完了さ。
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4月15日。
エキスポ4日目かつ最終日。
朝から気温が前日昼と比べて20度近く下がり、
大荒れの天気。
雨と強風のなか、会場到着。
入場者の出足は鈍いようだ。無理もない。
昨夜は会場からの帰りがけ、
幹線道路が事故で閉鎖。
入口ランプを逆走して脱出という、
得難い経験があった。
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まずは、昨日のACA入場者投票で
選ばれたメンバーとキューのお披露目。
1位のD・ジャコビーが中央、
左に2位のJ・ペシャウアー、
右に3位のP・トンキン。
それぞれが異なる魅力を放ち、
順位付けは無意味ではあるが、
投票結果は投票結果。
渾身の作品は素晴らしい魅力を放っていた。
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そして、エキスポの花形、
プロトーナメントの速報だ。
注目の男子10ボール決勝は、
M・デシェイン(右)が、
サウスダコタ州出身の若手、
D・オルソンを破って優勝。
13ラック先取で3時間に及ぶ長丁場は
見応え十分だった。
女子9ボール決勝は、
おなじみK・コー(右)が
B・ブライアンを破り優勝。
11ラック先取というロングゲームでも、
コーの粘りに粘るセーフティプレーは健在だ。
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エキスポ期間中は、
数多くの展示者と話をすることができた。
湯山功プロや、
ケースメーカー3secondsの山田卓矢代表と
早川工房の早川透代表。
ジョスキューのダン・ジェーンズと、
以前と変わらぬ笑顔の
ローリー・ジョン・ハッサン(旧姓ジョーンズ)を
はじめとする面々のサポートに支えられ、
有意義な時間を過ごせた。
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そして、時としてハジけた姿も見せてくれる
キューメーカーやプレイヤーに
たまらない魅力を感じる。
自らの背丈とあまり変わらないトロフィーを
抱えて盛り上がる、キューメーカーの
アンディ・ギルバート。
試合の疲れで壊れたのか、決勝終了後に
「猫」のポーズでにゃぁと鳴くコー。
……楽しすぎるぜ。
エキスポ終了とともにオレも力尽きた。
もし新たな依頼があれば調べるぜ。
よろしくな、BD!
(to be continued…)
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