ビリヤード用品取り扱い国内最大手の
そのカスタムキュー担当スタッフが、
4月の『スーパービリヤードエキスポ』
(アメリカ)の会場で買い入れて来た
注目キューをご紹介します。
前回の『トンキン』に続いて、
今回は『バーンハート』(Barnhart)の、
2018年製モデル3本をピックアップ。
バーンハートはまだ
日本での知名度は高いとは言えませんが、
1995年にキュー製作をスタートし、
2003年にACA(American Cuemakers Association)
に入会している、
実績十分の中堅カスタムメーカーです。
制作拠点は、ウエストバージニア州の
マーティンズバーグ。
代表のコーリー・バーンハートは、
家具やカスタムハウス製作の仕事に
従事していた経歴を持っており、
工作精度と品質の高さを感じさせる
キューを数多く生み出しています。
バーンハートキューの特徴としては、
「短めのスリーブ部」
「ドットデザインのリング」
……などが挙げられ、
それは今回ご紹介する3本にも
当てはまります。
また、シャフトは純正ノーマル2本付きで、
標準サイズより1インチ長く作られています
(シャフト長:750mm)。
タップはエベレスト、ジョイントはラジアル。
ジュマ製の先角は長さ13mmと
短めに作られています。
※NEW ART公式サイトの
では、1本ずつ見ていきましょう。
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● Barnhart #2260
エボニー(黒檀)をベースに、
独特な木目の美しさで知られる
アンボイニア(アンボイナ)の
子持ち6剣ハギを入れたモデル。
ベニヤは、白・黄・白ですが、
よく目を凝らすと、それぞれの板の間に
薄い黒のペーパーベニアが
挟み込まれているのがわかります。
スリーブはアンボイニアをベースに、
エボニーの大小ボックスインレイ。
ドットリングの材料はアバロン貝。
キューを回すと光を受けてキラリと輝きます。
黄色のベニアが挿し色として効いていて、
華やか、かつ、オリジナリティあるデザインです。
※NEW ART公式サイトの商品ページ
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● Barnhart #2261
こちらは「2260」の色違いモデルと
言って良いでしょう。
エボニーをベースに、
エボニーの子持ち6剣ハギを入れたモデル。
ベニアは白・青・白で、
黒の薄いペーパーベニアも
使われています。
スリーブの材料はフォアアームと同じ。
ブラック&ブルーの引き締まった
デザインだからこそ、
アバロン貝のドットリングの
存在感がより強調されています。
※NEW ART公式サイトの商品ページ
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● Barnhart #2262
今回紹介する3本の中で、
最もシンプルなデザインがこちら。
エボニーをベースに
アンボイニアの子持ち6剣ハギ。
ベニアを使っていない、
いわゆる「素ハギ」です。
アンボイニアのうねるような節目と
深みのある色合いを存分に
堪能できるデザイン。
もちろんリングは
アバロン貝のドットリングです。
華美ではないものの、
銘木のぬくもりを感じられるモデルです。
※NEW ART公式サイトの商品ページ
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スリーブ部が短いため、
キューの後ろの方を握るプレイヤーには
ちょうどよい具合のグリップ位置。
ラミネートメイプルコアを採用した
しっかりとしたバット構造。
1インチ長いシャフトには
トビの軽減が期待出来る
短めの先角を実装。
……と、プレイアビリティも追求した
造りになっているバーンハート。
これからも目が離せないメーカーです。
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