〈BD〉「なんぼ飛ばしても、へこたれずに撞けた」――GPW-3優勝・川端聡の談話

 

5/13に京都で行われた

『グランプリウエスト第3戦』(GPW-3)。

 

優勝した川端プロの談話をお届けします。

 

大会当日の晩に取材しました。

 

約4年ぶりに、JPBAプロランキングポイント

対象試合で優勝した川端プロ、

 

次の試合は、

今週末の『全日本14-1』(東京)です。

 

…………

 

Satoshi Kawabata

JPBA29期生

1970年3月7日生

大阪府出身・大阪府在住

2006年『アジア大会』8ボール金メダリスト

2000年『ジャパンオープン』優勝

JPBA年間ランキング1位3回

『関西オープン』3勝

『東海グランプリ』2勝

『JPBAチャンピオンシップ』2勝

『GPW』では11勝

他、優勝入賞多数

使用キューはADAM JAPAN

所属・スポンサー:『未来教育出版社』『SUN』『あそびば』『max』『IMジャパン』『ハイブリッドチョーク』

 

…………

 

――まずは戦い終えての感想から。

 

「長いこと優勝してなかったな~と(笑)。

 

もう優勝でけへんと思ってたんで、

やっぱり勝ったら嬉しいですね」

 

――内容的には?

 

「自分の状態は良くなかったんで、

全然思い通りには撞けてなかったです。

なんとかごまかしながら(笑)。

 

雨やったんで、テーブルコンディションが

めっちゃ難しかったんですよ

(※会場は京都『サンク』)。

 

僕自身はテーブルコンディションが

易しくても難しくても変わらんっていうか、

だいたいあんな感じなんですけど、

 

周りの人はテーブルコンディションのせいで

結構失敗してたんじゃないですか。

それは大きかったですね。

 

“重馬場”に強かったんかな、僕(笑)。

 

僕も結構飛ばして(入れミスをして)たけど、

それはテーブルコンディションが

難しかったからという訳ではなく、

今の自分の状態が悪いから

飛んでただけだと思います。

僕だけ普段通りに飛ばしてました(苦笑)」

 

――勝因は?

 

「もうがむしゃらにやってただけ。

 

自分の状態がそんな感じなんで、

諦めるとかへこむとか

そんな余裕すらなくやってました。

 

だから、なんぼ飛ばしても、

へこたれずに撞けた感じですかね。

 

それもこれも、4年も勝ってへんのに、

スポンサーさん含め多くの方が

ずっと応援してくれたからだと思います。

 

会場にも、僕が仕事で行っている

京都の『あそびば』のお客さんが来てくれて、

応援してくれました。

それは嬉しかったですし、力になりました」

 

――決勝戦(vs 飯間智也)は、

序盤から川端プロのペースのように見えましたが、

10番ミスが2度続いて接戦に。

 

「10番2回飛ばして勝ってるんですから

ラッキーです(苦笑)」

 

――終盤は取り切りやマスワリもあって、

先にリーチをかけました(6-5)。

 

「そう、マスワリが2回出て、

先にリーチをかけたのは大きかったかな。

 

あのへんは最大限

先球(的球)に優しく取って行けるように

我慢しながら撞いてました。

 

やっぱり先球が確実に入る範囲でしか

手球は動かせないんですよね。

 

いろんな怖さを知りまくってしまったんで、

昔に比べたら出来ることは減ってます。

 

自分が今出来る一番の安全策で

取って行った感じですね」

 

――最後、6-5で迎えた第12ラックは、

相手の8インスクラッチという結末でした。

 

「ほんまにあれはラッキーやし、

あれもテーブルコンディションが

影響してたと思う。全然引けへんから。

 

やっぱり自分が先にリーチかけたら、

ああいうことはたまに起きるんやなと思います」

 

――この4年。優勝したいという思いは

抱き続けていたのでしょうか?

 

「4年……すごいねぇ(笑)。

 

やっぱり勝ちたかったのは勝ちたかったです。

 

僕、今までGPWのファイナルで

大井(直幸)くんに負けてるのが多かったでしょう。

 

今年、大井くんがおらんようになったんで

(※今年から東に移籍した)、

その分が回ってきたんじゃないですか?(笑)

 

西の人間はきっと同じように思ってると思います。

チャンスはだいぶ増えてますから」

 

――先月(4月)、ほぼ同世代の鈴木清司プロが

『北海道オープン』で優勝しました。

 

「そう。いや~もうね、清司さんが

優勝したのはだいぶ励みになりましたね。

 

北海道の決勝日は映像で見てましたけど、

清司さん、ずっときれいに撞いてたし、

我慢もしながら頑張ってて。

 

呉珈慶や大井くんに勝っての優勝だから、

すごいなぁと思ってました。

 

清司さんはどの試合でも決勝ラウンド進出率が

高いでしょう。それもすごいですよね。

 

僕より一つ上の人がああいう活躍をしていると、

本当に励みになりますね」

 

――今後の展望とは?

 

「言ってしまうと、

今回はマグレで勝てたみたいなもの。

プレー内容的には今のままじゃ全然ダメなんで。

 

なので、自分の状態を

早く良くしていかないといけないですね。

それは身体面も精神面も球撞きの面もね。

 

もうちょっと……

70点ぐらいのビリヤードが出来たら、

誰とでも戦えるとは思ってるんですよ。

 

北海道での清司さんもそうだけど、

みんな綺麗に撞けてて羨ましい(笑)。

こっちは30~40点ですから。

 

それは心の持ち方というか、

精神力も関係していると思うので、

その辺をもっと鍛えないと話にならないと思います」

 

――最後にファンや周囲の方へメッセージを。

 

「この4年、全然勝ててなかった間も、

スポンサーの方々やファンの方々に

ずっと応援していただきました。

 

アダムさん、未来教育出版社の阿部社長、

SUNさん、あそびばさん、maxさん、

IMジャパンさん、ハイブリッドチョークさん。

ありがとうございました。

 

僕が勤めているお店に遊びに来てくださる方も多く、

『頑張って』と声を掛けてもらっていました。

 

そのおかげで今までやって来られてますし、

やっと一つ勝てて、

本当に皆さんに感謝しています。

 

また早いうちにもう一回勝てるように頑張ります」

 

(了)

 

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