先週末、東京で行われていた
第2戦からの連続優勝を飾った
河原千尋プロの談話をお届けします。
取材は表彰式直後に行いました。
BDが河原プロの優勝を生で見たのは
今年1月の『関西オープン』以来でしたが、
あの時よりもさらに力強さを感じました。
7月の『ジャパンオープン』も楽しみです。
…………
Chihiro Kawahara
1985年1月5日生
JPBA39期生
JPBA女子年間ランキング1位・7回
(2010年、2011年、2013年、2014年、2015年、2016年、2017年)
『ジャパンオープン』優勝2回(2013年、2015年)
『全日本女子プロツアー』優勝10回
『関西オープン』優勝5回
『東海グランプリ』優勝3回
『全日本女子ナインボールオープン』優勝3回(3連覇)
『セントラルレディースオープン』優勝2回
『北陸オープン』優勝1回
『関東レディースオープン』優勝2回
『大阪クイーンズオープン』優勝2回
『全日本選手権』準優勝3回
アジアンインドアゲームズ銀メダル2回、銅メダル1回
2015年『女子9ボール世界選手権』4位
2016年『アムウェイカップ』3位
2016年『女子9ボール世界選手権』準優勝
その他、優勝・入賞多数
『アンセーズ』(大阪)所属
タップ:斬タップ
↓ 決勝戦のマスワリ上がり
…………
――シュートが安定していて、
力強く勝ち切ったという印象でした。
「そうでしたか。自分でも
よく球を入れていたと思います。
でも、土日両日とも、
ミスの目立つ試合もありました」
――よく撞けた試合、そうでない試合、
両方ありますか?
「そうですね。
私と相手、互いにミスが出ていて、
私の運勢が良くて勝てたという
試合もありました」
――ベスト8ぐらいから、
テーブルコンディションにもすんなり
対応出来ているように映りました。
「今日撞いたテーブルは、
どれも非常に撞きやすかったです。
全体的にどのテーブルも
コンディションが似ていたので、
別のテーブルに移っても合わせやすかったです」
――そのせいか判断のスピードが
普段より速いように感じられる
場面も多々ありました。
「最近はある程度リズムを気にしながら、
判断を早めて、決め切って撞くという
ことを念頭に置いてやってるんですが、
それがだいぶ身に付いてきたのかなと思います。
そのおかげで、構えに入ってから
撞くまでの時間も、わずかにですけど、
速くなってると思います。
客観的な意見として、
『河原プロはタイム(ショットクロック)が
入っている方がリズムが良いよね』
と言われたこともあります。
私自身は『そういうものなのかなぁ』と
思いながらも、タイムがある以上、
当然早めに撞かないといけないですから、
それが早い判断を促して、
良いリズムを作っているという
側面もあると思います。
なので、今日は
『タイムが入っているつもりでやってみよう』
という意識で撞いてました」
――今年は”シュート力強化”という
テーマを掲げていることは、
これまでの談話でも触れていますが、
それがますます実ってきているように
思います。ご自身の手応えは?
「かなりあります。
今年は練習内容も厳選して、
『今本当に私に必要なこと』、
『もっともっと確率を上げなきゃいけないこと』
というものに絞っています。
難しめの内容は今は置いといて、
ちゃんと本番を想定して、
ここ一番のプレッシャーがかかった場面でも
ショットの確率を上げられるようにしようと。
それを重点的にやっていますし、
普段練習していることが試合でも
そのまま出せるようになっています。
少なくとも判断に迷うことは減ってきています。
よほど大きな違いじゃない限り、
テーブルコンディションが違っていても
判断は変えることはなく、
ほぼほぼ決めて撞いてます」
――今の方向性のまま、
更に伸ばしていきたいと考えていますか?
「当分の間はこのまま行きます。
少なくとも、
もっと試合で自分が納得出来て、
明らかに良い結果が出るまではこれで。
今のところ、海外の試合は
確定しているものがないんですが、
今の方向性のまま海外の試合に出て、
どこまで通用するのかというのが、
大きなテーマですね。
もしこれでダメだったら
また考え直さないといけないですけど、
今の段階では向こうでも通用しそうな
手応えはあります」
――今年これで国内3勝目。前回の談話では
『年間5勝』を目標に掲げていました。
「たぶん私はこれまで年間4勝が
最高だったと思います
(※2011年、2014年、
そして2015年に年間4勝を記録)。
それを一つでも上回りたいので、
『5』を目標にしています。
次は『ジャパンオープン』(7月中旬)。
今回も、かなり練習してきたのに抜いて
(外して)しまったという球があったので、
そういった部分を徹底的に復習して、
良い状態でジャパンオープンに
臨みたいと思います」
(了)