〈BD〉新KAMUIチョーク『ROKU』。使用プレイヤーの印象は? 菅原利幸プロに聞く

 

8月上旬に販売が開始された、

KAMUI BRANDの新チョーク、

『ROKU』(ロク)。

 

(※販売時の記事はこちら

 

KAMUI契約プロとして同チョークを

使っている菅原利幸プロにご登場いただき、

塗り味や性能、前モデルとの比較など、

プレイヤー視点で教えていただきました。

 

…………

 

菅原利幸プロ
菅原利幸プロ

 

語り手:菅原利幸(JPBA)

聞き手:BD

取材場所:『ALICE』(東京都大田区)

 

 

――6年ぶりの新KAMUIチョーク『ROKU』。その名の通り六角形です。

 

「最初この形を見た時は『持ちにくい? 落としやすいかも……』なんて、とりあえず新しいものに対する偏見がありました(笑)。実物を手に取ってみると、ズシッという重みがまずあって、ギュッと実の詰まっている印象が強かったです。六角形という形も扱いにくさは感じません。チョークケースがまだないので、ガッシリ掴める感じはありませんが、チョーク乗りが非常に良いためチョークを塗るのに力は必要がないです。ガシガシ付ける必要がありません(笑)」

 

――塗った感触はどうでしたか?

 

「思っていた以上にサラッとしていました。メーカーからは前モデルと同程度の性能があると聞いていましたが、『本当にこれで同じぐらい食い付くのかな』と思ったほどです。今回のこのROKUは、前モデルで言うところの『1.21α』寄りのタイプになります(※より柔らかめの『0.98β』もある)。少なくとも前モデルとは塗った感触がだいぶ違います。でも、実際に塗ってみると、サラッとしていますけど、タップにはちゃんとまとわりつくというか、しっかり乗ってくれるので、撞く前から期待感が大きかったです」

 

――では、食い付き(グリップ力)は?

 

「良いですね。明らかによく食い付く感触があります。触れ込み通り、前モデルと同じぐらい性能は高いと思います。ただ、性能が高いチョークだからこそ、ピンポイントで使うのではなく日頃から常用しておいた方が良いと思います」

 

――その理由とは?

 

「グリップ力が高いということは使える撞点の幅が広がり、端の方を撞く選択肢も増えるかもしれません。そして、今まで以上にスピンもよくかかるとなると、手球のトビ具合や力加減はそれまで使っていたチョークとは感覚が変わってくる部分もあるでしょう。少なくとも僕はROKUを使った時に『ちょっと違うな』と感じる部分がありました。高性能チョークは1試合だけ・1場面だけで使うというよりは、日頃から使いこなす事で、より良いパフォーマンスが出せるようになるんだと思います」

 

――ROKUはテーブル(ラシャ)やボールが汚れにくいということも言われています。

 

「ROKUをしばらく使っていますが、球がひどく汚れるということはまずないです。ROKUは薄い水色をしているので、濃い色のラシャだとチョーク痕が見えやすいということはあるかもしれない。でも、テーブルにしろボールにしろ、コンディションを変えてしまうほどの汚し方をすることはないという印象です」

 

――菅原利幸プロは前モデルから使っていましたか?

 

「割と使っていました。性能がとても良かったので。ただやはりボールやテーブルに付着しやすい性質だと感じていたので、試合では相手に気を使う場面もありました。これは前モデルに限らず、柔らかいチョーク全般に共通する課題だと思います。でも、プレイヤーとしてはキューミスの危険性は1%でも減らしたい。そうなると、特設会場など、かなり乾燥している場で試合をする時には特に手が伸びるチョークでしたね、前モデルは」

 

――前モデルは軽くタップに当てるだけでいっぱい塗れる感触がありましたね。

 

「はい、ひと塗りですごくよくチョークが乗ります。ROKUは前モデルに比べるとだいぶサラッとしていて、量的には必要な量がタップに乗る感じ。でも、ちゃんと厚く乗ってる感触があるんですよ。そこが不思議なんですけど、細かいチョーク粒子がすごく圧縮されている感じと言えば良いかな。それが手に伝わってくるズッシリ感の理由でもあるんじゃないかなと思います。この感じだと、ROKUはなかなか減りにくく長持ちしそうな気がします」

 

――チョークの減り具合に合わせて、段階的に包み紙がペリペリッと剥けるようになっています。これは前モデルもそうでしたが、プレイヤーとしては嬉しい工夫ですね。

 

「本当に良いです。やっぱり良いチョークは最後まできれいに使いたいですから。ROKUは性能・性質面だけでなく、こういう包み紙やパッケージデザインも含めてトータルに、プレイヤー視点も取り入れながらじっくり時間を掛けて考え尽くしている感じがあります。ちょっと値は張りますが、それだけの価値はありますので、ぜひ試してもらいたいですね。個人的にはROKUに対応したチョークケースの登場に期待しています」

 

※BD註:KAMUI BRANDによると、

現在6角形チョークケースを製作中で、

今秋発売予定とのこと。

続報をお待ちください。

 

※まだROKUの読者プレゼントの応募は

間に合います。こちらの記事からどうぞ。

 

(了)

 

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『東日本男子プロツアー』優勝1度

『GPE』優勝4度

使用キューは『HAKU』(プレー、ブレイク、ジャンプ全て)

使用タップは『KAMUI BLACK S』(プレーキュー)

チョークは『KAMUI ROKU』

ケースは『ジョーポーパー』

所属ビリヤード場は『アリス』(東京)

 

※菅原利幸プロが語るKAMUIタップ論

1回目

2回目

3回目

 

 

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