2017年4月からドイツ在住。
現地のビリヤードクラブの実態について
BDに寄稿してくださった深尾典子さん
（※その記事はこちら）。
この夏、深尾さんは旅行で隣国・ベルギーへ。
BDから図々しくも
「ベルギーのビリヤード場事情を教えてください」
とお願いしてみたところ、
たくさんの写真と詳細なテキストを
送っていただきました。
それもあの、”ビリヤード史上最も偉大な
チャンピオン”とも言われるレジェンド、
R・クールマンス（現在81歳）の
お店のレポートを……。
ということで、以下、深尾さんの
ベルギー『Mister100』探訪記です。
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深尾典子・記：
グーテンターク！
ドイツに在住している、深尾典子です。
今年（2018年）2度ベルギーを
訪れたのですが、その際に、
「スリークッションの神様」こと、
レイモンド・クールマンスが運営している
『Mister100』に足を運んできたので、
その様子をご紹介させていただきます！
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【Mister100への行き方】
ベルギーの首都ブリュッセルより
電車で北へ1時間ほどのところにある
リール（Lier）駅で下車。
Mister100までの道中には、
雑貨屋さんやはちみつ養蜂所などがあり、
アテもなくぶらぶらするだけでも
ヨーロッパの街並みを堪能できて、
結構楽しいです。
そして、10分程歩いたところに広場があり、
その一角に『Mister100』があります。
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【店内】
ここが神様の店……と、
心を躍らせながら店内に入ると、
かわいいワンコがお出迎えしてくれました。
癒される～。
店内には、ポケットテーブルが6台、
キャロム大台が4台、
キャロム中台が3台、
ゴルフビリヤード（※後述）が3台、
スヌーカー7台、
おまけにカジノテーブルが1台と、
たくさんのテーブルがあり、
巨大なビリヤード場です。
1992年創業で今年で創立26周年。
どこかノスタルジーを感じさせてくれる
素敵な雰囲気でした。
キャロム大台には
スコアモニターが設置されており、
リアルタイムで現状を把握できます。
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【クールマンスを探して……】
店内の散策と同時にお目当ての
クールマンス先生を探すものの
残念ながら見付からず……。
ふと、カウンターに目をやると、
あれ？ 誰かに似ている……？
お話を伺ってみると、
なんとクールマンスの息子さん！
そしてお隣には、クールマンスの奥様も！
すれ違うとウインクをしてくれる、
フレンドリーでナイスガイな息子さんでした。
…………
【クールマンス来店日】
「クールマンスはよく来ているの？」
と聞いてみたところ、
「週に2～4日は来ているよ！」との事。
常連さんとよく一緒にゲームをしているそうです。
私は5月に1度、
そして今回（8月）の2度来店したのですが、
運悪くお会いする事は出来ませんでした……。
私の祖母と同年代のクールマンス。
いつか実物とお会いできることを楽しみにしています。
…………
【VIP席】
こちらはVIPテーブル。
主に試合専用で使われるテーブルのようです。
カウンターから少し離れており、
静かで集中して撞ける環境でした。
そして、ヨーロッパ中で
一番走るんじゃないか？ と感じるほど
ボールがよく走る台で撞きやすかったです。
コンディション良好！
VIPルームにはこれまでの
クールマンスの功績を示す写真などが
多々飾られており、まるでクールマンスの
歴史博物館のような場所でした。
眺めているだけでも楽しめます！
ちなみに、日本大会のモノも飾ってありました！
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【珍しい台を発見】
こちらは、
「ゴルフビリヤード」（Golfbiljart）という
ベルギー発祥のゲームだそうです。
赤球・白球（各5つ）でスタートし、
自分の色のボール全てを、
相手陣地中央に空いているポケットに
先に落とした方が勝ちです。
穴が球に対してスヌーカー並に小さく、
中央のピンが直接のシュートコースを阻むため、
空クッションや細かい力加減などの
技術と戦略が重要とされるゲームです。
また、手球をポケットする際は、
穴の近くのピンがボールを弾くため、
しっかりトップスピンのかかった
かなり強めのショットが必要となります。
ちなみに、観客はお酒を片手に、
あれやこれやとヤジを飛ばしながら
観戦を楽しんでいました。
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【ゲーム料金とフード・ドリンクメニュー】
料金は1時間あたり、
ポケット／8€（1,030円）。
スリークッション・スヌーカー／9€（1,160円）。
ドリンクやフードメニューも充実していて、
うっかりすると1日中
過ごせてしまえそうな環境です。
支払いは、カード（マスター、VISA、
アメリカンエクスプレス……など）も
使用できます。
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【行ってみたいと思った方は】
・住所：
Grote Markt 28, 2500 Lier, ベルギー
・営業時間：14：00～6：00
・定休日：日曜
ベルギーの電車は遅延することが多いので、
他都市、他国から来られる場合は
余裕を持ったスケジュールを
組まれる事をオススメします。
私はギリギリのスケジュールで動いていたら、
案の定、帰りの新幹線に乗り遅れました……
（もちろん再度料金を払いました……）。
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【おまけ。ベルギーの街並み】
観光地としても人気のベルギー。
定番の光景を撮ってみました。
画像上から：
しょんべん小僧、実はしょんべん少女もいます。
世界で最も美しいとされる広場、
グラン・プラスで開催された
『フラワーカーペットフェスティバル』。
ベルギーワッフル。
ベルギービール。
ベルギーは繊維産業の国としても
古くから有名です。
（以上、文・写真：深尾典子）
※ドイツのビリヤードクラブ事情はこちら
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典子さん、ありがとうございました！
今後またベルギーに行くことがあれば、
3度目の正直で「神様」に会えることを
期待しています(^^)
