「日本にビリヤードが初めて伝わったのは、
鎖国をしていた江戸時代の出島だった」
というのは、日本ビリヤード史を
語る上で外せない重要トピック。
その「出島」に、
BDの友人が九州旅行の途中で訪れ、
写真を撮ってきてくれました。
現在、長崎の「出島」は復元整備が進められつつ、
観光スポットとして一般開放されています。
これはミニチュアの「ミニ出島」↓
そして、出島内の
「カピタン部屋」という建物では、
当時のビリヤードを体験出来る
ということをご存知でしょうか。
BDも写真を送ってもらって
初めて知りました^^;
出島のビリヤードを描いた絵は
いくつかありますが、BD読者のみなさんも、
この2つを見たことがあると思います
(※1枚目の画像の模型は、
2枚目の絵をもとに作られたもの)。
1&2枚目と3枚目とでは、
テーブルの形状とキューの形状、
そして遊ばれているゲームが異なります。
そして、体験スペースに置かれていたのは、
3枚目の絵の方のテーブルです。
友人曰く、
「テーブルの大きさは
7フィート台よりも少し小さいくらい。
クッションはなし。
ラシャは単なる布。
ボールは現在のポケットビリヤードの
ものよりも少し小さいです。
キューは今のものとは全く違い
先端が四角くなっていました」
とのこと。
ビリヤードはもともと
ゴルフやクロッケー、ゲートボールなどの
屋外スポーツと起源が同じとも
言われているので、
このビリヤードは原初の形に
近い姿……なのかもしれません。
出島は220年ぐらい機能していたので、
その間に、上記の1枚目の絵のように
現代のビリヤードに通じる形に
進化していった(新しいテーブルが
再度持ち込まれた)ということでしょうか。
「ゲームとしては、
ポケットビリヤードではなく、
キャロムビリヤードです。
半楕円の金具を置き、
その間からボールを撞いて、
適当な場所に立てたターゲットとなる
鉄の棒に先にボールを当てた方が勝ち。
ただし鉄の棒にボールを当てても
倒してしまったら負け」
というゲームなのだそう。
シンプルなルールで
正確性や緻密さが問われる
ゲームだったようですね。
出島に入るのには入場料がかかりますが、
このビリヤード体験は誰でも無料で出来ます。
長崎在住の方、
あるいは長崎に行く予定のある方、
鎖国時代のオランダ情緒と
日本伝来当時のビリヤードを
体験してみてはどうでしょうか。
(※ビリヤード体験を目当てで行かれる方は、
実際に体験出来るかどうか、
事前に長崎市文化観光部出島復元整備室
TEL 095-829-1194 まで問い合わせを
することをオススメします)