先週末の『GPE-6 in 北千住』で
優勝した土方隼斗プロの談話です。
表彰式直後に取材しました。
…………
――決勝戦(vs 羅立文)は
「マスワリ王子」の
本領発揮という展開でした。
「そうですね。
とても良い内容で勝つことが出来て、
すごく嬉しいです」
――ドロースピンをかけたブレイクが
とても効果的でしたね。
「準決勝までのブレイクから、
引きブレイクに変えたんですが、
それがちょうど上手く
ハマってくれるテーブルだと、
早めに気付くことが出来て良かったです。
あれは”第二の矢”的なブレイクなんですけど、
最近使う割合は増えてきています」
――決勝戦はブレイク以外のプレーも
危なげない様子でした。
「自分自身のコンディションが
上がって来ているというのもあります。
あのテーブルのポケットサイズは
大きいですけど、
だいぶクッションが速かったので、
ちょっと油断すると入らなくなる。
その辺りを踏まえた上で、
すごく丁寧に撞けたなと思います。
難しい球も入ってくれてました」
――ベスト16、ベスト8、
準決勝については?
「ベスト16(vs 鳴海大蔵)は
自分の判断ミスもあったりして、
流れに上手く乗れず苦しい展開でした。
ベスト8(vs 塙圭介)は
終始良い感じで撞けていたと思います。
準決勝(vs 栗林達)の出だしは
ちょっと硬かったですけど、
終盤は普段通りに撞けたと思います」
――先週の『東海グランプリ』は、
決勝戦で敗れました。
「あれはもう相手(大井直幸プロ)に
上手く走られてしまったので……。
でも、最後まで気持ちは折れてなくて、
『まくれる』という気持ちで撞けてました。
そういう姿勢が、間違いなく
今日の優勝に良い形で繋がったと思います。
さらにさかのぼると、
突破は出来なかったけど、
『チャイナオープン』(9月初旬)の
ステージ1も良い感じで戦うことが出来て、
手応えを得て帰って来られました。
あそこからずっと
繋がっているんじゃないかなと。
帰国して、2試合連続で
決勝戦を撞けたというのは、
状態の良さの現れだと思います」
――今年は14-1で優勝していますが、
9ボールや10ボールでは
勝っていませんでした。
「それはちょっと思ってました。
やっとマスワリが出せる種目で勝てました(笑)。
逆に14-1でしか勝ってない年になったとしても、
それはそれで面白いかなという気持ちも
少しありましたけどね(笑)」
――これで年間2勝というのは?
「全然悪くないです。
オープン戦とプロツアーを一つずつ
勝てているので。
もちろんこれで満足している訳ではないです。
これから『北陸オープン』、
『全日本選手権』、『世界選手権』
(昨年と同じなら12月開催)、
それにGPEもあと2つありますから、
状態をさらに上向けていきたいと思います」
――シーズン終盤の戦いで
心掛けたいことや課題とは?
「課題と言うかはわからないですけど、
今回の決勝戦がすごくよく撞けたので、
このイメージを持ち続け、
このレベルのパフォーマンスが
ずっと発揮出来るようにしたいですね。
今日は久しぶりに
土方隼斗っぽいビリヤードが
出来たんじゃないかなと思います。
応援してくださっている方々には
これからもまた期待していただきたいと
思っています」
(了)