日本No.1女子プロプレイヤー、
河原千尋プロ（JPBA）が所属する、
大阪市中央区瓦町の
『Billiard Cafe & Bar un-Seize』
（アンセーズ）。
同店で、今月21日（日）に
『Lesson Event』が開催されます。
このイベントには
同店所属の河原千尋プロだけでなく、
『斬タップ』代表でもある湯山功プロ、
北陸の藤井寛美プロという人気プロが
参加するのですが、
ビリヤード会場主催のイベントに
よく見られる、「チャレンジマッチだけ」
「エキシビションだけ」な
イベントとは一線を画する、
独自性のあるものになっています。
…………
当日のプログラムは以下の通り。
第1部 15:00-17:30 グループレッスン
担当：河原千尋プロ・湯山功プロ
※定員に達しました
第2部 17:30-18:45 タップ講座
担当：河原千尋プロ・湯山功プロ
追加募集あり
第3部 19:00-close 藤井寛美プロチャレマ
担当：藤井寛美プロ
追加募集あり
※第2部・第3部の追加募集については
アンセーズ公式サイトより。
※最新情報はアンセーズFBページにて
…………
オープンして3年を迎えるアンセーズ。
節目とも言えるこのタイミングで
開催される今回のイベントは、
参加する人達の今後に繋がっていくであろう、
ワークショップ的な要素が強いように
BDには感じられました。
アンセーズ店長の木下さんは
イベントコンセプトをこう語ります。
「『出来るだけたくさんの
"へぇ～"をお持ち帰りいただく』。
これが最大のコンセプトです。
インターネットでは、プレイヤーさんが
悩みや迷いを持っているのをよく見るけど、
それは湯山プロや河原プロのレッスンで
短時間で解決出来るんじゃないか。
今お店で私が聞いているプロ同士の
この話は、ビリヤードプレイヤーに
とっては面白い内容なんだろうな……。
以前からそう感じる事がたくさんありました。
そこで、イベントという短時間の間でも、
お一人お一人が出来るだけたくさんの
発見と解決をプロたちと一緒に
楽しんでいただければ……と
思ったのが出発点です」
（木下さん）
店長の木下さんは、
ビリヤード畑出身の人ではありません。
そんな方がどのようにして
こういったイベントの開催を思い立ち、
内容を決めていったのか。
そこは興味深いところです。
「昨年、河原千尋プロと湯山功プロと
私の3人で食事をしていた席で
『何かイベントをしたいね』という話が
出たのがきっかけだったと思います。
私が実務・裏方担当になる訳ですが、
ビリヤード自体、アンセーズを
オープンしてからやり始めたくらいの
素人なので、こういったイベントを
企画するのはもちろん初めてですし、
構成を組むための具体的な内容が
イメージ出来るようになるまで
半年くらいかかりました。
プロのお2人に質問や提案をし、
お店のお客様から
反応をいただいたりしながら、
方向性と概要が決まったのが
今年の4月頃だったと思います。
テーブル3台という当店の環境は
イベントを行う上では
ネックだと思っていたんですが、
小規模店だからこそ出来る強みも
あるんじゃないかと発想を逆転させました。
お客様の人数は制限されてしまいますが、
その分内容を充実させることを目指しています。
河原プロと湯山プロも、
『アンセーズならではというイベントに
したいね』と言ってくれています」
（木下さん）
BDも以前訪れたことがありますが、
アンセーズはテーブル3台の小型店。
スペースの制約もあったのだと思いますが、
3部構成であること、そして、
それぞれ異なる内容であるという
ビリヤードイベントも珍しいものです。
「最初に頭にあったのは
『湯山プロと河原プロのビリヤードレッスン、
それぞれの良いところ取り！』という
ボンヤリとしたイメージだけでした。
同じ理論で教えていても、
やはりプロによって指導法や得意分野は違います。
今回は2人のプロが得意分野を分担することで、
"知識と基礎力"の両方をバランス良く吸収し、
効率的にスキルアップ出来るように
なっていただくのが狙いです。
そうやって【第1部】の形がまず決まりました。
【第2部】については、
湯山プロは時々アンセーズに来てくださるので
色々な話をするのですが、
ある時うかがったタップの話が
すごく面白かったんです。
例えば、取り付け方によって
タップのパフォーマンスが
変わってしまうことがあるとか、
タップの『当たり・外れ』は、
実はタップ自体に問題があるのではなく、
付け方が原因だということも多いとか。
ビリヤードは数値化が難しい競技だと思いますが、
湯山プロは道具に関してもショットに関しても、
感覚やイメージだけではない、数値や映像で
表せる確かなデータを重視しています。
だから信頼も出来ますし、時には
今までの定説を覆すような面白い話もあります。
そこで『こんな面白い話が
世に出ていないのはもったいない。
イベントで喋っていただけませんか？』
とお願いして、第2部開催が決まりました。
【第3部】のチャレンジマッチが
実施出来ることは本当にラッキーでした。
藤井寛美プロは、河原プロが
"いつ優勝してもおかしくない推しメン"
というプロで、私も何度かお会いしましたが、
ビリヤードには熱いけれど
普段は可愛らしく、人柄も魅力的な方です。
ご本人は北陸在住で、
大阪でのチャレンジマッチも滅多になく、
関西の方が間近で球を見る機会は
多くはありません。そういったことから、
いつかアンセーズでチャレンジマッチを
お願いしたいと考えていました。
そこへ偶然、藤井寛美プロが
練習会も兼ねてアンセーズへ
来てくださるという話が出たんです。
たまたま時期的に本イベントと
重なる時期でしたので、今回の
チャレンジマッチをお願いしました」
（木下さん）
今回のイベントは第1部から第3部まで、
どれも予め定員が設けられており、
すでに第1部は満員に達したとのこと。
第2部と第3部は本日（10/2）から
追加募集を行います。
お申込みはアンセーズ公式サイトより。
「当日お越しいただく方には、
たくさんの解決と発見、
知識と技術と思い出を
お持ち帰りいただけたら嬉しいです。
このイベントの一番の特徴は、
実は当日ではなく後日の楽しみです。
特に第1部（レッスン）に
ご参加いただいた方は
その後の練習が変わると思います。
第2部のタップ講習会も、
実際にタップ選びやタップ付けにも
役立つ情報がたくさんありますし、
お友達との会話が弾むような
"タップ雑学・豆知識"も登場すると思います。
昼のレッスンはスキルアップ。そして、
夜はのんびり和気あいあいとした雰囲気。
こういうアンセーズらしい空気も
感じていただけたらと思っています」
（木下さん）
（了）
