先週末(11/10~11/11)に、
愛知で行われたアマ公式戦、『アマローテ』
(『全日本アマチュアポケットビリヤード選手権大会』)。
女子級で4連覇(通算5勝目)を飾った
西野早苗選手(大阪)の談話をお届けします。
※西野選手の昨年の談話はこちら。
※一昨年の談話はこちら。
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Sanae Nishino
生年月日:1974年1月18日
所属ビリヤード場:吹田中央ビリヤード(大阪府吹田市)
ビリヤード歴:約19年
使用プレーキュー:ADAM MUSASHI
主な全国タイトル(優勝・準優勝):
2012年、2015年、2016年、2017年、2018年
『アマローテ』優勝5回(4連覇含む)、
2014年『プレ国体・和歌山』準優勝
アマローテ出場回数:7回(2012年に初出場で初優勝)
職業:販売業
↓ 決勝戦試合映像(撮影:JAPA)
――4連覇で通算5回目の優勝を飾りました。
その感想からお願いします。
「『出来るんや……』という感じですかね。
ホッとしたというか、
『もう今年は絶対アカン』と思ってたんでね」
――なぜこれだけ勝てるのでしょうか。
「なんででしょうかね。
試合の後に『吹田中央』に寄ったら
マスター(井上淳介氏)にも言われました。
『なんでや?』って。
『私もわからん』言うて(笑)。
でも、『運勢、あったからな』って言われて、
私もそうだなと思いましたね。
試合に行く前にマスターは
『祈って行け。神様がおるから』と。
いてますね、神様が」
――決勝戦は相手(高橋有希選手)が先に
ゲームボール(13番)を撞きました。
「『プレーオフになるな』と思ってました。
それは試合をやる前からです。
昨年までも途中で一度負けてるんで、
『絶対1回は負けるはず』と思ってて。
でも、今年の場合は、
相手にあのゲームボールを入れられて
プレーオフに行ったら、
『プレーオフもきっとダメだろう』
という気がしてました」
――ですが、相手がミスをして
ターンが回ってきました。
13、14、15と3球取れば上がり。
13番はかなり薄い球でした。
「13番はカットも行ける球でした。
でも、カットで入れると
14番は遠くて薄くなる。
もう歳で目も見えなくなってきてるのに、
そんな球、入るかと(笑)。
そして、『ネキストは近くて
簡単な球にすることが基本』だと
私は教わってきていますし、
バンクは吹田中央以外の所だと
感覚が合うのか、なぜかよく決まるので、
バンクの方が良いなと」
――コーナーバンクが決まり、
ポジションもばっちりでした。
「そうですね。
あとの14番と15番は落ち着いて
撞けていたと思います」
――今年は敗者ゾーンには回らず、
無敗での優勝です。勝因とは?
「技術でと言うより、気で勝った感じですね。
気力だけはあったと自分でも思います。
たぶんそこは他の人に
負けてなかったと思います。
怖かったらしいですよ、会場での私は」
――2日間で印象に残る試合とは?
「勝者最終ですね(vs 安達紋香選手)。
競ってる展開で、キューを立てて入れて、
手球をストップさせなあかん球があって。
失敗したら負けるなという局面でした。
それをちゃんと入れて、
ちゃんと止められた。
私は引き球がすごくダメで。
球が入らないし、上手じゃない。
なので、引き球の練習を重点的に
やってきてたんですけど、
その球が上手く撞けた時に、
『練習したこと、出来てる。
大丈夫やな』と思えたんです。
そこでしょうね。印象に残ってるのは」
――昨年より成長したなと思える部分は
どこかありますか?
「う~ん、なんでしょうねぇ。
技術的なものはたぶんほとんど
成長していないんじゃないかな。
ただ、自分がビリヤードが本当に好きだと
気付けたことが成長かもしれません」
――と、言いますと?
「色々なことがあって、
ちゃんと球が撞かれへん時があったんです。
その後、ちゃんと撞けるようになった時に、
『やっぱり私、球撞き大好きやな』って
思ったんですよ。
球を撞けることが嬉しくて(笑)。
この試合までに、いつも心掛けている
基本が最低限出来るぐらい……
ボールを真っ直ぐ見られるぐらいの
状態にまでは持って来られたと思います。
いや、入らない球は
もういくら頑張っても入らないんでね(笑)。
最低限、今出来る限りのことは
試合で出せたと思います」
――わかりました。
最後に、応援してくれた人達へ。
「昨年と同じになりますけど、
『吹田中央』のマスター(井上淳介氏)や
学さん(代表の井上学氏)、そして、
常連の皆さん、いつも応援してくれて
ありがとうございます。
感謝の気持ちでいっぱいです。
それと、大会の運営の方々がほんとに
いつも優しくしてくれて、嬉しかったです。
今年もありがとうございました」
(了)