兵庫・尼崎の
『アルカイックホールオクト』で
行われていた、
ポケットビリヤードの『全日本選手権』(男女)。
男子:10ボール、
女子:9ボールで競われた本大会、
男子は高野智央が、
女子は中国の史天琪が、
ともに初優勝を飾りました。
…………
男子の部のファイナルは、
栗林達 vs 高野智央という日本人対決に。
これは23年ぶりのこと
(1995年奥村健vs永田修治以来)。
両者とも厳しいフィールドを勝ち上がり、
栗林プロは2007年大会以来11年ぶりの、
高野プロは初めての決勝戦進出。
準決勝までで精度を高めてきた
両者のブレイクも
決勝戦ではあまり決まらず、
そのためセーフティ戦も多くなり、
体力と精神力がじわじわと
削ぎ取られていくようなタフな展開に。
死力を尽くしての戦いは、
両者1点アップで6-6となった中盤以降で
高野プロに流れが傾き、
11-6で高野プロに軍配が上がりました。
2018 Men's Div. Result
Winner:高野智央(Tomoo Takano. Japan)……右2
Runner-up:栗林達(Toru Kuribayashi. Japan)……左2
3rd Prize:柯乗中(Ko Pin Chung. Taiwan)……左
3rd Prize:カルロ・ビアド(Carlo Biado. Philippines)……右
2005年の奥村健(現JPBFプロ)以来、
実に13年ぶりとなる
日本人男子の選手権者が誕生。
それが「日本人ファイナル」という形で
もたらされると予想出来た人は
少なかったのではないでしょうか。
栗林プロ・高野プロそれぞれ、
国際的実績で言えば自分よりも上に位置する
台湾選手1名とフィリピン選手2名を
堂々としたプレーで抑えての
ファイナル進出でした。
大会特設サイトより。
左が栗林プロの、
右が高野プロの大会戦績。↓
高野プロの優勝談話は
近日お届けする予定です。
…………
そして、女子の部は、
ベスト8に日本勢なしという
近年では珍しい状況になっただけでなく、
優勝候補と目された
ディフェンディングチャンピオンの陳思明と、
そのライバル・付小芳も表彰台には届かず、
ベスト8の段階で、
「誰が勝っても初優勝」という展開に。
その中で優勝を飾ったのは中国の18歳、
史天琪(シー・タンキ)。
全日本選手権にはこの数年出ています。
決勝戦では、本大会2009年準優勝&
昨年3位の林潤美(韓国)に9-8で勝利。
3日間常に引き締めていた顔に
年相応のあどけない笑みが浮かびました。
2018 Women's Div. Result
Winner:史天琪(Shi Tianqi. China) ……左2
Runner-up:林潤美(Lim Yun Mi. Korea) ……右2
3rd Prize:朴恩智(Park Eunji. Korea) ……左
3rd Prize:魏子茜(Wei Tsu-Chian. Taiwan)……右
国際トーナメントに精力的に
参戦を続けている林潤美、
全日本初戴冠まであと一歩でした。
0-3ビハインドから
中盤以降は主導権を握り、
先にリーチをかけた(8-7)
ところまでは良かったのですが、
第16ラックでマスワリ上がりの
9番にポジションミスをし、
9番カットミス&手球スクラッチ。
これが全てでした。
…………
今年の全日本選手権も熱戦に幕。
選手・関係者の皆様、お疲れ様でした。
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※本戦ライブスコア、トーナメント表:2018大会特設サイト
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※YouTube Live:YouTube Live
※要項&組み合わせ:JPBA公式サイト
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※Day 1 photogallery その2
※Day 1 photogallery その1