いよいよあと1週間に迫った
今年の『モスコーニカップ』。
9ボールで行う
ヨーロッパvsアメリカの対抗戦であり、
プール(ポケットビリヤード)では
最も世界的な成功を収めている
TVトーナメントです。
第1試合のみ5対5のチーム戦で、
あとは、シングル戦とダブルス戦で
行われます。
今年の『Mosconi Cup』は
12/4~12/7にロンドンの
『アレクサンドラ・パレス』で開催。
昨年はヨーロッパが完勝。
8連覇を飾っています
(※昨年の結果記事はこちら)
※モスコーニカップのFBページはこちら
※公式サイトはこちら
最新のPVはこちら。↓
今年も日本ではDAZN(有料)で
生中継があります(番組表はこちら)。
大会初日の放映は
日本時間12/5の早朝3時30分から。
最終日(12/8)まで4日連続放映。
放映開始時刻は毎日同じ
(早朝3時30分〜)です。
この大会は、競技会というより
「TVイベント」。
会場の熱狂的な雰囲気、
見栄えの良いTVテーブル、
両チームのプレイヤー達の
トッププロ然とした見せ方など、
エンターテインメントとして楽しめます。
…………
今年のヨーロッパ・アメリカ、
それぞれのメンバーは以下の通りです。
EURO:
E・カチ(初。アルバニア)
A・カザキス(初。ギリシャ) ←M・ヒーから変更
N・フェイエン(13回目。オランダ)
A・オーシャン(3回目。オーストリア)
J・ショウ(3回目。スコットランド)
USA:
S・ウッドワード(4回目)
S・バンボーニング(12回目)
B・ソープ(2回目)
T・スタイアー(初)
C・デュエル(10回目)
…………
BDのTwitterではつぶやいたのですが、
11/21に驚きのニュースが、
モスコーニカップ公式FBで発信されました。↓
EUROチームメンバーとして
モスコーニデビューを飾る予定だった
オーストリアのマリオ・ヒーが、
ドーピング検査で陽性と診断されたため、
出場を辞退しました。
ヒーは若い頃から
高血圧の薬を服用していて、
それはドーピングのリストに
載っていないものでしたが、
効能が感じられなかったので、
ほぼ同名の別の薬に変えたのだそう。
その薬の成分が引っ掛かってしまった
というのが事の顛末のようです。
詳細は現在も検証中とのことですが、
ヒーは「長い間夢に見ていた舞台」を
諦めることにしました。
このステートメントでは、
ドーピング検査を行ったのが
誰なのかは記されていません。
大会側(主催のマッチルームスポーツ)か、
欧州ビリヤード連盟か、
あるいはオーストリアのスポーツ担当省庁か。
いずれにしても、BDの私見では、
競技力の増強などを目的とした、
いわゆるドーピング行為ではなく、
ヒーの不注意
(禁止成分への関心の低さ)が
招いた結果だと思います。
ですが、検査結果が陽性だった以上、
しかるべき手順でそれを改善し、
再検査を受けて、
復帰するしかありません。
ヒーの代わりに
欧州メンバーに選ばれたのは、
欧州ランキングで次点だった、
ギリシャのA・カザキス。
堅実な取り口で粘り強くプレーする、
典型的なヨーロッパ型のプレイヤー。
彼なら十分にヒーの代役を務め上げるでしょう。