〈BD〉新世界チャンピオン、ヨシュア・フィラーとは。優勝直後コメントあり

Joshua Filler Photo Courtesy of WPA
Joshua Filler Photo Courtesy of WPA

 

先週の『9ボール世界選手権

(カタール開催)で優勝。

 

世界チャンピオンとなった

21歳のサウスポー、

ヨシュア・フィラー。

 

欧州ジュニア選手権で7度の優勝、

ドイツ選手権で若くして4度の優勝を誇り、

ドイツ期待のホープとして

ドイツ国内やユーロツアーなど

欧州の大会で経験と実績を積みながら、

世界大会にも挑戦。

 

世界的に名を売ったのは昨年(2017年)の

『チャイナオープン』(優勝)でした。

 

※チャイナオープンのBD記事(試合動画あり)

 

プレデターのカーボンシャフト

『REVO』を手に、

ファスト&アタッキングなスタイルで、

先輩のT・ホーマンや

台湾No.1の張榮麟を撃ち落とし、

 

勝てばキューを放り投げて

「Yeeeeessssss !!!!」と

シャウトする姿はインパクト大。

 

同年(2017年)12月には

『モスコーニカップ』のメンバーにも抜擢。

初出場ながら5試合負け無しで、

MVPにも選ばれました。

 

※モスコーニのBD記事(試合動画あり)

 

それと前後して結婚。

奥さんのピアさんはドイツのプレイヤーです。

 

今年(2018年)、フィラーは

WPS第2戦』優勝、

欧州選手権』10ボールの部優勝

といった戦績を携えて、

世界選手権にチャレンジ。

 

BDの感覚的には、

参加プレイヤー128名中、

優勝候補の「本命グループ」が

8名いたとしたら、

 

フィラーはその次の8名から成る

「対抗グループ」の筆頭。

……ぐらいの位置付けと

言えるでしょうか。

 

もちろん本大会でも

スピーディーで華のあるスタイルを貫き、

頂点まで駆け上がりました。

 

決勝戦の相手であるC・ビアドが、

かなり速いテーブルコンディションに

翻弄されているシーンが度々見られましたが、

条件はフィラーも同じ。

 

逞しく戦い抜いたフィラーを

讃えるほかありません。

 

…………

 

Joshua Filler

生年月日:1997年10月2日(※大会優勝時21歳)

国籍:ドイツ

ニックネーム:「The Killer」

使用キュー:PREDATOR

(※本大会では「REVO」シャフトでは

ありませんでした)

主な実績:

2017年『チャイナオープン』優勝、

2017年『モスコーニカップ』欧州メンバー選出&大会MVP

2018年『WPS第2戦』優勝

2018年『欧州選手権』10ボール優勝

2018年『9ボール世界選手権』優勝

他、ドイツ国内や欧州の大会で優勝・入賞多数

 

…………

 

世界選手権の決勝戦終了後、

WPA(世界プールビリヤード連盟)から

配信されたプレスリリースを

以下で抄訳してみます。

 

Pia & Joshua Photo Courtesy of WPA
Pia & Joshua Photo Courtesy of WPA

 

WPA記:

 

 昨日ドーハの地で、フィラーとその妻、ピアは結婚一周年を祝った。そして今日、フィラーは最高の贈り物を妻に送った。世界チャンピオンタイトルだ。

 数百人が詰めかけたドーハの『アルアラビ・スポーツクラブ』で、この21歳のドイツ選手は、持ち前の速くて軽快なスタイルで、フィリピンのC・ビアドとの激闘に13-10で勝利し、初めて世界一の座を掴み取った。

 

 決勝戦は、両選手が身を焼くようなプレッシャーの中で素晴らしいパフォーマンスを披露し、例年同様見どころの多い試合となった。ビアドは27年前のE・ストリックランド(アメリカ)以来2人目となる連覇達成まであと少しだった。決勝戦は抜きつ抜かれつの展開となり、勝負の行方は終盤までわからなかったが、最後にフィラーはチャンピオンがなすべきことをやった。エンジンを再点火して、プール最上の冠を自分のものとしたのだ。

 

 この優勝で、フィラーの前途はこれまでにないほど明るく照らし出されている。彼は昨年(2017年)、あのタフなチャイナオープンで勝利し、同年冬にはヨーロッパの8連覇を確定させるゲームボールを決めて、モスコーニカップのMVPにも輝いた。彼は常人離れした才能を持ち、一般の人が見ても容易にわかるぐらい自信たっぷりにプレーする。‘Sky’s the limit,’(可能性は無限)というフレーズは、フィラーの場合、決まり文句にすらならない。

 

 また、この勝利はフィラーにとって間違いなく格別のものだろう。A・カザキスとの準決勝で彼は負ける寸前だった。驚異の粘り強さと抜け目なさを持つこのギリシャ人は、初の決勝戦進出をほぼ手中に収めていた。しかし、終盤の一つのミスでカザキスはフィラーを生き返らせてしまったのだ。

 

(中略)

 

 決勝戦の直後、フィラーは自分が達成したことが信じられない様子でなかなか言葉が出なかった。彼はまずビアドを讃え、それから世界一になれた理由を語ってくれた。

 

フィラー談:

 

「再び決勝戦の舞台に戻ってきたビアドに感服している。素晴らしいことだし、彼ならもう一度チャンピオンになることも容易に出来るだろう。

 

 僕にとってこのタイトルは念願の夢で、今もまだあまりのことに上手く言葉が出てこない。僕が世界一だって、そんなこと信じられない。

 

 世界チャンピオンになるという目標が現実味を帯びてきたのは昨年(2017年)のチャイナオープンで優勝した時だった。それ以降、特に昨年末にはモスコーニカップもあったし、当時よりたくさん練習をしているよ。モスコーニカップのヨーロッパチームに今年(2018年)も入りたいと思っていたからね。結局今年はメンバーになれなかったけど、ハードワークはこの世界選手権で報われた。

 

 決勝戦の後半でビアドが追い上げて来て、2点差にまで迫って来た時は少し心配になった。僕はただ彼のミスを待つしかない状況で、自分の番が来たら完璧なプレーをするしかなかった。そして、実際に終盤はそうなった。僕は決勝戦の後半は完璧にプレー出来ていた。信じられないことだし、そんな風に勝利を決められたことが嬉しい。

 

 これから数日間はオフを取ってリラックスして、またこれまで以上に活動したいと思っている。出来る限り多くのタイトルを獲りたい。今まで以上に自分に大きな期待が寄せられると思うから、より大きな目標を設定し、ハードワークしていきたい」

 

 フィラーにはもう一人名前を挙げておきたい人物がいる。妻のピアだ。今この夫婦は世界をその手に収め、祝福の時を迎えている。

 

フィラー談:

 

「妻には感謝している。彼女がいなければ世界チャンピオンにはなれなかっただろう。彼女は1週間ずっとサポートしてくれて、活力と自信を与えてくれた。昨日(決勝戦前日)がちょうど結婚一周年だったんだ。世界チャンピオンのタイトルは素晴らしいお祝いになったね」

 

 そして、予想通りビアドは、敗れてなお気高い姿を見せてくれた。チャンピオンとして過ごし、再びその座に就くまであと少しだったこの素晴らしい1年を振り返ってくれた。

 

ビアド談:

 

「決勝戦は良いプレーは出来たけど、ボールが転がりやすい(「bouncy」)テーブルコンディションで、それに徐々に苛立ちを感じていたよ。テーブルに神経質になっていたし、それがプレーに影響したと思う。だけど、大きく見れば自分のプレーはまずまずだった。シュートミスは2、3回だけだったし、内容も良かった。フィラーは本当に良いプレーをしていたし、彼はチャンピオンにふさわしい。彼の勝利を喜び、祝いたいと思う。

 

 2年連続で決勝戦の舞台に立てるとは思っていなかったし、それが出来たことを嬉しく思う。全体的には今年も素晴らしい大会になった。チャンピオンになった翌年にまた決勝戦を撞けたのだから、これ以上望むものはないよ。僕は十分にやった。フィリピンに帰って家族、友人とクリスマスを過ごすよ」

 

 

(了)

 

 

 

…………

 

BD Official Partners :  

世界に誇るMade in Japanのキューブランド。MEZZ / EXCEED 

創造性と匠の技が光る伝統の国産キュー。ADAM JAPAN 

ビリヤードアイテムの品揃え、国内最大級。NewArt 

末永くビリヤード場とプレイヤーのそばに。ショールームMECCA 

カスタムキュー、多数取り扱い中。UK Corporation

13都道府県で開催。アマチュアビリヤードリーグ。JPA

徹底した品質の追求。信頼できる道具をその手に。KAMUI BRAND

Let's enjoy BILLIARDS CAMPAIGNEでキューをもらおう! BAGUS

カーボン繊維構造REVOシャフト発売中。PREDATOR JAPAN

Vol.0-3 in ビリヤード・ロサ、12/23(日)開催! PREMIER SEVEN

4月に大阪市淀川区西中島で移転リニューアルオープン!日勝亭

オウルグローブ新モデル「+」(プラス)発売中。SHOP FLANNEL

国内外トッププレイヤー達が信頼する国産積層タップ。斬タップ

 

………… 

 

Cue Ball Samurai―ビリヤードサムライLINEスタンプ 

 

 

 

<<<前の記事