このランアウトは3つの
スーパーショットで構成されています。
その3つ全てにトライしたのが、
BDでもたびたび紹介している
「アベレージプレイヤー」
(平均的アマ選手)を自認する
R・ウィリアムズさん。
ウィリアムズさんは、
「ワールドスターのスーパーショット、
何回で出来るかな」
という実践動画をアップしています。
…………
メリングの8ボール・ランアウトの
スーパーショットその1:
「4番のカット空クッション出会いコンビ」
ウィリアムズさんは、6回目に、
「メリングとは違う入り方だけれど」
一応クリアします。
これはどうやら、
メリング本人的にも
入ってよし、入らなくてもよし
(=難しい形が残る)の、
「一応コールしておいた」
ショットだったようですね。
メリング本人も、
続けざまに再現するのは
難しいショットだろうと思います。
…………
スーパーショットその2:
「2番のマッセ」(「カーブ」または「スワーブ」とも)
純粋に技術的な観点からすれば、
このカーブショットが
3つの中で一番難しいでしょう。
16回目にウィリアムズさんの
カメラが死んでしまったようですが……、
その後iPhoneで撮影を続け、
31回目にクリア。
(※マッセはラシャを痛めるので、
これを真似しようと思う方は、
まずビリヤード場に許可を求め、
ブレイクマットなどを手球の下に
敷くことを推奨します)
…………
スーパーショットその3:
「1番の4レールバンク」(4クッションバンク)
解説していたJ・アーチャーをして
「こんなに素晴らしいショットを
見たのは人生で初めてかもしれない」
と言わしめたこのショット。
実はこれ、技術的には
真っ直ぐ強く撞くだけで、
特別難しいものではありません。
気付くかどうか、
狙おうと思うかどうか、
というショットでした
(普通は気付きも狙おうとも
しないでしょうが……)。
ウィリアムズさんは6回目で成功。
…………
トータルすると、
「平均的プレイヤー」が、
これら3ショットを連続で成功させて、
ランアウトを達成出来る可能性は
「極めて低い」のは間違いありません。
ただ、メリングのこのランアウトが
これだけ讃えられているのは、
単純に技術的に卓抜していた
というだけでなく、
その男気に満ち、
ロマン溢れるチャレンジ精神が、
「よくぞ攻めきったなアンタ」
「あんなショットがあるって
すぐ気付いたんかオマエ」と、
ポジティブに査定された面も
あったのではないかと思います。
果敢にオフェンスに挑んで行く
プレイヤーが好かれやすいのは、
古今東西変わらないのでしょう。
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