先週末の
プロ入り初優勝を飾った、
小西さみあプロの談話をお届けします。
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Samia Konishi
1994年1月18日生、東京都出身・在住
JPBA52期生
女子美術大学卒業
現在はdely株式会社(レシピ動画の
「Kurashiru」)で勤務する他、
個人でデザインや制作も行う。
アマ時代に、
2008年『世界ジュニア選手権 女子の部』銀メダル、
『全日本アマチュアナインボール選手権』優勝2回、
『アマチュアビリヤード都道府県選手権大会』連覇
など、優勝・入賞多数。
プロ1年目の2018年は
『全日本女子プロツアー第1戦』と『同第3戦』で3位。
2019年『全日本女子プロツアー第1戦』でプロ入り初優勝。
所属店:『AZ.Place』(東京)、『Trigger』(千葉)
スポンサー:日勝亭、Brunswick
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――決勝戦のゲームボールを決めた瞬間の
気持ちは?
「『よかったー』と少し安心したのと、
9番はレスト(メカニカルブリッジ)
だったのですが、
『レストでガッツポーズは難しいな』
と思いました」
――プロ入り初優勝。その実感はありますか?
待ち望んでいたものでしたか?
「プロ入りした時からの
一つの目標だったので、自分も周りも
待ち望んでいたものだったと思います。
実感は時間が経つほど湧いてきています」
――大会2日間のプレー内容を
ご自身でどう評価していますか?
「落ち着いていたな、と。
決して良いプレーとは言えませんでしたが、
試合中はそこも自覚して、
割り切っていたと思います」
――「行けそうな予感」みたいなものは
ありましたか?
「2017年に『アマナイン』で
優勝した時(2度目)と同じような
感覚が初めからありました。
ここで獲れなかったら何も変われないし、
今だからやらなきゃならない気がして。
今回はプロ入り後で一番そう感じて
試合に臨んだので、2日目が始まった時には
行ける予感がしていました」
――勝因は何だと思いますか?
「メンタルです。崩れそうになった場面で
自分で気付いて早く対処できたので、
ローテンションを持続できたと思います。
客観的に自分を見られたことで
落ち着きを保てていたことが
勝因だったと考えています」
――今大会には何か課題や目標などは
持って来ていましたか? そして、
それは実践できたと思いますか?
「結果を出すことはもちろん、
自分の球を撞くことと
ブレイクショットを課題にしていました。
相手や他人のプレースタイルに影響されずに
自分のプレーをやりきること。
そして、ブレイクの手球のコントロールを
意識することです。
それは最後まで忠実に守れたと思います」
――国内で今年から始まったブレイクルール、
「ランダムラック」はどう思いますか?
何か対策もしていましたか?
「ランダムラック、良いと思っています。
審判を常時試合に付けられない日本の環境で、
WPAのスタイルに近付けるのには
適しているのかな……と。
ラックのボールの並べ方自体、
自分は元々あまり気にしていなかったので、
特別な対策はしていません。
ラックをしっかり立てて、撞点、タイミング、
当たった後の手球と1番ボールの軌道を
意識するという、通常のブレイク練習です。
まだ完成とは言えませんが、
今回はその効果は確実にあったと思います」
――カギになった、または印象に残る
試合や局面などありましたら教えてください。
「ベスト16からベスト8にかけてです。
ベスト16はフォームが崩れていたのを
無理矢理しのいでいたようで、
自分の中で一番危うかった試合でした。
ベスト8に入る前に母から助言を受けてから
その問題は解消されたのと、
8からゾーンに入れた感覚があったので、
そこがカギとなった場面だったと思います」
――プロ入り後初の決勝戦、
プレッシャーや緊張はありましたか?
「序盤は少しプレッシャーを感じましたが、
緊張は驚くほどなかったです。
『もうここまできたらやるしかない、
今の自分にできることを……』と
思って臨めたのが、
気持ちを安定させることに
繋がっていたのかなと思います」
――タイトルを一つ取りました。
ここからの目標とは?
「初心を忘れずにどの試合も
優勝する気持ちで臨みたいです。
それがランキングを上げるという目標にも
繋がるので、頑張りたいところです。
また、今年も海外戦を視野に入れて
活動していくことを目標にしていますので、
より良い結果が出るよう努めます」
――最後に、応援してくれた方・
お世話になっている方へのメッセージを。
「スポンサー様、応援してくださる皆様、
家族、本当にありがとうございます。
そして、毎試合欠かさず応援してくれた
大事な人達のおかげで、今日は強くなれ、
頑張れました。早く報告したいです。
次はより良いプレーで結果が出せるよう、
また励んでいきます」
(了)
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