〈BD〉【寄稿】『3C世界タッグ』観戦記 by 深尾典子さん

 

2017年4月からドイツ在住。

ビリヤード(キャロム・ポケット)を

こよなく愛し、現地でも

ビリヤードクラブやトーナメントに

足繁く通う深尾典子さん。

 

深尾さんは、

先週ドイツのフィアゼンで行われていた、

 

スリークッションの『国別対抗戦

(『World Championship National Teams 3-Cushion』)、

通称『世界タッグ』を

現地で観戦していました。

 

日本チーム(界敦康&森雄介)の戦いを

間近で見ることが出来たようです。

 

以下、典子さんの現地レポをお届けします。

 

…………

 

グーテンターク。

BDドイツ支部の深尾典子です!

 

先日ドイツのフィアゼン(Viersen)で

開催された『3C世界タッグ』を

観に行ってきましたので、

その模様をお届けいたします!

 

フィアゼンは、ヨーロッパの中でも

ロンドン、パリに次いで3番目に日本人が

多く滞在しているデュッセルドルフから

西へ30km程のところにあります。

 

デュッセルドルフ空港は日本からも

直行便が出ている為、日本からも比較的

アクセスのよい立地にあります。

 

…………

 

◆ いざ、入場編!

 

 

会場前にて。

今回で33回目の開催となる今大会。

第4回大会(1990年)から

フィアゼンで開催されています。

 

 

まずは受付でチケットを購入します。

 

4日間通しのチケットは45ユーロ(約5,850円)。

 

1日券は決勝日に近付くにつれ金額が高くなり、

14~20ユーロ(約1,800~2,600円)となります。

 

小学生以下は半額になります。

 

 

チケットを購入すると、会場を自由に

出入りできるリストバンドを付けてくれます。

 

 

特に指定席は設けられていないため、

1階・2階共に好きな席で観戦する事が出来ます。

 

一番近い席だと、本当に選手の真後ろ!

という程の超至近距離で観戦ができます

(森雄介プロの背後に来てみました)。

 

 

会場内にはテーブルが2台設置されていて、

2試合ずつ開催されます。

 

個人的に3台以上になるとゲーム展開を

追えなくなってしまうので、じっくりと

観戦する事ができてちょうどよいです……(笑)。

 

…………

 

◆ 会場のあれこれ編

 

次に、会場内の雰囲気をお伝えします!

 

 

会場ロビーには、リアルタイムに試合状況が

把握できるモニターが設置されています。

 

 

通路には歴代優勝チームの写真が

飾られている一角が。

 

 

過去の日本チームの写真もありました!

第1回第2回大会は日本の連覇!

(小林伸明選手&小森純一選手)

 

異国の地で日本人の功績が

称えられているのは嬉しい限りですね。

 

 

ビリヤード用品のブースも出展されており、

この場で購入する事ができます。

 

 

ビリヤードの歴史を感じさせる

古い用品の展示コーナーもありました。

象牙の球でしょうか……?

 

 

昔はチョークが白色だったのでしょうか……!?

 

 

こちらは選手が試合前に利用する練習台。

空いている時は一般の人も遊べるようです。

 

『ガブリエル』の新台のようで、

白×ライトブラウンの色合いが可愛らしいです。

 

 

観戦中に小腹が減っても大丈夫!

会場の地下では3ユーロ前後で

軽食を摂る事ができます。

 

写真左のカリーヴルストは、

ソーセージにケチャップとカレー粉をまぶした、

ドイツで人気のB級グルメです。

 

 

ドイツではなかなか入手困難な

日本の缶チューハイを片手に観戦。

デュッセルドルフではこんなの売っています。

球と酒。至福のひとときです。

 

…………

 

◆ 日本の戦い~そして優勝は!? 編

 

大会は4日間で開催されました。

 

木曜から土曜の昼過ぎまでが

グループラウンド(4組×4チーム)。

 

土曜の夕方と日曜が

決勝ラウンド(ベスト8~)となります。

 

木曜日にはオープニングセレモニーがあり、

選手の紹介や地元合唱団のコンサートなども

開催されていました

(※それは今回観られなかったです)。

 

 

日本チームは、昨年同様初戦で

フランスチームと対戦し、惜しくも4点差で

黒星スタート(36-40〈29 inn〉)。

 

ゲームスタート時にフランスのランが続き、

途中10点差近くあった中で、

追い付きそうであと一歩が届かず、

惜しいゲーム展開でした。

 

フランスチームには監督もついているようで

力の入れように驚きました!

 

 

日本の2戦目はメキシコと。

40点を24イニングで上がり

(40-22〈24 inn〉)、

1勝1敗として大会3日目に望みを託しました。

 

 

同時刻に隣のテーブルでゲームをしていた

ベルギー・フランス戦より、日本戦が

早く終了し、会場を盛り上げていました。

 

そして、日本のグループラウンド最後の相手は

優勝候補でもあるベルギー。

 

 

この戦いは、序盤でベルギーが10点ラン、

7点ランを出し、6イニングで25-6と大量リード。

 

日本も7点ランを出すなど、良いプレーを

見せるものの、27-40(18 inn)でゲーム終了。

 

 

1勝2敗でグループAの3位という結果でした。

 

そこからレポートは大会最終日に飛んで……、

 

 

優勝はトルコ! どの試合でも安定して

ハイランを叩き出していました!

 

 

ドイツにはトルコ人も

多く住んでいることもあり、

会場内からの声援も非常に大きかったです!

 

 

最後はトルコ国歌斉唱で大会が幕を閉じました。

トルコ国歌、結構カッコいい!

 

 

最終日、サインを求められる日本ペア。


きっと2日目のナイスゲームを見て

ファンになってくれたのでしょう。

 

日本チームは来年も更に素晴らしい

プレーを見せてくれるはず……!

私もまた見に来ます~!

 

UMBのサイトのカレンダーによると、

『世界タッグ』は2023年までフィアゼンでの

開催が決まっているようですので、

 

ビリヤードが好きでヨーロッパに行かれる

予定がある方、会場まで足を

運んでみてはいかがでしょうか。

 

…………

 

典子さん、今回もありがとうございました!

缶チューハイ飲みながら観戦って最高ですね(^^)

 

…………

 

寄稿その1「ドイツのビリヤードクラブ事情」編

寄稿その2「ベルギーの『ミスター100へ行ってみた」編

寄稿その3「ドイツの競技ビリヤード」

 

 

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