『新生US OPEN 9-BALL』in ラスベガス。
大会後半(4/24~4/26)の
「シングルトーナメント(ベスト16~)」の
舞台裏をざざざっとお届けします。
※大会前半(ダブルイリミラウンド)の
ちょっと裏側はこちらで。
…………
前日までの戦いが行われていた
大広間の隣の大広間に、
TVテーブル1台のみの
専用アリーナが設営されていました。
スタンド席収容人数は、公称「700」。
…………
映像で見たことのある人を客席で発見。
ビリヤードyoutube企画、
ロリー・ウィリアムズさん
(黒髪でヒゲの男性)。
現在ラスベガス在住の、
「トリックショット革命児」、
フロリアン・コーラーと肩を並べて、
ベスト16初戦の
J・ショウ vs J・フィラー戦を
見ていました。
…………
実況解説ブース。
J・ショウ vs J・フィラー戦は、
実況が、カナダの元スヌーカー&
プールプレイヤーのジム・ワイチ
(ブース内左)。
解説が、現役イングランド選手ですが、
昨年から解説者に転向中!?!?の
カール・ボイズ(ブース内右)。
ブースの中で立っている人は、
WPA広報担当のテッド・ラーナー。
彼も実況をやります。
いずれも、マッチルーム主催イベントの
中継を見ている人にとっては、
お馴染みの”声”だと思います。
…………
レフェリーは、
マッチルーム主催プールイベントの
20年来の「顔」でもある、
ナイジェル・リース(1枚目)と、
これまでNYの『WPS』などで
裁いていて、最近マッチルーム公認の
レフェリーにもなった、
ジョン・レイマン(2枚目)。
1試合ずつ、交代で務めていました。
レフェリングをしていない方は
完全に休めるかと言うとそうではなく、
全ショットをモニターで
チェックしていました。
…………
お客さんの入り状況について。
ベスト16の注目カードの一つ、
J・ショウ vs J・フィラー戦は、
Day 4の朝イチ(9時スタート)だった
こともあってか、50%ほど(画像1枚目)。
Day 4のラスト、4回転目の
A・パグラヤン vs A・ヤップ戦でも、
60%ほどでした(2枚目)。
Day 5の午前中の最注目カード、
S・バンボーニング vs 呉珈慶戦は、
70%ぐらい(3枚目)。
しかし、その後、Day 5は
70%を超えることがなかったと思います。
最終日(Day 6)も、
準決勝の2試合は60~70%ぐらい(4枚目)。
決勝戦は90%ほどになりました(5枚目)。
マッチルームは、
現場の客の入りについては、
さほど気にしていないようで、
まず、130を超える国々の
TVやネットライブの視聴者数ありき、
という姿勢が感じられました
(なので、違法動画の
アップロードや視聴については、
だいぶ神経を尖らせているようでした)。
…………
TVテーブルの裏側をいくつか。
ムービー、スチル合わせて、
15名ぐらいのカメラマンがいて、
ディレクターやADも5人ぐらい。
解説者・実況者・
セキュリティスタッフなども含めると、
常時20名〜25名ぐらいの人々が
仕事をしていました。
ほぼ全員が、『マスターズ』
『モスコーニカップ』などで
ともに仕事をしてきた
チームメイトだろうと思われます。
現場の雰囲気はかなり良かったです。
2枚目の画像は、
NY在住ビリヤードフォトグラファーの
Erwin(アーウィン)。
ビリヤードフォトグラファーと言えば、
「JP」がダントツで有名ですが、
アーウィンも近年、
アメリカビリヤード誌の表紙や
特集ページの写真を撮っています。
インスタでフォローしてみてください。
アジア系でおしゃべり好きな彼は
6日間毎日、BDによくしてくれました。
Thanks, Erwin !
3枚目のハット姿の男性が、
フロアディレクター(名前は忘れました)。
働き蜂のように動き回ってました。
4枚目は、タイムアウト中に
マイクを握って現れて、
ギャラリーをあおっていた
ラ・ハンナ氏。
『WPS』や旧USオープンなどで、
インタビュアーをやっていた人物です。
…………
ベスト16の中で唯一のアメリカ選手であり、
開催前の優勝候補筆頭であり、
6度目の優勝を狙っていた
アメリカンヒーロー、S・バンボーニング。
ダブルイリミラウンドは、
瑕疵のないプレー内容で
堂々と勝ち上がっていましたが、
Day 5に行われたベスト16では
いくつかミスも見られ、
相手の呉珈慶の出来も良く、
9位タイに終わりました。
…………
人気者のA・パグラヤンと、
今大会でファンを増やした
J・デルーナ。
よくカメラマンを見てくれたり、
挨拶をしてくれるので助かります。
3枚目のパグやんのスマイル画像は、
ベスト16 vs A・ヤップ戦の
ゲームボールを撞く前のもの。
おそらく、ヤップが「OK」を
出してくれるのを期待して
待っていたけれども、
なかなか出ないので、待ちながら
つい笑ってしまったのでしょう。
…………
Day 6の準決勝第2試合。
会場では、
台湾の張玉龍への声援が、
中国の呉珈慶へのそれを
上回っていました。
台湾の選手仲間や身内は、
当然張を応援していましたし
(今大会の台湾勢は皆でお揃いの
「Taiwan Typhoon」ポロシャツを
着たりするなど、一致団結の姿勢を
明確にしていました)、
このカードに関わらず、
台湾vs中国というカードになると、
会場の雰囲気は若干
台湾選手寄りだったと思います。
特に呉珈慶は自ら台湾を出て、
中国に移ったという背景もありますから、
本人の人柄に関係なく
(好人物なのは多くの人が知るところですが)、
こういう国際大会では未だに
ミステリアスに思われているフシもあります。
しかし、敗れてなお笑顔で呉を称え、
握手をする張に「漢」を見た思いです。
…………
台湾繋がりでもう一つ。
今回、優勝したフィラーも、
準優勝の呉珈慶も、
ダブルイリミラウンドで
1敗を喫しているのですが、
その2人を倒したのが許凱綸でした。
ベスト16(vs 劉海濤)も
勝てそうだったのですが、
最後は自滅のような格好でした。
…………
決勝戦開始直前には
マッチルームスポーツのボス、
バリー・ハーンが登場し、
「プールは可能性に満ちている」
「USオープンはここまで大成功だ」
といった調子で一席ぶっていました。
来年以降もよろしくお願いします。
…………
ベスト16の顔ぶれを見た段階では、
若くて国際的実績に乏しいプレイヤーの
割合が高いなという印象でしたが、
最終的に、ファイナルカードは、
フィラー vs 呉珈慶という、
実力・実績ともに申し分ない2人の対決に。
内容的にもハイレベル&スリリングで、
見ていて楽しいものでした。
今はDAZNでもフルサイズの
試合動画は見られないようですね。
なんらかの形でアップされると
良いのですが……。
…………
咆哮、そしてキス。
世界は2人を中心に回っていました。
フィラー夫妻は、
1試合勝つごとにこんな感じです。
…………
キスシーンをあたたかく見守り、
フィラーからサインを
もらおうとしていた御婦人。
こういった熱心な年輩の
ビリヤードファンの姿も
よく会場で見かけました。
とてもUSオープンっぽくて、
個人的に気に入ってる1枚です。
…………
シングルトーナメント編はここまで。
次回は、旅費や観戦環境などについて
まとめてみたいと思います。
…………
※試合結果やスケジュールはこちらから
(ラスベガスは日本より16時間遅れています)。
※大会3日目まで(日本の水曜日まで)、
TVテーブルの生中継は
大会公式FBで無料視聴出来ます。
その後、決勝ラウンドベスト16からは、
日本ではDAZNで見られます。
※フォトギャラリーDay 1その1
※フォトギャラリーDay 1その2
※フォトギャラリーDay 2
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※フォトギャラリーDay 5
※フォトギャラリーDay 6
※Day 1終了時のJPBA選手戦績まとめはこちら
※Day 2終了時のJPBA選手戦績まとめはこちら
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※ベスト16終了。寸評はこちら
※ベスト8終了。寸評はこちら
※準決勝終了。寸評はこちら
※フィラー優勝。結果記事はこちら
※大会公式サイトのレポート(和訳)はこちら
※ルーキープロ、小川立致の挑戦記はこちら
※大会前半(ダブルイリミラウンド)のちょっと裏側はこちら
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