“ショット力向上”を主目的とし、
そのためのフォーム・ストローク・
フィジカルの改善をはかる、
湯山功プロ主宰のパーソナルトレーニング、
『Pool workout』（プールワークアウト）。
現在、受講生増加中。
全国タイトルを持つトップアマ、
中野雅之選手もその一人です。
以前から湯山プロと親交があり、
指導を受けたこともあったそうですが、
今年に入ってからプールワークアウトを
改めて真剣に受講しているとのこと。
実際に受講してみての感想や、
中野選手が思う特徴などを
お聞きしました。
…………
――プールワークアウト受講の経緯とは？
「これまで私がオープン戦などに参加する度に感じていたのが、テーブルコンディションへの対応能力の無さでした。具体的には、回転が掛かりにくいテーブルコンディション（古いラシャで湿気を含んだ時、クッションからの跳ね返りが速い時）に対応出来ないことが多く、プロの方々は難しいながらも対応している姿を見て、自分も同様にボール（的球&手球）をコントロールしたいと思ったのがきっかけでした。そこで、4年ほど前、私が関東にいた頃にレッスンをしていただき、その頃から親交のある湯山プロにまた教わりたいと思い、連絡しました」
――どこでどのようにプールワークアウトをやっていますか？
「本格的にレッスンを受け始めたのは3ヶ月ほど前からで、月1～2回程度。場所は今私が住んでいる広島の『ビリヤードK』です。レッスンが無い時でも疑問に思った点はメールや電話で聞くようにしています。それ以前にも、試合会場でお会いした時や、ビリヤードで悩んだ時はアドバイスをいただいていましたし、私が3年半前に広島に転勤になってからは、湯山プロがお仕事で広島に来られる際にレッスンを受けていました。今後はスケジュールが合えば、湯山プロの地元・岡山県倉敷市にも行ってみたいと思います」
――具体的には何を学んでいますか？
「ロングドローや立てキュー、ジャンプショット、土手撞きといった難易度の高い球をいかに高確率で成功させられるか、また、いかに効率良く手球（回転）をコントロール出来るかを学んでいます。具体的にはフォーム、撞点、ストローク、フィニッシュポイント、キューアングル（キューレベル）を、球の配置やラシャのコンディションによって様々なバリエーションで使い分けることにより成功率を高めることを学んでいます。そういったショットとは別に、試合を優位に進めるために9ボール／10ボールのブレイクについても教えていただいています」
――受講して実感した、プールワークアウトの特徴とは？
「ハイスピードカメラや画像を使ったレッスンは大変わかりやすく、自分の悪い点を客観的に知ることが出来、また、改善後のフォームをスマホに記録させておく事が出来るため、レッスン終了後に復習出来るのも良い点です。わからない点は湯山プロに画像を送り、アドバイスいただけることも大変ありがたいです。なので遠くにいてもコーチと繋がっている感覚があります（笑）。
ちなみに、私の周りにも湯山プロのレッスンを受けている方が徐々に増えてきていますが、どんどん成長して来て、全然引き球が出来なかった人が重たいテーブルコンディションでキュー1本分ぐらいの距離を簡単に引けているのを見ると、湯山プロの指導力の高さを実感します。
さらに特徴を挙げるとするなら、女性プレイヤーにも好評だという事です。私も経験がありますが、男性より筋力が少ない女性プレイヤーにロングの引き球を教えるのは非常に難しいです。しかし、湯山プロはその人が持っているキュースピードを最大限に活かすためのフォームや撞き方のアドバイスをしてくれます。個々のレベルに合わせて、様々な練習メニューを考えたりアドバイスをしてくださることも素晴らしいと思います。キュー切れに自信が無いプレイヤーや難しい球のシュート力を上げたい方は、ぜひプールワークアウトを体験して欲しいですね」
――トレーナーとしての湯山さんはどんな人ですか？
「優しくて面白い人柄ですね。レッスンをやる時は真剣で、終わってからは冗談を言ったりして、ONとOFFの切り替えが出来ていて、人として大変魅力の有る方だと思います。レッスン生がスキルアップしたり、試合で活躍することが嬉しいとよく語っていますし、そのために忙しい時でもアドバイスを送り続けてくださいますし、面倒見も良い方だなと感じます。また、向上心が高く、常にビリヤード業界や周りの人の為に何が出来るのか考えている方です。湯山プロご本人やプールワークアウトに興味が有る方はぜひ、試合会場で声を掛けてみて欲しいです。余談ですが、湯山プロはビリヤード・モノマネが上手です。親交が深まってきたら見せてもらえるかもしれません（笑）」
――プールワークアウト受講後、成長を実感出来ていますか？
「技術レベルが数段上がっている感覚がありますし、難しいテーブルコンディションでも対応力が上がってきていると思います。今まで試合で難しく感じていた配置でも、頭の中を整理して、自信を持って構えに入れているので、取り切れる確率が格段に上がっていると思います。今は試合でどこまで自分の力が発揮出来るのか楽しみですし、活躍出来るように励んでいきたいですね。それが湯山さんへの恩返しになると思うので」
――今後も継続して受けてみたいと思いますか？
「もちろんです。自分の技術はまだまだ未熟だと感じているので、もっと吸収出来るところを聞いて、貪欲に向上心を持って練習に取り組んでいきたいと思います。それと、湯山プロのキュー切れを生み出すフィジカル面も勉強していきたいと思います。海外のトッププロは体格もガッチリしているし、見るからにアスリートですよね。心・技・体の全てが備わっている気がします。
ビリヤードはスポーツですが、どこの筋肉を鍛えればキュースピードが上がるのかなど解明出来ていないところがたくさんあると思うんです。湯山プロは格闘技など他のスポーツにも精通していますし、フィジカル分野の研究も進めておられます。私もビリヤードに役立つフィジカルを学んでトレーニングしたいと思います。ビリヤード系RIZAP、頑張ります！（笑）」
…………
湯山功プロより一言：
「私が以前東京でレッスンイベントを行った際、中野選手が受講しに来てくれたのが最初の出会いです。それからはそんなに頻繁に会う機会は無かったのですが、試合会場などで一緒になった時に、球についての議論や世間話などをする中で彼の人柄に惚れたと言いますか（笑）。私の方から斬アマチュアスタッフに勧誘させてもらいました。
彼は強くて上手いプレイヤーですが、常に謙虚で、球に熱く、真面目に取り組む姿勢にはこちらも刺激を受けていますし、尊敬しています。また、質問の内容も鋭く的確で、教えたことを論理的に理解出来るので、習得するのがとても早いです。今後は私が今組み立てているビリヤードに特化したフィジカルメニューを取り入れてもらうことを考えています。彼が目指すトーナメントでの活躍やタイトル獲得の力になれるように、こちらもより一層頑張らないとなと。そう感じさせてくれるプレイヤーの一人ですね」
（了）
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