5/12(日)の
『全日本14-1』で優勝した
川端聡プロの談話をお届けします。
表彰式の直後に取材をしました。
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Satoshi Kawabata
JPBA29期生
1970年3月7日生
大阪府出身・大阪府在住
2006年『アジア大会』8ボール金メダリスト
2000年『ジャパンオープン』優勝
2019年『全日本14-1』優勝
JPBA年間ランキング1位3回
『関西オープン』3勝
『東海グランプリ』2勝
『JPBAチャンピオンシップ』2勝
『GPW』では12勝
他、優勝入賞多数
使用キューはADAM JAPAN
所属・スポンサー:『未来教育出版社』『SUN』『あそびば』『max』『IMジャパン』『ハイブリッドチョーク』『BANDEL』『忘我』
…………
――今の率直なお気持ちを。
「14-1で優勝出来るとは
思ってなかったので、
タイトルが獲れてすごく嬉しいです。
昨日(大会初日)は
決勝日に残りたいという
気持ちが強く出てしまって
内容はズタズタやったけど(苦笑)、
今日(決勝日)は手強い相手が
続いたからこそ、純粋に集中して
撞けたかなと思います」
――特にベスト16(vs 飯間智也)は
相手に先行される厳しい展開でした。
「飯間くんが良い感じで先に走っていて、
『負けるんちゃうか』とも思ったけど、
途中2、3回やってくれたんで、
僕にもチャンスが来ましたね。
ああいう展開で、逆転勝ちが
出来たんはめっちゃ嬉しかったです。
誰でもリードしてる時は
良い球を撞けると思いますけど、
劣勢の状況で我慢しながら撞いて
逆転まで持って行くのは
なかなか簡単ではないと思うので」
――ベスト16から尻上がりに
コンディションを上げているように
見えましたが、ご自身としては?
「いやいや、
何年も前からBDさんにも言ってますけど、
思い通りにはなかなか撞けてないですよ。
少なくとも気持ち良くは撞けてないです。
今日もそう。
我慢しながら一生懸命やっていただけです。
14-1やから助かったところもあります。
エニーボール種目なんで
自分で組み立てられるんで。
なるべくストレスを感じにくい形で
取って行こうと思って、実際に
そう出来ていた場面もありました」
――見ている側としては、少なくとも
いつもの川端プロのリズムは健在で、
テンポよく取っているように見えました。
「出来れば、今日のうちに新幹線で
(地元の大阪に)帰りたかったからね(笑)。
それはまあ置いといて、
今日は普段通りだったと思います。
昨日(大会初日)は今日みたいには
撞けてなかったです。
決勝日に残ることを意識して、
やっぱり慎重になってたと思います。
僕を含め、プロ達もそんなに日頃から
14-1を撞いてる訳ではないからね。
試合も少ないし、慣れてないし、
全体的に皆、スローペース
だったんじゃないかと思います。
でも、僕自身は、この種目は
あんまりゆっくりやりすぎたら、
色々と考えすぎてしまって、
かえって上手く取れなくなると思ってます。
そこはエニーボールの深いところですよね」
――決勝戦の相手は
トップアマの持永隼史選手でした。
アマ相手はやりづらくなかったですか?
「いや、持永選手はあれだけ技術もあるし、
気持ちええ球撞くし、
アマチュアっぽくないですからね。
アマ選手とやっているという気は
あまりしてなかったです。
決勝戦の最初の方は、僕の方は
行けそうで行けないという感じで。
かといって、ずっとセーフティを
するのもなと思ってました。
こっちの攻めが失敗して
相手にターンを回すことになり、
ランを出されたとしても、
それはそれでしゃあないし……と。
そんなことを思いながらやってましたね」
――勝敗を分けたポイントとは?
「なんだろう……
ブレイクボールを失敗したか、
しなかったかだけの差だと思いますよ」
――最後、9イニング目に
20点を取って上がりました。
途中でラックをまたいでいますが、
あの最後のブレイク(↑上の動画)と
その後の4点は緊張しましたか?
「いや、あのブレイクは、
『飛ぶことはない』という
気持ちで撞けました。
あそこにいたるまでの14点を
取るのは必死でしたけど、
ブレイクボールに
すごく良いポジションが取れて。
左利きプレイヤーにとって
最高の所に手球を持って来られました。
あの形、めっちゃ好きなんですよ(笑)。
『ブレイクは問題なし。
あと5個、ばらけて出てこい』
ぐらいの気持ちでした」
――願い通り、ラストブレイクは
きれいにバラけました
(ダブルインの形で2つ入ったので
4モアで上がり)。
「配置がだいぶ簡単になったんで、
あの時点で『勝った』と思ってました(笑)。
あとの4つはさすがにもう
飛ぶことはないだろうし、
全く緊張することはなかったです」
――本大会がアマチュア対象だった時の
1992年に一度勝っていますが、
現行のJPBAプロランキングポイント対象
オープン戦という形になってからは初優勝です。
「やっぱり嬉しいですね。
この3年で、準優勝(2017年)、
3位(2018年)、優勝(今年)と、
パネルを3枚連続もらえたのも嬉しいです。
(※BD注:川端プロは
本大会で優勝1度、準優勝2度、
3位4回と優秀な戦績を収めている)」
――そして、オープン戦での優勝は、
2009年の『関西オープン』まで
さかのぼります。
「そう、自分ではいつ以来なのかとか、
全然記憶にないぐらい久しぶりです(笑)。
オープン戦の優勝はめっちゃ嬉しいですよ。
この10年、『グランプリウエスト』では
何回も優勝させてもらってますけど、
あれはブロックツアー
(西日本男子プロツアー)ですから。
この14-1は、そこまで参加人数が
多い訳じゃないけど、
オープン戦はオープン戦なんでね。
グランプリとは違う嬉しさがあります」
――最後に、ファン・サポーターへ一言。
「まず、大会運営に関わっておられた皆様、
いつも僕らがプレーに専念出来る環境を
作ってくださってありがとうございます。
僕は西日本のプロですが、
JPBA関東支部運営の試合は
参考にさせてもらいたいと思うところが
たくさんあります。
そして、いつも応援してくださる
ファンの方々、身の回りの人達、
スポンサーの皆様方、家族には
感謝の気持ちでいっぱいです。
僕は今49歳で
もうすぐ50歳になりますけど、
相変わらず多くの方に
ご声援をいただいていますし、
関東は関東で、いつも試合に
熱心に応援しに来てくださる方がいるので、
いつもありがたく思っています。
引き続きこれからも応援よろしくお願いします」
(了)
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