遂にその全容を現した
韓国発のスリークッション新プロ組織、
『PBA』(Professional Billiards Association)。
今年は8戦が予定されていますが、
その第1戦、
『パナソニックオープン』が、
韓国のコヤン市で
6/3~6/7にわたって開催されました。
まず、概要と結果を先に記します。
男子(PBA)は128名参加で、
そのうち海外勢は21名。
優勝賞金約920万円。
ラウンド128とラウンド64は
4名1テーブルの「サバイバルフォーマット」
(ポケットのジャパンや5-9のような人数撞き)
で行われ、4名中2名が上位ラウンドへ。
ベスト32から1対1の
セットマッチのシングルトーナメント。
15点先取×3セット先取
(決勝戦は4セット先取。
最終セットだけ11点)。
男子優勝は、
2017年頃から左利きにスイッチして
トップ戦線に復帰している、
2009年3C世界王者F・カシドコスタス。
決勝戦で韓国の中堅プロ、
カン・ミングをセットカウント4-3
(◯ 15-8 11inn、
× 3-15 7inn、
◯ 15-7 7inn、
× 7-15 8inn、
× 12-15 6inn、
◯ 15-8 9inn、
◯ 11-9 6inn)で倒して、
初代チャンピオンの座に就きました。
2019 PBA Vol.1 Panasonic Open Result
優勝:フィリポス・カシドコスタス(ギリシャ)
2位:カン・ミング(韓国)
3位:オ・ソンウク(韓国)、ペドロ・ピエドラブエナ(アメリカ)
日本の界敦康プロと
小林英明プロ(ともにJPBF)は、
揃ってファーストマッチ
(ラウンド128)で敗れています。
PBAの看板選手である
F・コードロン(ベルギー)は
ベスト16で韓国選手に敗れています。
…………
女子(LPBA)は64名参加で、
そのうち海外勢は5名。
優勝賞金約137万円。
ラウンド64、32、16、8が
4名1テーブルの「サバイバル」。
準決勝から1対1のセットマッチの
シングルトーナメントでした。
4強は全て韓国選手で
優勝はキム・ガプサン。
賞金137万円を手にしています。
また、ポケットの
ワールドトッププレイヤーとして
知られる金佳映(キム・ガヨン)が
3位に入っています。
2019 LPBA Vol.1 Panasonic Open Result
優勝:キム・ガプサン(韓国)
2位:キム・セヨン(韓国)
3位:キム・ガヨン(韓国)、イ・ミレ(韓国)
日本の林奈美子プロ(JPBF)は
ラウンド16敗退。
東内那津未プロと小林諒子プロは
ラウンド64で敗退しました。
観客席には車由蘭(チャ・ユラム)の姿も。
彼女もいずれLPBAにプレイヤーとして
参加するのでしょうか。
…………
以下、BD主観の雑記となります。
早いラウンドでは人数撞き(4人撞き)を
採用し、途中からセットマッチ(1対1)に
するというフォーマット。
空クッション(クッションファースト)で
当てると2点というルール。
おそらくゴルフウェアを
イメージしているのであろう、
スニーカー&カラーパンツOKな
スポーツカジュアルなドレスコード。
などなど、
これまでのスリークッション
トーナメントとは異なる
新しいプロツアーを作るんだという
意気込みは、随所から感じられました。
現地TV局2社と、
Billiards TVで中継(配信)を行い、
メインスポンサーとして
パナソニックコリアを連れて来るなど、
お金もかなり動いています。
観客席で見ていた
「3C神」R・クールマンスも、
おそらく特別待遇で
「招待」されたのでしょう。
予算規模の大きさは、
スリークッションイベントでは過去最高と
言っていい賞金額からも明らかです。
ただ、コードロン、カシドコスタス、
姜東窮(カンドンコン)、
金哉瑾(キム・ジェガン)などをのぞくと、
海外トップ勢と韓国トップランカーは
そこまで多くは参加していない印象です
(あくまでBDの勝手な感想です。
主催者の期待値がどの辺りだったのかは不明)。
一説には、コードロンには破格とも
数千万円)が用意されたものの、
その他のトップランカーたちには
そこまでの額が提示されなかった
からだとも言われています。
また、今のところ
具体的な内容は発表されていませんが、
UMB(世界ビリヤード連合)は、
PBAへ参加したプレイヤーには
UMB主催・主管トーナメント
(『世界選手権』や『ワールドカップ』や
各国の選手権などの競技会)への
出場停止処分などのペナルティーを
課すという姿勢を見せているため、
それを恐れて、
PBAへの参加を見合わせている
(とりあえず様子を見ている)選手もいます。
さらに、韓国では、
KBF(韓国ビリヤード協会)・
ビリヤード業界企業・メディアを
巻き込んだ形で、
様々な派閥とそれに伴う競争があり、
政治的・ビジネス的な思惑も
複雑に絡み合っているため、
自国で開かれているプロツアーだからこそ、
韓国トッププレイヤーは
簡単には参加出来ないという
側面もあるのでしょう。
今年は全8戦予定で、最終第8戦は、
ランキング上位32人だけで
賞金総額4000万円(優勝3000万円)で
行うと言われている2019 PBAツアー。
来年はさらに開催数が増える予定です。
このPBAスタイルは定着するのか。
UMBはPBA参加プレイヤーに
どんな「制裁」をくだすのか。
そして、初年度にキャロム史上空前の
ビッグマネーを掴むのは誰なのか。
……BDでも続報をお届けします。
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