都市圏のターミナル駅に複数の
大型店舗を構えている『バグース』。
その第一号店は1997年にオープンした
『渋谷店』(※2013年閉店。現在は
移転して別場所でダーツバーとして営業)。
渋谷の一等地に現れたスタイリッシュな
大型ビリヤード場は、オープン当時から
業界内外で大きな話題となりました。
その後、各地に誕生したバグースは、
時流を読みながらダーツ、
シミュレーションゴルフ、卓球などの
アミューズメントも採り入れて
その土地に逞しく根を張って行きます。
コンテンツが増えても、
洗練された店内空間、
整えられたビリヤードプレー環境、
高いホスピタリティ精神は
創業時から変わることなく、
バグースは利用者を増やし、
ブランド力を高めてきました。
そして、2019年初夏のこの時期、
『吉祥寺店』が6/5に開店20周年を迎え、
『道玄坂店』が7/30に同じく20周年を迎えます。
さらに、7/16には『新宿店』が10周年。
大きな節目を迎える3店舗について、
2001年に入社したバグース
チーフインストラクターの西尾祐プロに
当時を振り返っていただきながら、
「変わらないバグースのポリシー」を
まとめてみたいと思います。
まずは、7/7(日)に
『20周年記念 9ボールダブルス』を
開催する『吉祥寺店』から
(大会概要など詳しくはこちらから)。
…………
◆ BAGUS吉祥寺店(1999年6月5日オープン)
常に多くの人が行き交う
吉祥寺サンロード商店街。
入ってすぐの左側に
BAGUS吉祥寺店はあります。
BDは約19年ぶりにお邪魔しました。
当時は床がベージュの石床でしたが、
現在はグレーのカーペットに変わっています。
開業時のビリヤードテーブル台数は
「20」で、現在は「11」。
今回BDが訪れたのは平日の19時。
11台が全て埋まっていて
ウェイティングのお客様もいました。
「この10年以上、ビリヤードの常連のお客様の絶対数、その内のAクラスプレイヤーの数、そして、テーブル台数に対する常連さんの比率などが一番多いのが吉祥寺店だと思います。
普段から地元のお客さんがよく来てくださっていて、15年以上通っている方も多くおられます。預かりキューも非常に多いですし、『行けば誰かがいる』という状態が長年続いています。すごくお客様に恵まれた店舗だと思います」(西尾プロ)
BDが訪れたのは20周年を迎える前日(6/4)。
その日は、赤狩山幸男プロの
レッスン勤務日でもありました。
赤狩山プロも参加する人気の
『平日トーナメント』(夜8時開始の
ショートゲームのハウストーナメント)は
この日も満員御礼。
参加者にご協力いただき、
「20周年の”2”のポーズ」でパチリ。↓
女性プレイヤーに話しかけてみたところ、
「15年ぐらい吉祥寺店一筋で通っています。
ビリヤードのお客さんは優しい方が
多くてとても居心地が良いので、
他のお店で撞くことがほぼ全くありません」
と笑っておられました。
…………
◆ BAGUS道玄坂店(1999年7月30日オープン)
日をあらためて向かったのは
渋谷にある『道玄坂店』。
18年ほど前、BDが見ず知らずの人から
初めて「相撞き」を申し込まれた
思い出の場所でもあり、
ビリヤードを生業にしてからは
取材などで定期的に訪れているお店です。
今回訪れたのは平日のお昼すぎ。
19台あるテーブルのうち
過半数が利用されていました。
開業時のテーブル台数は「40」。
吉祥寺店と同じく当時はここも石床でした。
「僕はバグースに入ったばかりの頃、渋谷地区担当という形で、渋谷店(※閉店)と道玄坂店でレッスンをしていたのですが、特に道玄坂店はお客様が多くて驚きました。平日の夜、40台あってもウェイティングが出ていました。
ただ、いわゆるプレイヤー層のお客様は当時は渋谷店の方が多くて、道玄坂店ではキューの預かりを行っていませんでした。のちに渋谷店がリニューアルして、道玄坂店で撞くプレイヤーが増えたので、道玄坂店でもキューの預かりが始まりました。
これは余談ですが、以前、道玄坂店では店内の道玄坂側にビリヤードプロショップが併設されていました。道玄坂店が出来た1999年とその翌年はキューやビリヤード用品が非常によく売れていて、クリスマス時期などには、お昼時のコンビニのようにプロショップ専用のレジに多くのお客様が並んでいたと聞いています」(西尾プロ)
1998年~2000年頃は
ビリヤード界が活況を呈していた時期。
この時期にビリヤードに出会い、
バグースを知ったという人も
多いのではないかと思います
(まさにBDがそうでした)。
当時ほどの規模ではありませんが、
今の道玄坂店にも
プロショップコーナーがあります。
ブランドやグレードが吟味された
バランスの良い品揃えになっていて、
今も利用者は多いとのこと。
道玄坂店を訪れた際はぜひチェックを。
…………
◆ BAGUS新宿店(2009年7月16日オープン)
最後は、10周年を迎える新宿店です。
オープン以来、BDも何度も
訪れていますが、お店に入った瞬間、
眼前にバーンと開ける
「ザ・ビリヤードホール」の光景は
いつ見ても胸が高鳴ります。
10年前、当時は別のビリヤード場
(サムタイム)だったこの場所が、
「バグースになる」というニュースは、
一気に広まったことをよく覚えています。
バグースには「バグース流」と称すべき
店舗スタイルがあるため、いわゆる
「居抜き」ではなく、一からやり直すはず
……とその時思ったものです。
「そうですね。業態は同じですが丸々作り替えましたので、サムタイムさんを知っているお客様は驚くと思います。サムタイムさんの歴史にはバグースとしても敬意を抱いていましたし、あのスケール感のある構造は良いと思っていたので、バグース新宿店でも採り入れました。
僕が今もよく覚えているのは、サムタイムさんの閉店後、15日ほどの工期でオープンしたことです。たしかサムタイムさんが6月30日クローズで、新宿店は7月16日オープン。2週間で解体工事から何から全てをやりました。あのスピードには本当に驚きました。
そして、『ここをバグースのビリヤードの旗艦店にしたい』という思いがあったので、新しい試みも採り入れました。テーブルを眺められるカウンタースペースを作り、華台3台を1段高い場所に置き、天井カメラを常設し、カメラありきで照明設備を考え、キューロッカーを100個以上設置し……とかなり力を注ぎました。その甲斐あってか、オープン当初からプレイヤー層にも多くの一般のお客様にもご来店をいただいています。
新宿店はバグース内外のビリヤードイベントの会場としてもよく使われていますが、それをきっかけに初めて来店された方から、『すごいお店ですね』という声を聞くことも多く、とても誇らしく思います」(西尾プロ)
最近では、話題の新テーブル、
『ブランズウィック ゴールドクラウン6』を
1台導入。↓
すでに多くのプレイヤーが
ここでプレーを楽しんでいます。
ご希望の方は入店時にフロントまで。
…………
以上、駆け足ではありますが、
節目を迎える3店舗を巡りました。
バグースが都心の一等地で
10年・20年というスパンで
店舗を構えられているのは、
時代とマーケットの「先」を読んで
ビリヤード以外のコンテンツも
導入しながらも、上質で洗練された
店舗イメージはブレずに継承している
ところに理由があるのではないかと思います。
例えば、2000年代に入り、
ビリヤードの市場が縮小傾向になるのと
同時にダーツが隆盛を迎えましたが、
バグースは機を見るに敏で、
ビリヤードテーブルを減らして
ダーツも導入しました。
西尾プロもうなずきます。
「ダーツも導入したから、この立地・このサイズの店舗で20年続けられたと言えると思います。店舗責任者を始めとするスタッフ皆がお客様の声を聞き、数字を見て分析をし、目標を立てながら運営してきました。
そして、東京都心でこれだけの規模でやってこられているのは、バグースが料金と立地の良さだけで勝負しているのではなく、店内の雰囲気が良いとか、ラシャ、ボール、ハウスキューが綺麗だからとか、そういう部分のクオリティを認めてくださるお客様がいらっしゃるおかげだと思っています。
未だにバグースに対して、『常連さんやプレイヤーが少ないお店』というイメージをお持ちの方もいらっしゃいますが、実際のところプレイヤーの比率は高いです。また、マイキューを持っている常連さんだけではなくて、マイキューを持ってない常連さんも多くおられます。気軽に仲間とビリヤードで遊びたいという層に、バグースのクオリティやスタイル、そして、ビリヤードを始めとする様々なコンテンツで『バグースで遊ぶという体験』が浸透してきているなと感じられることも増えてきました。
だからといって、まだまだ至らない部分はありますし、常に向上させていきたいと思っています」(西尾プロ)
…………
吉祥寺店も道玄坂店も
20年の間に床材が変わるなど、
何度かリニューアルは行われていますが、
基本的なコンセプトは変わっていません。
その事実は、多くの人がイメージする
「かっこいいビリヤードシーン」を、
バグースが1997年の1号店オープン当時から
いかにうまく創っていたかを
物語っているように思えます。
また、そんな空間を20年にわたり
提供し続けてこられたのも、
『お客様の期待を超越する』という
テーマでクオリティとホスピタリティを
追求してきたバグーススタッフたちの
存在あってのこと。
バグースブランドは一日にして成らず、
を実感する取材となりました。
(了)
…………
BD Official Partners :
世界に誇るMade in Japanのキューブランド。MEZZ / EXCEED
創造性と匠の技が光る伝統の国産キュー。ADAM JAPAN
ビリヤードアイテムの品揃え、国内最大級。NewArt
末永くビリヤード場とプレイヤーのそばに。ショールームMECCA
カスタムキュー、多数取り扱い中。UK Corporation
13都道府県で開催。アマチュアビリヤードリーグ。JPA
徹底した品質の追求。信頼できる道具をその手に。KAMUI BRAND
6月30日第3回Pool Hall Championship開催! BAGUS
カーボン繊維構造REVOシャフト発売中。PREDATOR JAPAN
ジャストなビリヤードアイテムが見つかる。キューショップジャパン
2018年4月大阪市淀川区西中島に移転リニューアルオープン。日勝亭
オウルグローブ新モデル「+」(プラス)発売中。SHOP FLANNEL
国内外トッププレイヤー達が信頼する国産積層タップ。斬タップ
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Cue Ball Samurai―ビリヤードサムライLINEスタンプ