先週末の『全日本女子3C選手権』で
18度目の優勝を飾った
肥田緒里恵プロの談話をお届けします。
大会直後に取材をしました。
…………
Orie Hida
東京都出身・在住
1995年プロ入り(JPBF)
両親(肥田明と肥田一美)も共にプロ
2004年、2006年、2008年、2017年
『第1回、第2回、第3回、第7回世界女子スリークッション選手権』優勝
2018年『第7回世界女子スリークッション選手権』準優勝
『全日本選手権』18勝
他、国内外で優勝・上位入賞多数
東京『ビリヤード キャノン』所属
使用キューはADAM JAPAN
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――優勝の感想からお願いします。
「めちゃめちゃ嬉しいです。
この大会は、自分のビリヤード生活の
中でかなり大きな試合です。
その試合で2日間最後まで頑張って、
結果的に全勝出来たこと、
優勝出来たこと、
そして世界女子3C選手権
(10月スペイン・バレンシア開催)の
権利を獲得出来たこと。
その全てが嬉しいです」
――初日から2日目の朝イチの試合までは、
少し重苦しさを感じさせる
戦いぶりだったかと思います。
「そうでしたね(笑)。
自分でもそう思っていました」
――技術面や精神面で
乗っていけない何かがあったのでしょうか。
「今大会は気持ち的にはそんなに
ブレることがなくて、
当たっている時も当たってない時も、
自分がどんな状態なのか、
当たらなかった時は何がいけなかったのか
ということを冷静に見られていたんですけど、
技術と知識、そして、
テーブルコンディションに合わせる力は
足りていなかったと思います。
まだまだ応用力がなく、技術の幅も狭いなと。
それを痛感させられた2日間でした」
――今年からテーブルが新しくなりました
(会場の『ビリヤード 小林』のテーブルが
『フルホーブン』から『ミン』に変更)。
その影響があったのでしょうか。
「私にとってはありました。
昨年までのテーブル(フルホーブン)は、
うちの店(肥田プロが所属する『キャノン』
〈東武練馬〉)にあるのと同じなんです。
だから、イメージと実際の試合での
ボールの動きにそんなにズレがなくて、
ここで試合する時もだいたいパッと撞けてました。
でも、新しいテーブル(ミン)は
フルホーブンに比べるとクッションが速くて
ボールの出(で)が違うのですが、
まだ私は慣れていません。
そうすると怖くてキューが
出なくなっちゃうんですよね(苦笑)。
『こう撞けばこうなる』というものが
思い通りに行かず、どう撞けば良いか
わからないままやっていた感覚です。
2日目の後半3試合は自分の中では
それなりに撞けたと思うんですけど、
そこに至るまでは苦しかったですね」
――キューを2本用意して
取り替えながら撞いていましたが、
あれは……?(ともにADAM JAPAN製)
「この半年ぐらいは新しいキュー
メインで撞いていたんですけど、
この2日間に関しては、
以前使っていたキューと
取っ替え引っ替えしてましたね(苦笑)。
しっかりイメージを絞って撞かないと
当てられないなと思う球の時は、
体に馴染んでいる方を使おうと。
2日目は朝イチの試合だけ
キューを替えながら撞いていて、
あとの3試合は以前のキューだけでやりました。
2本ともアダムさんのキューですし、
馴染み度合いだけの違いなんですけど
以前のキューは5年以上使っていたので、
『このぐらい突っ込んだらこうなるな』
というのがよくわかります」
――6試合目からよく当たるようになったのは、
テーブルのことにしろキューのことにしろ、
だいぶ迷いがなくなってきたからと
言えるでしょうか。
「そうですね。
それと、6試合目は諒子さん
(小林諒子プロ)と当たったんですけど、
彼女が今大会でだいぶ良く撞けているように
見受けられたので、
私の方も自然に集中出来ていました。
彼女が最初の2、3キューで8点ぐらい
当てたのかな。それでこちらの気持ちも
一層引き締まったと言いますか、
集中力が高まりましたね」
――最終節(vs林奈美子)を迎える段階で
ほぼ優勝は決まっていましたが、
最後まで気を緩める瞬間はなかったですか?
「もちろんです。
そこで気を抜いちゃったら、
世界に行った時にもそれが出ちゃうと思うので。
最後まで一生懸命に、気の抜けた球だけは
撞かないようにしようと思ってました」
――これで世界選手権(※肥田プロは
過去4度の優勝を誇る)の出場権利が確定。
10月までどんなふうに調整していきますか?
「今年に入ってからは
一人で練習する時間が多かったので、
ここからの約3ヶ月は対戦形式での練習を
積極的にやろうと思っています。
あとは、この2日間で速いテーブルへの
対応力のなさをすごく感じたので、
そういう部分を埋めていけたらと思います。
向こう(スペイン・バレンシア)の
テーブルもたぶん速いと思いますので」
――最後に、応援してくれている方々に
一言いただけましたら。
「自分ではここ数年の成績
(5年連続18度目の優勝)は
出来すぎだと思っていますが、
それもこれも、私を含め3Cの女子選手達を
サポート、応援してくださっている方々の
おかげだと思っています。
多くの方々がこの大会や女子選手達を
暖かく見守っていてくださるので、
私自身もこういう成績を挙げることが
出来ているのだと思っています。
ご支援、ご協力いただいた方々、
応援してくださった皆様、
ありがとうございました。
今後ともよろしくお願いいたします」
(了)
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