〈BD〉「勝った直後、泣きそうになってました」――東北プロフェッショナルオープン優勝・小川徳郎の談話

Norio Ogawa  Photo: On the hill !
Norio Ogawa  Photo: On the hill !

 

10/5~10/6に行われた

東北プロフェッショナルオープン』。

 

優勝した小川徳郎プロの談話をお届けします。

 

小川プロは3月の『全日本ローテ』以来となる、

今シーズン2勝目です。

 

…………

 

1990年3月19日生、神奈川県出身

JPBA52期生

国士舘大学卒業

現在は株式会社HAPPYで勤務

アマ時代に

『第55期~57期名人戦・名人位』

(2015年~2017年)を始め、

『プレ国体』『マスターズ』

『アマローテ』『アマナイン』など、

アマチュア全国タイトルを多数獲得。

プロ1年目の2018年は、

『GPE-5』準優勝、『北陸オープン』3位。

2019年『全日本ローテーション』でプロ入り初優勝

2019年『ジャパンオープン』準優勝

2019年『東北プロフェッショナルオープン』優勝

使用キューは『ADAM JAPAN

ナビケータージャパン契約プロ

 

…………

 

――初の東北タイトルで今季2勝目です。

 

「嬉しかったですね。

ゲームボールを入れて握手して

椅子に座った時、ちょっとやばかったです。

泣きそうになってました」

 

――そこまで胸に来た理由は?

 

「準優勝が2回続いていた

(ジャパンオープン & GPE-6)

というのが大きかったと思います。

 

今回決勝戦で負けたら3回続けて準優勝になる。

 

『それは嫌だな』というのは

決勝戦に入る前から思っていて、

『負けん気全開で向かって行こう』と

思いながらやってました」

 

――東北プロフェッショナルオープンには

初参戦だったでしょうか?

 

「いや、2016年に出ました。

決勝戦で菊嶋淳史プロに負けてます。

 

その時まだ自分はアマチュアで、

大会もプロランキング対象じゃなかったです」

 

――では、決勝会場のプールウェブの

雰囲気やテーブルはわかっていた?

 

「はい。たまたま今回、僕は初日(予選)の

会場もプールウェブさんでしたし、

終わってから少し撞かせてもらいました。

 

なんとなくそれでテーブルコンディションの

予習が出来ていたと思いますし、

決勝ラウンドで役立った場面もありました」

 

――2日間で7試合しました。

ご自身ではよく撞けていたと思いますか?

 

「いや、あんまり……ですかね。

勝ち上がって行けたのは

ラッキーだったと思ってます。

 

特に初日はコンディションへの

対応に追われていた感じで、

 

2日目はシュッと撞けるかなと思ったら、

自分が失敗したせいでバタバタしたり

モヤモヤしたり……という印象があります。

 

特にベスト32(vs 齋藤寛之アマ)が

そうでしたね。

『俺、なにやってるんだ』みたいな」

 

――ベスト16からは先輩プロとの

対戦が続きました。

 

「ベスト16(vs 鈴木清司)は、

今大会でカギになった試合というか、

気持ち的に自分が復活出来た

試合だったかなと思います。

 

清司さんと対戦するのはプロになってからは

初めてで、試合前は楽しみにしてました。

 

清司さんはいつでも淡々と

綺麗に撞いて行くじゃないですか。

 

今回もそれを見ていてすごく良いイメージを

いたただけたと思います。

 

マスワリ合戦になりましたし、

僕はフロックも出てましたしね(苦笑)」

 

――決勝戦の相手は大井直幸プロ。

今年3度目の対戦。意識はしていましたか?

 

「してましたけど……なんだろう、

『大井さんか。怖いな』みたいな、

自分が萎縮するようなものじゃなかったです。

 

やっぱり見てて楽しいじゃないですか、

大井さんのプレースタイルは。

 

いつも『そんなことも出来るんですか』と

思いながら見てますし、

一緒に撞いているとこっちの

イメージが良くなっていく人ですから」

 

――序盤は相手のミスもありましたが、

完全に小川プロの展開でしたね。

 

「そうですね。今回に関しては

前半にチャンスをいっぱいもらえたので

ああいう流れになりました。

 

大井さんにバンキングを取られたので、

頭からマスワリでパンパンパンと行かれるだろう

というふうに思ってたんですが、

 

大井さんが1ラック目の8番、

3ラック目の9番と、ハイボールをミスしてくれた。

あれがすごく大きかったです。

 

特に3ラック目、大井さんが9番ミスした後に

僕が9番カットを入れられたのが良かった。

あれで気持ち的にも少し余裕が生まれました。

 

僕はますます良いテンポで撞けるようになったし、

のびのびキューも出せていたと思います」

 

――小川プロが一気に6-0にしました。

あの辺りで優勝は見えていましたか?

 

「だいぶ見えてきてましたね。

 

もちろん相手は大井プロなんで、

渋い球でもなんでも入れて

どこからでも追い掛けて来るだろう

というふうに思っていましたけど、

 

今回は交互ブレイクだったので、

必ず自分にブレイク番は回ってくるし、

リードしている方が優位であることは変わらない。

 

ヒルヒルまで行っちゃうと、

ラストラックは大井さんのブレイクになるから

危ないけど、そこまで行かないうちに

チャンスをしっかり捉えて

上がろうという気持ちは持ち続けてました」

 

――7-4で迎えた第12ラック。

小川プロのイリーガルブレイクの後、

大井プロがファウルをしましたね。

映像ではよくわからなかったのですが、

大井プロが1番を入れに行った時に、

手球が手前にあった4番に触れたんですか?

 

「あれは僕も一瞬何が起きたのか

わかってなかったんですけど、

 

大井さんがショット直後に

『すごいファウルした』って言ってて。

 

大井さんのキュー先が6番に触れてたんです。

 

1番のシュートラインに

4番が少しかぶってたんで、

大井さんはカーブで1番を狙ったんですが、

ショット直後にボディアクションをしたら、

キュー先が6番にちょこっと

当たったということでした」

 

――それでフリーボールを得た小川プロが

1番から取り切って上がりました。

 

「配置はオープンだったし、

『これは取り切らなくちゃ』と。

 

1番から3番だけはちょっと引けすぎて

しまったけど、あとはだいたい思ったように

ポンポンポンと取って行けました。

 

スコア的にも精神的にも余裕があったから、

そんなに怖がることもなく、

ちゃんとキューを出して撞けました」

 

――プロ入り2年目の今年、

すでに決勝戦を4回撞いています。

昨年より戦えているという実感はありますか?

 

「うーん、どうだろう……。

 

僕が持ってる太さ(運勢)がたまたま

発揮されるようになったのかなと思ってます。

 

アマチュア時代、僕がタイトルを取れたのは、

実力以上の太さが発揮されていたからだと思います。

 

で、プロ1年目の昨年は

『やっぱりそれじゃ通用しないよな』と

感じることが多かったですけど、

 

なぜか今年は良い感じで太さが

発揮されてるなというのは本当に感じてます。

 

もちろん、技術も少しは上達してると思います。

シュートがちょっと堅くなってきたと思うし、

あまり変なチョイスもしないように

なってきたなとは思います」

 

――今年、国内オープン戦はあと2つ。

『北陸オープン』と『全日本選手権』です。

 

「続く限りはこの太さを発揮し続けたいなと(笑)。

 

正直、球の状態は自分でも

良いか悪いかよくわからないところがあります。

 

今回の試合動画を見直してみたら、

『俺、意外と良い球も撞いてたんだな』と

思いましたけど、

そんなに自分を過信していません。

このまま試合に臨むだけですね」

 

――最後に、応援してくれた方々に一言。

 

「今回は、以前からよくしていただいている

プールウェブの郡司武彦さんを始め、

東北の方々にとてもお世話になりました。

 

優勝出来たのは牛タンパワーの

おかげかもしれません(笑)。

 

また東北に行く日を楽しみにしています。

これからも応援よろしくお願いします」

 

(了)

 

 

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