〈BD〉『2019 モスコーニカップ』。勝利したアメリカチームメンバーのコメント

© JP Parmentier - Matchroom Multi Sport 2019
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アメリカの2年連続優勝で幕を下ろした

2019 モスコーニカップ』。

 

大会公式サイトの「News」ページの

こちらの記事には、

 

USAチームメンバー5名、

監督のJ・ルイジンク、

そして、欧州監督のM・チャマットの

コメントが載っています。

 

その抄訳を以下でお届けします

(例のごとく英語力がないので、

部分的に雰囲気で訳してます。

ご了承ください)。

 

…………

 

USAメンバーたちも強調していますが、

去年のチームをベースにして、

C・デュエルをJ・バーグマンに変え、

チームミーティングや合宿を重ねてきた

今年のチームは、さらに連帯感や

仲間意識を深めていたようです。

 

昨年同様、ロシアチームとの

対抗戦を行っただけでなく、

今年はチーム「CSI」

(A・パグラヤンなどが参加)との

ウォームアップマッチも行いました。

 

モスコーニカップ本番のDay 1から、

アメリカメンバーたちが萎縮せずに

プレー出来ていた背景には、

こういったチームとしてのプログラムが

あったことも大きいはず。

 

一方で、ヨーロッパチームは

昨年も今年もUSAチームほどの準備は

しておらず、基本的には個々の能力任せ。

 

そこを指摘する声もすでにありますし、

来年はヨーロッパチームもチーム強化に

本腰を入れて来るのではないでしょうか。

 

モスコーニカップは、

勝利チームは一人あたり3万ドルの賞金。

負ければ一人あたり1万5千ドル。

 

この差は大きいですし、プール界最大規模の

放映網で世界に生中継されていますから、

敗戦続きでイメージダウンしてしまうのは

チームとしても個人としても避けたいところでしょう。

 

…………

 

 

〜モスコーニカップ公式サイトより〜

 

(前略)

 

アメリカのS・ウッドワードはヨーロッパのJ・フィラーを5-3で破るそのひと時を存分に味わった。大会を締めくくり、自身2年連続のMPVを決める5-9コンビの瞬間を、(テーブルを1周しながら)総立ちのギャラリーとともに祝ったのだ。

 

「今日は集中しきっていて、いつでも行けるという状態で会場に来た。初めから(それまでのシングル戦で3試合負けなしの)フィラーと撞きたいって言ってたんだ」

 

と、2020年の『マスターズ』(3月)の「モスコーニカップMVP枠」を獲得したウッドワードは言う。

 

「USAのチームメイトはこの4名しか考えられない。僕らアメリカは(2017年大会まで)8年連続で負けていて、去年(2018年)と今年の2年連続で勝利した。僕ら5名は今のアメリカで考えられる最高のメンバーだし、とても仲が良いんだ。自分を支えてくれる仲間としてこの4名以外は考えられないよ」

 

チームメイトのB・ソープが続く。

 

「最終日の1試合目で、(ヨーロッパの)J・ショウやJ・フィラーっていうきついヤツと撞かなきゃいけないのはわかってた。それでも僕はやらなきゃいけなかったし、流れを止めずに自分のストロークを出さないといけないのもわかってた。僕らは来年このモスコーニカップを防衛する準備は出来ている。ロンドンに行って3年連続で勝つ準備は皆出来ているよ」

 

もし決着が長引いた場合、5試合目でN・フェイエンと戦う予定だったJ・バーグマンが語る。

 

「自分が撞く準備は出来ていたけど、『終わらせようぜ』と仲間に言ってたんだ。4人を信じてたから、今日は自分の出番が来るとは思ってなかったよ(※結局最終日は出番なしで終わった)。もちろん必要になったら準備OKだったけどね。今年のチームは今までで最高だったし、この一週間ずっと良い感覚だった」

 

S・バンボーニングが口を開く。

 

「このアメリカの地でモスコーニカップを獲ったのは2009年以来だ。アメリカファンのサポートがなければ今ここに僕らはいないだろう。今年のチームメンバーは今までモスコーニカップを戦ってきた中で一番の仲間だ。友情もあるし、良いケミストリーもある。信じられないぐらい素晴らしいチームだよ」

 

最年少のスタイアーは言う。

 

「今年のチームは素晴らしくバランスの取れたチームで、とても息が合っていたし、このチームでなければこの結果はなかったと思う。(監督の)J・ルイジンクは毎朝早く僕らを起こして、どんなことでも団体行動を重んじていた。それで僕らは兄弟同然になれたんだ」

 

アメリカチーム監督のJ・ルイジンクはこう語る。

 

「まず、感謝祭(サンクスギビングデー。11/28)おめでとう! 我々は大きなサポートを得ていたが、これまでで最も勝つのが難しい年だった。昨年(2018年)は9-6で最終日を迎えたけれど、今年は8-7だった。しかし、我々は最終日に良いラインナップを組んでいたし、皆が強さを発揮して勝利を収めることが出来た。

 

昨年、我々はヨーロッパチームに驚きを与えたかもしれないね。彼らの不意をついたような勝利だった。今年のヨーロッパチームはしっかり準備をしていたし、我々にとってはより大きなプレッシャーがかかる年だった。今年は、ラスベガスという集中のしにくい環境で、プレッシャーとどう向き合うかという年だったけれど、我々はやり遂げたんだ。来年以降も素晴らしい戦いをお見せ出来るだろう。

 

2年連続優勝という結果は、(副監督の)J・ジョーンズ抜きにはなし得なかった。我々は良い関係を築けていた。ジョーンズは私とプレイヤー達の間に入って完璧に立ち回ってくれた。彼はモスコーニカップでプレイヤーとしてこの舞台に立った経験があるからね。それは私にはないものだ」

 

…………

 

一方、ヨーロッパチーム監督のM・チャマットはこう語る。

 

「我々は大会の6日前にラスベガスにやってきた。大会本番の4日間を含めてこの10日間、メンバーは完全に一心同体だった。我々はチームとしてここに来て、チームとしてヨーロッパに戻る。我々は常に互いを支え合っていたし、そんなチームを私は本当に誇りに思っている。

 

試合は我々の思うようには進んでくれなかった。それでもジョシュア(・フィラー)は素晴らしいパフォーマンスを披露してくれた。彼がいなければ8-11という結果では済まなかった(もっとヨーロッパのスコアは低かった)かもしれない。

 

アメリカファン、ヨーロッパファン、モスコーニカップを見てくれた全てのファンに感謝の気持ちを伝えたい。ファンの皆さんのおかげでこれほど素晴らしいイベントになっただけでなく、アメリカチームの面々が素晴らしいパフォーマンスを見せることが出来たのだろう」

 

(了)

 

 

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