2020年1月からプロとしての
活動を始めるJPBA54期生。
そこには2名の女性プレイヤーがいます。
最強女子アマとして知られた佐原弘子選手と、
女子ジュニア日本代表として
活躍していた村松さくら選手です。
この両選手には、
共通点があります。
そこで本稿では、両選手に、
プロ入りのきっかけ、
ルーキーイヤーの抱負・目標、
そして、マイキューについて
教えていただきました。
佐原選手は『IGNITE12.2』、
村松選手は『WX-Σ』という
話題のシャフトを使用中。
その使用感についても聞いています。
ではまず、佐原選手編を。
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Q1:プロ入りを決めたきっかけは? もともとプロ志望でしたか?
佐原:信じてもらえるかわかりませんが、プロテストの申し込み締め切り前日に急に思い立ちました。特に計画的にプロになろうと思っていた訳ではないんです。必要な書類を急いでかき集めて速達で提出してから、『あ、これでテスト受けられるんだ』って我に返った感じです。本当に期日ギリギリだったので、『間に合わなければ縁がなかったと諦めてこのままアマチュアで頑張ろう。でも間に合うならプロの世界に挑戦してみよう』というタイムアタックでした(笑)。
もともとビリヤードを始めたての頃はプロ志望でした。でも、4年目くらい(2006年頃)だったと思いますが、プロと同じ試合に出続けてみたところ全く結果が伴わなかったので、その年の年末にキッパリ諦めました。そこからアマチュア街道まっしぐらでしたね。
…………
Q2:プロテストを終え、プロになったお気持ちは?
佐原:まだまだ実感はできていません。正式には2020年からですし(※取材は2019年12月中旬)。しかし、プロテストに合格してからは私をプロとして認識してくださる方も多く、これからはプロとして見られる機会が増えますので、自覚を持たなければなと思っています。
…………
Q3:ルーキーイヤー(2020年)の抱負や目標とは?
佐原:「何勝します!」とか「ランキング何位以上」という目標は今は持てていません。急に思い立ってプロテストを受けたもので(苦笑)。また、そういう目標を持つことが必ずしもプラスに働くかどうかわからないですし、余計なプレッシャーを感じることにもなりかねないので、意識はしていません。今言えることは「プロになったからには自分のできることを精一杯、妥協しないでやる!」ということくらいですかね。
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Q4:今後どんなプロになっていきたいですか? 理想とするプロ像とは?
佐原:理想とするプロはたくさんいて名前を挙げたらキリがないです。抽象的ですが、名実共に確立されていてパフォーマンスも優れているようなプロに憧れていました。私がそこまでの力を身に付けられるかはわかりませんが、近付けるように頑張りたいと思います。
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Q5:今お使いのキュー(プレー・ブレイク・ジャンプ)について、お気に入りのポイントを教えてください。
佐原:プレーキュー(エクシード EXC-207N)は、カラーのコントラストがすごく気に入っています。黒ベースで白と赤の剣に、トルコ石と白樹脂のインレイ。全てがバランスよく収まっていますし、黒いイグナイトシャフトと組み合わせた時の統一感もあります。
パワーブレイク魁は……。私はずっとブレイクが苦手で悩んでました。それこそ道具に頼れないものかと色々なキューを試していました。でも、魁を使い始めてから徐々にブレイクにパワーが乗るようになりましたね。多少撞点がズレてもカバーしてくれる感覚もありますし、手球が暴れずに落ち着く感じがします。
エアドライブ2は、バットが軽めに作られていて振りやすいのがまず良いですね。短距離も長距離も問題なく飛ばせて方向性も優れていると思いますし、回転もちゃんと残っているので着地後の手球のコントロールがしやすいと思います。
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Q6:今お使いの『IGNITE12.2』(イグナイト)シャフトの使用感は?
佐原:めっちゃいいです!(笑) カーボン製シャフトに興味があって使い始めたのですが、15年以上木製のシャフトを使用してきて、いきなり違う素材のシャフトに換えたらどうなるのかなと半信半疑でした。ですが、自分でも驚くほどしっくりきたというのが本音ですね。
シャフト自体にパワーがあり、キュー切れも今までよりアップしたと実感しています。スピンもかなりよく乗ります。普通に使っている範囲ではトビはほとんど出ないです。もちろん思い切りヒネるとトビやカーブが出ますが、その具合も私のイメージにとても近くて扱いやすいです。
1年間使った上で明らかに木製シャフトと違うと感じる点は……「細かな傷がつかない」「寒暖差にも対応できる」「湿気に強い」「曲がらない」「シャフトの滑り具合が新品同様」。どれも私にとっては相当ありがたいことですし、耐久性の高さに通じるポイントだと思います。シャフト自体の性能が経年によって変わったり、落ちたりしにくいのは本当にすごいことだと思います。
これは私の感覚的なことなので上手く伝わるかわかりませんが、イグナイトには柔軟性があると感じています。単純に柔らかいという話ではなく、撞き方のミスを許容してくれる範囲が広い感じがすると言えばいいでしょうか。緊張して撞点がズレたとか、力加減が弱くなったとか、インパクトのタイミングが狂ったとか、コジッたとか。他のシャフトだと、もろにそれが出てミスになってしまうような時でも、イグナイトだと入ってくれたという経験をしました。
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Q7:佐原プロは2015年4月頃からMEZZ / EXCEEDを使っています。その経緯とは? そして使い始めの頃の印象は?
佐原:きっかけは斬タップの湯山功プロの紹介でした。もうすぐ5年になりますね。実はなかなかシャフトに合わせられず試行錯誤していた時期もあります。他のシャフトを試したり、三木社長に相談したことも(笑)。そんな過去を経てのイグナイトとの出会いですよ! びっくりするくらい違和感なく使えたのは幸運でした。
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Q8:アマ時代から長くMEZZ / EXCEEDを使っていて、良かったと思う瞬間や大会などはありましたか?
佐原:やはり『茨城国体記念大会』(2018年)を優勝して、アマチュア女子全国タイトル4冠を達成できた時ですね。あの大会の女子級は4ラック先取というかなりのショートゲームなので、スロースターターの私には一生縁がないタイトルだと思っていました。直近では今年の『アマナイン』での優勝ですね。イグナイトに変えてから結果が出せたので良かったです。
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Q9:佐原プロが思う、MEZZ / EXCEEDというブランドのイメージとは?
佐原:MEZZは『安心の品質と性能、そして豊富なデザインやシャフトの種類によって初心者から上級者まで幅広く対応できるキューブランド』。EXCEEDは『希少価値の高い高性能なトップキューブランド』です。
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Q10:最後に、BD読者やビリヤードファンに向けて一言お願いします。
佐原:人生一度きりなので、最期に後悔しない選択を……と思い立って今回プロテストを受けました。「やればよかった」より「やってよかった」と言える自分でいたいと思いました。これからはビリヤードのプロとしての自覚を持って努力します。どうかあたたかく見守っていただけたらと思います。
(了)
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