〈BD〉【村松さくら編】2020プロデビュー、佐原弘子&村松さくらが語るルーキーイヤーの抱負とマイキュー

2020年1月からプロとしての

活動を始めるJPBA54期生。

そこには2名の女性プレイヤーがいます。

最強女子アマとして知られた佐原弘子選手と、

女子ジュニア日本代表として

活躍していた村松さくら選手です。

両選手には、

MEZZ / EXCEEDプレイヤーという

共通点があります。

そこで本稿では、両選手に、

プロ入りのきっかけ、

ルーキーイヤーの抱負・目標、

そして、マイキューについて

教えていただきました。

佐原選手は『IGNITE12.2』、

村松選手は『WX-Σ』という

話題のシャフトを使用中。

その使用感についても聞いています。

前回の佐原弘子選手編に続き、

今回は村松さくら選手編をお届けします。

ルーキープロたちのデビュー戦は、

1月25日〜26日の『関西オープン』です。

…………

Q1：プロ入りを決めたきっかけは？　もともとプロ志望でしたか？

村松：もともとはプロ志望ではなかったです。習い事として始めてたのが気付けば一番長く続いてて、自分の中でビリヤードが特別なものだとは感じてました。プロの世界を意識し始めたのは、海外の試合に多く出た年（2017年）ですね。「プロの世界ってすごいな」と。それに、私と同世代や年下の選手が、ジュニアカテゴリーだけでなく一般の世界でもめっちゃ頑張ってたので、「私も日本でプロになって挑戦していきたいな」と思うようになりました。

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Q2：プロテストを終え、プロになったお気持ちは？

村松：全く実感が湧かなかったですね（笑）。プロテストに合格して、「あ、プロになったわー」って。家族や周りの方々からお祝いの言葉をたくさんいただいて我に返りました（笑）。まだ色々とわからないこともあるけど、これからはプロなんやから、気を引き締めて頑張らなきゃいけないなと思ってます。

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Q3：ルーキーイヤー（2020年）の抱負や目標とは？

村松：もちろん優勝できたら最高ですが、現実的には大会2日目に残ること（決勝シングルトーナメントベスト8やベスト16）ですね。練習で考えていることを少しでも試合のプレッシャーの中で成功させたいです。プロとして出る試合は、初めの内はめっちゃ緊張したりすると思いますが、とても楽しみです。

…………

Q4：今後どんなプロになっていきたいですか？　理想とするプロ像とは？

村松：ON／OFFがきっちりできるプロですかね。めっちゃ難しいと思いますが、試合では一生懸命頑張って、試合が終わると楽しい雰囲気とか作れるような人、良いと思います（笑）。私は性格的に、楽しかったらすぐ流されて行ったっきりになってしまったりするタイプなので、今はそんなプロというか、そんな人になりたいなと（笑）。

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Q5：マイキュー（プレー・ブレイク・ジャンプ）について、お気に入りのポイントを教えてください。

村松：プレーキュー（『ACE-186』）は、ACEシリーズの中では一番「剣」が細くてシャープ。シンプルで均一な柄なので、近くからでも遠くからでも綺麗に見えるところが気に入っています。私は『派手』とかわかりやすい特徴があるのが好きなので、このデザインは即決でしたね（笑）。

『パワーブレイク魁』は、キュー全体のバランスがいいなと思っています。私は今までそんなに多くのブレイクキューを使ってないのですが、『魁』は使い始めた時からバランスが良く、振りやすくて、なおかつ名前の通りパワーもあるので、キュースピードが遅い私でもちゃんと的球は散ってくれます（笑）。

ジャンプキューの『エアドライブ2』は、使い始めてまだ日が浅いですが、なんといっても、ジャンプの方向性が良く、狙ってる方向にちゃんと手球が向かってくれるので信頼して撞けます。

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Q6：今お使いの『WX-Σ』（ダブリュエックスシグマ）シャフトの使用感は？

村松：使い始めて1ヶ月経ってないので、まだ完全にわかったとは言えないのですが、扱いやすいシャフトなのかなっていうイメージです。その前に使っていたのがWX-αだというのもあると思うんですけど、WX-∑に変えても違和感が少なくて、スッと移行出来たと思います。WX-αよりもパワーがあるなというのは感じました。トビの出方はαとΣはほとんど一緒だと私は思いますが、どちらかと言えばαより∑の方がトビが少なく、ヒネって撞く球のイメージが合わせやすいです。

αより∑の方が先端径が細いテーパーになっていますが（プロスリムテーパー。先端径12.5mm。αは12.8mm）、私は指が短いのでちょうどよいぐらいです。もっと撞きこんで他にどういう特徴があるのか、掴みたいなと思います。

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Q7：村松プロは2018年7月頃からMEZZキューを使っています。使い始めの頃の印象は？　そしてMEZZブランドのイメージとは？

村松：MEZZはビリヤード界では知らない人がいないほど有名だし、MEZZ / EXCEEDを使って活躍してる選手の方々からも『性能やバランスがいい』と聞いていました。そんなキューを使わせていただけるなら、めっちゃありがたい話やと思ってたので、お話をいただいた時には迷いなく『お願いします』と。プレーキュー（『ACE-186』）は今まで使ってたキューとはタイプが違っていて、だいぶ使いやすかったのでいい意味で初めのうちは慣れなかったです。『新しいキューや！』ってテンション上がってたのもあると思います（笑）。

MEZZキューを使って1年以上経ってますが、聞いていた話の通り、めっちゃ良いですね（笑）。特に『パワーブレイク魁』でそれを強く感じました。私はキュースピードがあまりない方なので、ブレイクが上手くいかず悩んでたんですけど、魁を使い出してから良い方向に変わってきたと思ってます。そこそこのキュースピードでも的球がちゃんと散ってくれるので、撞点へ意識を向けやすくなりました。

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Q8：最後に、BD読者やビリヤードファンに向けて一言お願いします。

村松：応援してくれる方には、今はまず自分が一生懸命頑張り、その姿を見ていただくしかないと思っています。そして、これからファンになっていただける方がもっと増えていくように、「プロになった」という覚悟を持って頑張ります。

（了）

※佐原弘子プロ編

※比嘉龍矢プロ編

Sakura Muramatsu

1999年3月30日生まれ

大阪府出身・在住。O型・おひつじ座

2017年『世界ジュニア選手権』5位タイ

2020年1月よりJPBA54期生

使用キューはMEZZ