“ショット力向上”をテーマに掲げ、
そのためのフォーム・ストローク・
フィジカルの改善をはかる、
湯山功プロ主宰のパーソナルトレーニング、
『Pool workout』(プールワークアウト)。
2020年1月から
工藤孝代プロと岡田將輝プロが
トレーナーの仲間入りをしました。
マスタートレーナー湯山プロ(中央)、
ゴールドトレーナー津堅プロ(右2)・
シルバートレーナー工藤プロ(左2)・
シルバートレーナー岡田プロ(右)、
『斬タップ』&『ZAN ATHLEISURE』
広報担当光岡純子プロ(左)。
本稿では、岡田プロの談話をお届けします。
岡田プロのレッスン
(「Pool Workout Northeast」)は、
埼玉県ふじみ野市で受講出来ます。
詳細・予約はこちらへ。
https://www.pool-workout.com/east
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――岡田プロはまずプレイヤーとしてプールワークアウトの門を叩いたのですね。
「はい。僕は常にプレイヤーとしてスキルアップしていきたいと考えてるんですが、前から引き球が不得意で、単純にあまり引けないというのと、引き加減のコントロールが下手なのでそこを向上させたいなと思ってました。一昨年(2018年秋)、湯山プロがプールワークアウトというものを始めたと。湯山プロが引き球が上手いのは知ってたし、『どういうメソッドでどんな風に教えているんだろう』というところに興味がありました」
――体験してみたい気持ちが高まってきた。
「そう。それで昨年(2019年)の『全日本選手権』(11月)の会場で湯山プロにお会いした時に『教えてもらえませんか』とお伝えしたら、快諾いただいて。早速12月に岡山(湯山プロの地元の)に行きました」
――合宿スタイルで一気に学んだそうですね。
「はい、3泊4日で。その日数になったのは、湯山プロから『もしトレーナーになることに興味がありましたら、プレイヤーとしてレッスンを受けるだけでなく、トレーナー講習も受けてみませんか』とお話をいただいたからです。僕も前からレッスンをやってましたし、教える側としてプールワークアウトのメソッドを採り入れるのは良さそうだと思ったので『ぜひお願いします』と」
――それは濃密な4日間になりましたね。
「みっちりやらせてもらいました(笑)。まず、自分の引き球は確実に改善されました。大事なのは、キューのアングル(傾斜)とプールワークアウト用語で言うところの『フィニッシュポイント』、つまりキュー出しの場所でした。今まではなんとなくの角度でなんとなくしっかりキューを出そうぐらいのファジーな感覚でキューを操っていたけど、プールワークアウトでは『この形でここまで引きたいならキューアングルはこうでフィニッシュポイントはここ』というのが明確に決まってます。それを習ったおかげでショット時の思考がシンプルになり、プレー全体の選択と決断も早くなってきたと思います。さらに、僕にとってはヒネリ(サイドスピン)の撞き方のメソッドはとても有益なものでした」
――それはどんなものですか?
「今までは『この形でこれだけヒネッたらトビとカーブがこう出るから』と、厚みを調整しながら撞いていました。でも、プールワークアウトのメソッドでは厚みは一つだけ。……って、そりゃもともと的球が入る厚みは一つしかないんだけど(笑)、ヒネる時ってズレやカーブを見越して『これはちょっと厚め・薄めで』という感じで構えるじゃないですか。でも、プールワークアウトのメソッド通りに撞けば、芯撞き(ヒネリなし)の時の厚みで狙えるんですよ。もう『30年間俺は何してたんだ』ぐらいのインパクトでした」
――「一つの厚み」で安定してヒネリが撞ける撞き方がわかった、と。
「そうです。そのショットに求められる正しい撞き方が出来るようになれば、手球は『その厚み』にしか行かない。もし行かなかったとしたら、それは厚み自体を間違えたか、撞き方が悪かったということ。……こんな経験を一気にさせてもらううちに、僕の中で『このメソッドは明確でわかりやすいな』と思いました。トレーナー講習まで受けさせてもらうことにして良かったなと。もちろんトレーナーとしてはさらに知識と経験値を積んでいかないといけないですけどね」
――その合宿以降は?
「トレーナーとして独り立ちをするための準備期間ですね。まめに湯山プロと連絡を取り、様々な疑問を直接ぶつけさせてもらって解決してきました。あとはレッスンに必要なハイスピードカメラやパソコンなどの機材を揃えたり。そして、1月に自分のレッスンスタジオ(埼玉県ふじみ野市)で、トレーナー講習の一環として5名の無料モニターの方にレッスンをさせていただきました。先輩トレーナーの津堅翔プロにも来てもらって、交互に教えていくというスタイルで」
――初のプールワークアウトレッスンの手応えは?
「まだ僕の教え方は拙かったと思いますが、モニターの皆さんはフォーム・ストロークの改善やショット力のアップを実感していただけたのではないかと思います。僕自身はまだプールワークアウト流の表現や言い回しがすんなりと出て来なくてまごついてましたけど(笑)、そこは場数を踏むことで良くなっていくはずです」
――岡田プロはこれまでも多くの人達にビリヤードを教えてきたと思います。レッスンで大事にしていることとは?
「モットーは『シンプルかつわかりやすく相手に伝えること』。特に初心者の方に教える時はビリヤード用語を極力使わないように心掛けています。『これ、キューって名前なんだけど、棒ね、棒』『これは手球っていうんだけど白球でいいから』という感じで。常にそういう意識でいないと、知らず知らずのうちに『この撞点で回して』とか専門的な言い方になってしまうんですよね。それでは生徒さんが置き去りになってしまうことがある。どんな人にも楽しくビリヤードを学んでもらいたいから、伝え方には注意を払ってます」
――今後はそこにプールワークアウトのメソッドが組み合わさってきます。
「自分の中でもあいまいだったショットのメカニズムが今はもう明確になっているので、よりロジカルで説得力あるレッスンが出来ると思いますし、このメソッドならおそらくどんな方でも短期間で一定以上の効果が出るだろうなと思います。プールワークアウトならではの用語や理論もちゃんと自分のものにして、『楽しくわかりやすく教える』というモットーを軸にしつつレッスンしていきたいと思います」
(了)
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※新トレーナー:工藤孝代プロインタビューはこちら
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