2/16(日)、愛知『R.T.B』で行われた
『グランプリウエスト第1戦』。
優勝した竹中寛プロの談話をお届けします。
大会翌日に取材しました。
…………
Hiroshi Takenaka
JPBA44期生
1972年1月17日生
大阪府出身
2012年『北陸オープン』優勝
2013年『北海道オープン』優勝
2017年『ハウステンボス九州オープン』優勝
『グランプリウエスト』では5勝
『Pool&Darts SAMURAI』(兵庫県加東市)所属
タップは『斬』
プレーキューは『HOW』
グローブは『OWL』
…………
――約2年ぶりの優勝です。
「勝てたのが久しぶりなんでね。
初優勝した時ほどじゃないけど、
だいぶ嬉しかったですね」
――長い1日でした。疲れは?
「腰が痛いです(笑)。
試合中にめっちゃいたなってきて。
もともと痛めてた訳ではないですけど、
体力や筋力の衰えでしょうね(笑)」
――決勝戦は相手の黒田祐介プロに
先行されて追い掛ける展開になりました。
テーブルは上級者向けといいますか、
難しそうに映りました。
「はい、そうでしたね。
序盤は黒田くんがええ感じで撞いてたし、
僕は初めは全然コンディションを
掴んでなかったんで、
『これはやばいな』と思いながら。
もうそのまま行かれそうな雰囲気も
感じてたんですけど、黒田くんが
4-1に出来る10番をやって(外して)くれた
ところから流れが変わりましたね。
そこから、僕もミスしてましたけど、
まあまあこちらの展開だったかなと思います。
今回、ベスト32(vs 宮谷晃司)は
2-7で負けとって、
『終わった……』というところから
8-7で逆転出来たんですよ。
そういうのもあったから、
相手に先に行かれても
焦りみたいなものはなかったですね。
『回ってきたら頑張って取るぞ』と
思ってただけです」
――最後は相手の1番クッションファウルから
竹中プロが取り切りました。
久しぶりの優勝ということもありましたし、
ラストラックは緊張感があったのでは?
「まあまあまあ……
『これ取ったら優勝だ』ということは
ちょっとだけは思ってましたけど、
だからといってすごく緊張したということは
なかったです。
『いつものリーチをかけた最後のマス』
ぐらいの感じでやってました。
でも、上がり際はどんな試合でも
やっぱりちょっとは硬くなりますね。
今回、最後の9番から10番へ
変なことしたでしょう?(苦笑)
あの時はもう頭と身体が
ちゃんと動かなくなってたんでしょうね」
――決勝戦以外を振り返ると?
「ええ試合もいくつかあったし、
良くなかった試合もあったし……。
やってしまった所もいっぱいあるんですけど、
まあまあ撞けた方かな。
でもまあ、やっぱりツキがありましたよ。
そうじゃないと2-7からまくったり
出来なかったと思うし」
――初めて導入された
オールランダムラックについては?
「僕は一応JPBA西日本の理事をしていて、
こういう試みを企画する側にいますけど、
面白そうだと思って採用に賛成しました。
初めてのことだったんで、
プレイヤーも会場で見てくださった方も
少し戸惑いはあったと思います。
僕の感覚では、マスワリの数は以前よりは
減ってたんじゃないかなと思います。
10番がちゃんとネキを
出さなあかん所にあることが多いんで、
最後までわからへんというか、
安心できない形になることが多いので、
そこが面白いんじゃないかなと思いますね。
まだ、他の人達の感想は聞けてないんですけど、
僕自身はやってて面白かったですし、
会場にいた間はそれほど否定的な反応は
耳にしてないです。
次回の採用については
現時点では確定はしていません」
――竹中プロご自身の話に戻りますが、
今回の優勝は約2年ぶり。
長かったなという感覚もあるでしょうか?
「そうですねぇ、僕レベルやと
そんなもんやとは思ってるんですけどね(笑)。
それでも長かったというか、
もうちょっと早く勝ちたかったなとは思います。
常に勝とう思って試合に臨んでますけど、
それは皆一緒やと思うし、
優勝するのはなかなか難しいことですね。
2年かかったけど、
優勝できたのはやっぱりすごく嬉しいです」
――2020年シーズンはまだ始まったばかり。
最後に抱負を一言お願いします。
「去年(2019年)ランキングが
だいぶ落ちたんで(7位→15位)、
今までいた所(6年連続10位以内)に
戻れるぐらいは頑張りたいなと思ってます。
……あと一つ、いいですか?」
――はい、もちろん。
「昨日(試合の日)は結婚記念日やったんで、
それだけ入れといてもらっていいですか?(笑)」
――えっ、そうだったんですか。
「誕生日とか記念日に優勝する人って
結構おるじゃないですか。
だからちょっと意識してました(笑)。
『結婚記念日やから、
なんかええこと起こらへんかな』って。
試合前だけですけどね」
――ダブルでおめでたい日になりましたね。
「嫁はたぶん僕が勝ったことは
まだ知らないと思いますけどね。
あんまり興味ないんでね(笑)」
――それはちゃんと竹中プロから伝えないと。
「はい、そうします(笑)」
(了)
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