〈BD〉ダイナスフィアボールやHCSB社のことについてCOOのガブリエル氏に聞いてみた

2月に来日したHCSB社のガブリエル氏　Photo : On the hill !

既報のように、

アマチュアポケットビリヤード連盟（JAPA）と

ベルギーのHCSB社が

スポンサーシップ契約を締結。

JAPAはHCSB社の新ビリヤードボール、

『Dyna | spheres』（ダイナスフィア）を、

公認ボールとして採用することが決まりました

（5月末の『都道府県対抗』より使用予定）。

2月、契約調印のために来日した

HCSB社のCOO、ティエリ・ガブリエル氏に、

ダイナスフィアボールの特徴を始め、

様々なことをお聞きしました。

一問一答形式で

ガブリエル氏のコメントをお届けします。

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Q1：日本にいらしたのは初めてですか？　日本という国の印象は？

A1：実は今回が初めてではなく、もう何回も来ています。日本は新幹線に代表されるように素晴らしい工業技術や運行管理システムを持っている一方で、富士山に象徴されるような自然に恵まれた国土を有していて、世界でも類を見ないほど素晴らしい国だと思います。

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Q2：日本アマチュアポケットビリヤード連盟（JAPA）とHCSB社との間でボールの契約が結ばれました。感想をお聞かせください。

A2：日本のビリヤード市場は世界的に見ると決して大きくはないと理解していますが、日本人の物を選ぶ眼の厳しさは世界有数のものと考えられています。その日本で弊社のダイナスフィアを公式ボールに採用していただけたことを非常に嬉しく感じています。

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Q3：ダイナスフィアはどのような特徴を持ったボールでしょうか。

A3：素材であるフェノリック樹脂にこだわり、製法・精度・品質管理にもこだわって製造しています。高い品質と先進性を備えたベルギー・クオリティの最高級ビリヤードボールだと自負しています。この独特なデザインは私自身が考えたものです。

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Q4：ダイナスフィアボールが日本にどのように浸透していくことを期待していますか？

A4：日本のビリヤード界には長い歴史と伝統がありますが、他の国と比較すると新しい時代への変化があまり活発ではないという印象もあるので、ダイナスフィアの導入が新時代への転換のきっかけになってくれたら嬉しく思います。Dyna|spheresのDynaは「ダイナミック」という言葉から来ていますので、そんな活発な働きを期待したいです。

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Q5　HCSBという会社の歴史について教えてください。

A5：私の祖父はボークライン（キャロムビリヤードの種目）で何度も世界チャンピオンになった選手でした。彼がテーブルメーカーを立ち上げ、私もそこで働くようになりました。一旦オランダの会社に売却しましたが、すぐに呼び戻され、その後オランダの会社から独立して現在の形態になりました。祖父が創業した当時から「Gabriel Table」（ガブリエル）という名称でやってきていて、今もそのブランドをガブリエルの血を引く私が守っているということです。テーブル以外の商品やブランドは成長過程で増やして来たものです。

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Q6　ガブリエルテーブル、Molinari（モリナリ）キュー、Novarossi（ノヴァロッシ）キュー、Vector（ヴェクター）クッションという御社が手掛けているブランドについても簡単にご紹介いただけますか？

A6：ガブリエルテーブルについては先に述べた通りですが、テーブルの設計を全て弊社内で行い、ダイナスフィアボールと同じように高い品質と先進的な設計を一番大切に考えて製作しており、その点が世界的にも高い評価を得ていると思っています。世界中のキャロムテーブルの構造が似ているのは、弊社のテーブルを参考にしてきたメーカーが多いからだと思います。

ヴェクターはUMB公認の全てのキャロムトーナメントで使用されるテーブルに採用が義務付けられているクッションです。したがって、弊社以外のキャロムテーブルメーカーもヴェクタークッションを弊社から仕入れています。

モリナリは昨年（2019年）まではPREDATOR（プレデター）社とのパートナーシップに基づいてビジネスを進めてきましたが、今年からは全て弊社内で製造やプロモーションなどを手掛けていきます。多くの方が勘違いされていると知りましたが、モリナリは創業当時から弊社HCSBのオリジナルブランドですので、今後は弊社のオリジナル商品として展開していく予定です。ミッドレンジキューブランドのノヴァロッシもモリナリと同様に弊社オリジナル商品として展開していく予定です。

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Q7：以前から日本のビリヤード界・ビリヤードマーケットについてはご存知でしたか？

A7：はい、日本に何度も来たことがありますし、海外に進出されている日本のメーカーの方も存じ上げておりますので、日本市場について基本的なことは知っていました。実際に来てみると、今も木目調デザインの競技仕様で、かつ緑のラシャが張られているテーブルが多く、とても古めかしい印象を抱きました。数十年前は世界中どこでも似たような感じでしたが、今でもこの光景が広がっているのは日本ぐらいではないかと思います。

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Q8：日本のジャストドゥイットとパートナーシップを結んだとのことですが、ジャストドゥイットに対する印象とは？

A8：熱意と誠意と行動力とリーダーシップのある谷崎社長はとても魅力的な方だと思いました。ダイナミックに世界が変化する時代には、そういったパートナーと働くことが大事だと思っています。

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Q9：最後に日本のビリヤードファンに向けてメッセージをいただけますか？

A9：ダイナスフィアボールをJAPAの公式ボールに採用して頂き、本当にありがとうございます。弊社としては良いサービス、良い製品、そしてベルギーにおける品質管理の徹底を最重要項目と位置付け、プロ選手やアマチュア選手を問わず、日本の皆さんに愛される商品を提供していきたいと思っていますので、どうぞ宜しくお願いします。今後弊社から発売される新商品にもぜひご期待いただきたいと思います。

（了）

※ダイナスフィアボール日本代理店：

キューショップジャパン https://www.cue-shop.jp/

※HCSB社サイト（英語）http://hcsb.be/

※ダイナスフィアボール公式サイト（英語）https://dynaspheres.com/

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