〈BD〉59歳の誕生日を迎えた「スト様」、初の一人解説。2018年のバンボーニング vs デュエル戦 in ユーロツアー【動画】

 

びっくりしました。

 

『USオープン』5勝、

『世界選手権』3勝の

アメリカの帝王「スト様」こと、

アール・ストリックランドが、

 

昨日(6/8)、59歳の誕生日に

「一人試合解説」デビューしてました

(※生中継ではありません)。

 

なぜそんなことが実現したのか。

順を追って説明します。

 

…………

 

スト様がコメンタリー

(一人解説)をした試合は、

 

2018年9月にオランダで行われた、

『Euro Tour Leende - Netherlands』

(『ユーロツアー・レーンデ戦』)

のベスト8、

 

シェーン・バンボーニング vs コリー・デュエル戦、

だろうと思われます。

 

スト様からすると、

アメリカの後輩同士による一戦。↓

 

(この大会はバンボーニングが

ユーロツアー初優勝を飾った大会でもあります)

 

 

バンボーニング、デュエル

両選手の特徴が随所に出ていて、

展開はシーソーゲーム。

 

なおかつ、

テーブルコンディションがかなり速くて、

2人とも翻弄されている場面もあり、

視聴するにはとても面白い一戦です。

 

日本語訳はないので、

貧弱なヒアリング力と字幕機能頼みで、

スト様のコメンタリーに集中しました。

 

短気で唯我独尊イメージのスト様ですが、

ここでは意外や意外(?)、

2人の後輩に等しく敬意を払いつつ、

ほぼ一球ずつ撞点・撞き方・ラインを

しっかり解説していました。

 

印象に残った発言を拾い上げてみると……、

 

「2人とも良いプレイヤーで、ブレイクはシェーンが良い。でも、コリーは気の利いたプレイヤーだ」

 

「こういう細かいキックショットは俺は上手くない。エフレン(・レイズ)がベストだね」

 

「アマチュアはこういう球の時に絶対に手球を土手に出してはいけないよ」

 

「コリーのこのセーフティは賢くてビューティフルだね。エフレンも同じようにやっただろう」

 

「今のシェーンのショットは俺は好きじゃない。自分に難しい形を残したよ。彼は素晴らしいシューターだとわかってるけどね」

 

「今のコリーのようにトップ選手も誰だって時には判断を誤るものだ。これがプールの難しさなんだ。そう、プールは難しいゲームだよ。多くの人はどれだけ難しいかわかってないけどね」

 

「この遠い1番を入れて2番に出してもいいし、セーフティでもいい。あ、コリーなら1-9キャロムもあるかもしれないな……行ったね。言っておいて良かった(笑)」

 

「このぐらいの何気ないショットでも俺はちょっとヒネリを入れて撞くね」

 

「シェーンが36歳でコリーが42歳か。年齢差は影響するよ。若い方が良く入れるものだからね」

 

「ワオ、これをジャンプで決めるのか。どえらいショットだな、コリー」

 

「だいぶ2人とも早く撞いてるね。俺と撞く時もこのぐらい早いと良いのに(笑)」

 

そして最後、バンボーニングが

勝利を大きく引き寄せた

第16ラックの1-8キャノンについては、

 

お手上げと言った体で、

「(仮に入らなくても)セーフティも考えられている。本当に素晴らしいショットだ。とても賢いよ」

と褒め称えていました。

 

あと、エフレン(・レイズ)の

名前が4、5回出てくるのも

リスペクトが伝わってきます。

 

YouTubeのコメント欄は、

 

「こんなに良いコメンタリーが聞けるなんて」

「これは楽しい」

 

などと好意的な反応ばかり

(今はアップして間もないので、

スト様の大ファンが真っ先に

駆け付けているのだとは思います)。

 

動画を上げたBilliard Networkによると、

「スト様一人解説シリーズ」は

この先もアップされる模様。

 

どうやら今回の第一弾は、

スト様の59歳の誕生日(6/8)を狙って

アップしたようです。

 

…………

 

以前にも紹介しましたが、

 

『Billiard Network』は、

イングランドを拠点とする新しい

ビリヤードメディア/キュレーターで、

 

世に溢れるビリヤード動画と情報の

ハブ的なプラットフォームを

目指しているようです。

 

ユーロツアー、の他、

GB9(イギリス9ボールツアー)

WPS(以前アプルトンが主催していたツアー)、

APBU(アジアプール連盟)

 

……といった各競技団体から

オフィシャルに試合動画のデータを借りて、

実況解説を乗せて、独自編集を施し、

自前コンテンツとしてアップしています。

 

これまでにA・レリー(オランダ)や

I・マジド(イギリス)など、

「そこそこ」名の知られたプレイヤーが

コメンタリーに参加していましたが、

ここにきてスト様という

「超大物」が参加したことで、

Billiard Networkの認知度は

さらに大きくアップするかもしれません。

 

今後オリジナルコンテンツ/イベントを

出す予定があるのかどうかはわかりませんが、

 

海外プールシーンに興味がある方なら、

『Billiard Network』の

YouTubeチャンネルの登録と、

FBページのフォローは

しておくと良いでしょう。

 

 

…………

 

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