〈BD〉カーリーに聞く世界トッププレイヤーのちょっと裏側・その5。フランシスコ・ブスタマンテ編

まず先に赤狩山幸男プロの近況ですが、

本日7/1（水）から『BAGUS』各店での

勤務（レッスン&チャレンジ）が

再開されることになりました。

勤務店やスケジュールはこちらを。

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2011年『9ボール世界選手権』

チャンピオンの「カーリー」こと

赤狩山幸男プロにご協力いただき、

カーリーの目線で、

世界の名プレイヤー達の

オンとオフの姿を語っていただくこの企画。

今回紹介するのは、前回の「マジシャン」、

エフレン・レイズの後輩であり、

一番の戦友・相棒でもある

フランシスコ・ブスタマンテ

（56歳。フィリピン）です。

ブスタマンテは、

2010年『9ボール世界選手権』優勝、

1998年&2001年『ワールドプールマスターズ』優勝、

2006年&2009年『ワールドカップオブプール』優勝、

など数多くの国際大会を制覇。

日本にも何度も訪れ、

『ジャパンオープン』では3回、

『全日本選手権』では2回の優勝を誇ります。

レイズと同じく、世界中の

プールファンから愛される存在であり

（ニックネームは「ジャンゴ」）、

兄貴肌な人柄で、

フィリピンの若手選手をはじめ、

多くの後輩プレイヤーから慕われています。

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赤狩山幸男・談：

「フィリピンでも日本でも世界でも人気のジャンゴさん。陽気なジェントルマンで、僕ら日本の選手にも優しいし、誰からも好かれる人ですね。僕は何度かフィリピン遠征に行った時に、一緒に撞いてもらったり、食事をご馳走になったり、色々とお世話になりました。

以前から日本によく来ていて、勝ちまくってた年もありましたね（※2002年に『ジャパンオープン』と『全日本選手権』を制覇）。ジャンゴファンは日本にも多くいます。

僕とジャンゴさんの対戦成績は……僕、ほとんど負けてるなぁ。僕がプロになって間もない頃の『ジャパンオープン』の予選では勝った記憶があるけど、あとは試合もプライベートマッチもボッコボコですよ（苦笑）。2009年～2010年頃のフィリピン修行の時にも撞いてもらいましたけど、勝てなかった。でも、公式戦ではもう10年ぐらい対戦してないと思います」

赤狩山幸男・談：

「ジャンゴさんはわかりやすい特徴をいくつも備えているプレイヤーですね。まずはやっぱりあのグルグル回すようなストローク。あれを参考にするのは……無理です（笑）。そして、やっぱりブレイクショット。とにかくブレイクが強くて上手くて、特に木ラックの時代では強烈な武器になってました。そういう誰が見てもわかる個性があると人気が出ますよね。覚えやすいし、また見たくなりますから。

そして、エフレンさんと同じく、9ボールや10ボールだけじゃなく、バンクプールもワンポケットもなんでも撞けるし、僕の中ではエフレンさんとジャンゴさんは、撞けるヤツがたくさんいるフィリピンでも、ちょっと強さのレベルが抜けてるなという印象です。今50代半ばですが、国際大会に出れば今も上の方に行きますし、ビリヤードの戦いというものをよく知っているんだと思います。

色々なタイトルを持っているけど、なぜか『9ボール世界選手権』だけは長いこと縁がなくて、準優勝だったり（2002年 vs E・ストリックランド）、開催されなかったり（2008年&2009年）。……からの、2010年大会（カタール開催）ですよね。

僕は現地のホテルのTVで、ジャンゴさん vs 郭柏成（台湾）の決勝戦のライブ中継を見てたんですが、最後はジャンゴさんがブレイクエースで優勝。飛び跳ねて喜んでた姿が強く印象に残ってます（↓）。それだけこのタイトルにかけてたんだなと」

赤狩山幸男・談：

「僕が優勝したのはその翌年（2011年）なんですが、今思えばジャンゴさんみたいに飛び跳ねたら良かったかな（笑）。それは冗談ですが、2011年大会の決勝戦が終わって、ジャンゴさんが祝福してくれた時に、僕はタガログ語で『ラッキーだった』という意味の単語を口にしたんですが、ジャンゴさんは『違う違う、カーリーは何度もフィリピンに来てたくさんプラクティスしてたでしょう』って言ってくれました。そんなふうにねぎらってくれたことが嬉しかったですね」

（了）

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フランシスコ・ブスタマンテの試合を見るならこれ

（長いです）↓

2002年『9ボール世界選手権』

（ウェールズ開催）の決勝戦。

17ラック先取・vs E・ストリックランド。

Earl Strickland vs Francisco Bustamante 2002 World Pool Championship