スペインのビリヤードメディア/
プロモーターのOne Sports TVが、
キューメーカーのPREDATORと手を組んで
立ち上げたリモート10ボールトーナメント、
『Predator One Pool 10 Challenge』が、
昨日(7/17)から始まりました。
会期は7/17~7/26。
32名のシングルトーナメントで、
優勝賞金は1500ユーロ(18万円)。
独自の、1個入れたら1点の
ポイント制10ボールルールを採用。
日本からは赤狩山幸男、
高木悠次、大井直幸という
3名のプロが参加します。
昨日(7/17)の16時に、
赤狩山プロが先陣を切って第1試合に登場。
結果はご覧の通り、
セットカウント1-2で、
赤狩山プロはスペインの
ヘクター・デルアモ選手に敗れました。
赤狩山プロ戦の映像のアーカイブはこちら↓
ついでに第2試合の
F・ゴースト vs K・フィッシャー戦↓
○試合のライブ配信とアーカイブはこちら。YouTubeページ
https://www.youtube.com/channel/UCq2URduRfUzXppHwMLMR2Sg
○大会主催の「One Sports TV」のFBページ
https://www.facebook.com/OnePoolSportsTV
○大会公式サイトはこちら
https://worldonepool10.onesportstv.com/
○プレイヤーズガイドはこちら
https://worldonepool10.onesportstv.com/players-guide/
○日本プロ3名の組み合わせと試合日程はこちら
今日(7/18)の大井直幸プロと、
明日(7/19)の高木悠次プロの
活躍に期待しましょう。
…………
BDは赤狩山プロ本人、
『バグース新宿店』、
主催のOne Sports TVの許可を得て、
テーブル脇で見学させてもらいました。
写真点数は少ないですが、
ざざざっと振り返ります。
赤狩山プロがバグース所属であること。
そして、このイベントにはタイトな
ポケットのテーブルが必要ということで、
『バグース新宿店』の華台の
2番テーブルでプレーすることに。
このボールはプレデターの
『Arcos II 』(アルコス2)。
…………
赤狩山プロ自ら三脚をセットし、
雲台に自分のiPhoneを固定。
三脚はフットレール側に置く必要があり、
スマホ(カメラ)は横位置推奨です。
試合開始(16時)の45分前に、
スペインにいる運営と実況担当の
アルベルトから連絡が入り、
リモートで指示を受けながら、
カメラ位置を調整。
…………
ドレスコードも一応ありました。
ワッペンOK。このカメラ位置だと
ラックを組む時に背中がよく映ります。
…………
Web会議でおなじみの『Zoom』を使って
選手2名と運営&実況のアルベルトと
解説者を繋いでいます。
選手2名のテーブル映像だけを
ライブ中継に使っています。
今回は赤狩山美秀プロ(通訳)とBDも
アシスタントとして
Zoomメンバーに入れてもらいました。
BDはただやり取りを聞いてるだけでしたが、
美秀プロは運営のアルベルトと
音声通話やチャットで連絡を取り合ってました
(英語)。
相手選手のヘクターと
運営&実況のアルベルトと
解説者は皆スペイン人なので、
配信が始まるまでは
Zoom内でスペイン語が飛び交ってました。
…………
16時、試合開始。赤狩山プロと
実況解説者達との挨拶などがあり、
運営のアルベルトの手元でやっているらしい
コイントス(選手には見えてません)で、
先攻・後攻を決定。
第1セットは赤狩山プロが先攻に。
赤狩山プロはリモート対戦は初めてで、
また、英語はあまり喋れませんが、
以前からこういう場で
慌てることがありません。
「だいたいなんとかなりますから」と
言いますし、実際そうなってきていた
ようなのですが、
今回はリアルトーナメントとはだいぶ
勝手が違っていたので、通訳として、
そしてZoomやライブ映像を
モニタリングする係として美秀プロが
いなければ大変だったと思います。
パッと目を離したスキに
相手がミスをして唐突にターン終了。
こちら側がそれに気付かず、
「Yukio ! Please start !」と
アルベルトに急かされた場面もありました。
…………
オープニングラックを
マスワリ(15点)で取り、
幸先の良いスタートを切った
赤狩山プロは、
10ラックかけて先に60点に到達。
60-42で第1セットを取りました。
これでリーチ。
…………
しかし、第2セットと第3セットは、
テーブルコンディションも
変わってきていたようで、
ブレイクノーインが頻発し、
(ブレイクノーインは
「0点」で即ターンエンド)、
がくんと赤狩山プロの得点ペースが落ちます。
一方で、相手のヘクター選手は
かなり強力なブレイクを持っていて、
ブレイクノーインが少なく、
遠いポジションを高いシュート力で
カバーするスタイルで
確実にポイントを積み上げて、
第2セット60-5、
第3セット60-44で2セット連取。
トータルセットカウント
2-1でヘクター選手が勝利し、
ベスト16へ進みました。
「プレー内容はYukioの方が上で、
さすが2011年ワールドチャンピオンという
プレーだったけど、
ブレイクはヘクターの方が良かったね。
Yukioはドライブレイク(ブレイクノーイン)が
10回を超えていたよ(全体の約4割強)」
と、実況解説者達。
赤狩山プロは
「ヘクターがナイスでした。
コングラチュレーション。
もうちょっと長いレースだったら、
もうちょっと良い戦いができたかな」
とコメント(もともとは75点先取
×2セット先取の予定でしたが
短くなりました)。
赤狩山プロの肩を持つ格好になりますが、
このルールはだいぶブレイク偏重なので、
BD個人的にはもう少し取り切り力の高低が
現れるルールの方が好みです。
例えば、ボウラードと同じように、
ブレイクで的球が入らなくても
普通にプレーできて、
ブレイクインやマスワリの時に
ボーナスポイントを付与するという
ルールでも良いように思いました。
あるいは、9ボールにするか。
そうなれば女性プレイヤーも
参加しやすいでしょう。
…………
他にも現場にいて
色々と感じたことがありました。
現段階で言えることは、
不自由なコロナ時代を逆手に取って、
リモートバトルフォーマットを作り、
短期間でワールドトッププレイヤーたちを
巻き込みながらトーナメントを作った
One Sports TVのアイディアや行動力は
非凡なものがあるということ。
そして、世界中のどこにいる人とでも
簡単に競える・遊べるこの仕組みは魅力的で、
遠隔地にいる友人ともプレーが楽しめます。
ただ、自分と相手が別々のテーブルで撞く以上、
コンディションは公平ではなく、
また、ビリヤードの醍醐味の一つである、
セーフティ戦・プッシュアウトなどの
駆け引きがない(攻めるしかない)ところに、
物足りなさを覚える人もいるでしょう。
このスタイルで、
「プロレベルの公式戦」が
成立するのか、今はわかりませんし、
観戦スポーツとして魅力的かどうかは、
ライブ視聴者数や、今後のアーカイブの
視聴回数が物語ってくれるでしょう
(正直、現状は少ないです)。
現在の世界情勢からすると、
しばらくリアル国際トーナメントの
開催は難しいので、こういった
リモートトーナメントが
さらに増える可能性があります。
withコロナ時代のビリヤードイベントの
ニューノーマルと割り切って、
「これはこれで楽しむ」ぐらいの
受け取り方で良いのかもしれません。
…………
BD Official Partners :
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2018年4月大阪市淀川区西中島に移転リニューアルオープン。日勝亭
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ジャストなビリヤードアイテムが見つかる。キューショップジャパン
13都道府県で開催。アマチュアビリヤードリーグ。JPA
赤狩山幸男プロ参加の平日トーナメント開催中。 BAGUS
川崎と横浜でビリヤードを楽しむ・習う・競う。MECCA
コロナウイルスで困っているお店を支援しよう。想いの輪
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Cue Ball Samurai―ビリヤードサムライLINEスタンプ