メイドインジャパンの牛革積層タップ、
『BIZEN TIP』(ビゼン)の
一般発売が本日(8/20)スタート。
※公式サイトはこちら→ https://bizen.store/
前回、8/13の記事では、
開発者の苫野裕氏の談話を軸に
商品概要をお届けしました。
今回はビゼン契約プロである
土方隼斗プロと東條紘典プロ
(ともにJPBA)から
インプレッションをお聞きしました。
珍しい「牛革の積層タップ」。
その撞き味はどのようなものなのか?
個別にインタビュー形式でお届けします。
※取材協力:イナホビリヤード(東京・早稲田)
…………
土方隼斗プロ(JPBA)
EXCEEDバット/
MIKI『IGNITE 12.2』(イグナイト)シャフト使用
――ビゼンの第一印象は?
土方:初めから好印象でした。『これは勝てるタップだ』と。まず驚いたのがキュー切れです。しっかりとした弾力があるおかげだと思うのですが、切れとパワーのポテンシャルが高いです。たとえば引き球を撞いた時に、手に伝わる感触だけじゃなく、目で見て明らかにボールの動きや転がりが違っていたので、『これはすごい』と感じました。
――打感や音は?
土方:使い初めの頃は『今まで使っていたタップとは違うな』という戸惑いも少しありました。僕は長年、豚革の積層タップを使っていて、ビゼンが初めての牛革タップ。牛革と豚革ではグリップの仕方や跳ね返し方など結構違いがあるように思いました。でも、今はもうこの打感と音が気持ち良くて離れられないですね(笑)。独自の新工法(真空結合)のおかげもあると思いますが、タップが単純に手球を跳ね返すだけじゃなくてバネがある感じです。音は少し硬質で高いです。これも僕好みの音です。
――性能面の特徴は?
土方:さっきも言いましたが、これまで使ってきたタップの中でもトップクラスのキュー切れがあって、引きも押しもとてもやりやすい。僕は今カーボンシャフト(MIKI『IGNITE 12.2』)をメインで使っているんですけど、これにビゼンを付けた時の相性もかなり良いです。今まで以上に腕に打感が伝わってきて、加減のコントロールがしやすいですし、ヒネる時の見越しも合わせやすくなっています。自分のプレースタイルも関係しているのかなと思いますが、全体的により不安なく撞けるようになりましたね。ちなみに、ウッドシャフト(EXCEED『EX Pro』)にもビゼンを付けていますが、そちらも良い感じです。
――今年3月の『ラスベガスオープン』が初の実戦投入だったようですね。
土方:はい、いきなり海外でビゼン試合デビュー(笑)。遠征前の練習でも全く問題なかったですし、本番でも安心して戦えました。試合で嫌なことは、タップを信用できなくなったりキューミスを怖がりすぎてしまって、自分のビリヤードができなくなることですけど、ビゼンで何のトラブルもなく戦えましたし、あの時の自分の力は出せました。1回戦で台湾の強い選手(張玉龍)に当たりましたが、ビゼンデビュー戦で勝てて良かったなと思います(笑)。
――いよいよビゼンが一般発売となりました。購入を検討している人へ一言。
土方:ビゼンにはカーボンシャフト用(8枚積層)とウッドシャフト用(6枚積層)、2種類あり、どちらも硬めのタップですが、総合的に見てかなりレベルの高いタップだと思いますので、硬度の好みは皆さん色々とあると思いますが、ぜひ一度使ってみてもらいたいです。すでにビゼンを使っている人がSNSなどで感想を書いてくださっていて、『当たりの一枚革タップのような印象』という声が結構多いです。一枚革タップを使ってきていない僕には正直その感覚はよくわからないのですが(笑)、この表現に惹かれる方は多くいらっしゃると感じますし、気になる方にはぜひ試していただきたいです。『当たりの一枚革タップ』を知らない僕にとってもこの打感は本当に気持ち良いですし、プロが試合で使いたくなるような性能を備えているという自信がありますので、一度体験してもらえたらと思います。
(了)
…………
東條紘典プロ(JPBA)
KeithAndy(キースアンディ)バット/
M-SPEC KLシャフト使用
――東條プロは以前から『イナホ』でレッスンをしていて、店長の苫野さんとも知り合いですね。苫野さんがタップ作りをしていたことは知っていましたか?
東條:もちろんです。初期の試作品から知っていますし、試打をして感想を伝えることもありました。そういう繋がりもあって、今年3月からビゼンを使わせてもらうことになりました。
――ビゼンの印象は?
東條:『抜けのいい音』と『捉える感覚』が楽しめるタップ。現代の総合的に優れたタップに比べると、ビゼンは個性的というか尖った特徴を持っているタップだと思います。僕自身はじめのうちはニュアンスを確かめながら撞いていました。
――打感と音についてより詳しくお願いします。
東條:ピッタリのタイミングでショットした時の打感と音は本当に素晴らしいです。特に僕はこの抜けていくような音が好きですね。良いノーマルシャフトに1枚革タップを付けて撞いた時のような良い音がします。打感は硬めですが、決して人工的な感触ではなく、革本来の強靭さが出ていると思います。この打感と音が実現できたのは真空結合という新しい工法のおかげだと思います。
――性能はどうでしょうか。
東條:これも打感や音と同じで、良いタイミングでショットした時のキュー切れはすごいです。スウィートスポットが広いタップではないですし、誰がどんな撞き方をしても常に良いスピンが乗るという訳ではないですが、良いストロークでちゃんと撞点を捉えた時の最大出力はかなりのものがあります。
――今お使いのシャフト(キースアンディ M-SPEC KL)とのマッチングは?
東條:良いです。僕のシャフトはどちらかと言うと柔らかめでしなってくれるから、柔らかいタップを付けるとちょっと打感がボケちゃう感じもあったんです。その意味でもビゼンのような硬めで弾力があるタップが合いますね。
――ビゼンを付けたら撞きやすくなったという球はありますか?
東條:すぐ思い付くものだと、厚めの球は全般的にやりやすいかな。叩くように撞いて手球をしっかり動かしたり、スピードを抑えてスピンだけで少し引いたり押したり細かくコントロールする球がやりやすいです。それと、今は換気のために窓を開けるビリヤード場が多いと思いますけど、そうすると湿度が上がってテーブルコンディションは重くなりますよね。そんな時でも、ビゼンはパワーとキュー切れがあるので比較的楽に撞ける球が多いです。あとは実戦で撞いたらもっとはっきりわかると思います。特設会場とかの新(さら)ラシャの軽いコンディションだとどうなるのか。合わせづらい球もあるかもしれないですけど、それも含めてビゼンで試合を撞くのが待ち遠しいです。
――ビゼンを他のプレイヤーにどう楽しんでもらいたいと思いますか?
東條:ビゼンは試合で勝てるタップというだけでなく、自分のショットバリエーションを増やしたり、プレースタイルを見直したりするきっかけにもなるタップだと思います。「牛革の積層タップだとこんな球がこう撞けるのか」という発見がきっとあります。また、R(天面の丸み)を調整しながらスウィートスポットを探したりして、自分で育てていくタップだと思います。それは少し手間のかかることですけど、自分のスタイルやショットの研究にも繋がるので得られるものが多いと思いますし、何よりビリヤードが楽しくなるんじゃないかと思います。
(了)
…………
土方隼斗プロ、東條紘典プロ、
ありがとうございました。
最新情報によると、
YouTubeチャンネル
『土方隼斗のビリヤードTV』で
8/21(金)19時より、
土方プロ&東條プロによる
「ビゼン特番」が配信されるとのこと。
両プロがビゼンタップの魅力を
たっぷりと語ってくれると思いますので、
お見逃しなく。
BIZENの詳細とお求めはこちらから。↓
…………
BD Official Partners :
世界に誇るMade in Japanのキューブランド。MEZZ / EXCEED
創造性と匠の技が光る伝統の国産キュー。ADAM JAPAN
ビリヤードアイテムの品揃え、国内最大級。NewArt
2018年4月大阪市淀川区西中島に移転リニューアルオープン。日勝亭
カーボン繊維構造REVOシャフト発売中。PREDATOR JAPAN
徹底した品質の追求。信頼できる道具をその手に。KAMUI BRAND
カスタムキュー、多数取り扱い中。UK Corporation
国内外トッププレイヤー達が信頼する国産積層タップ。斬タップ
ジャストなビリヤードアイテムが見つかる。キューショップジャパン
13都道府県で開催。アマチュアビリヤードリーグ。JPA
赤狩山幸男プロ参加の平日トーナメント開催中。 BAGUS
川崎と横浜でビリヤードを楽しむ・習う・競う。MECCA
撞きたい球を思いのままに。自分流で撞く楽しみを。Geezシャフト
極上の撞き味を今ここに。国際牛革積層タップ。BIZEN TIP
…………
第1巻発売! ビリヤード漫画『ミドリノバショ』
Cue Ball Samurai―ビリヤードサムライLINEスタンプ